あらすじ
天才プレイヤー遊佐賢人をダブルスの相方として支えてきた横川祐介。 大学入学後、故障から復活した遊佐と新たなスタートを切る。 中学時代から、困難な状況のなか、多くの人の助けを得て諦めずにバドミントンを続けてきた横川の静かな情熱を描く。 シングルも有力な遊佐とこのままダブルスで世界を目指していいのかという不安な心もあり──。 ふたりの絆、そしてバドを通しての成長がまぶしく光るシリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
バトミントン小説の3冊目。
今回の主人公は遊佐くんの相方・横川祐介。前回の続きである遊佐くんの怪我とその復帰から。合間合間に祐介の過去や前回までのストーリーを祐介視点から描いてみたりと前作を読んでいても読んでいなくても楽しく読める一冊になってると思う。
祐介についての描写があまりなかったように思っていたので、一人の祐介という登場人物を深く描いてくれてよかった。人物設定もシングルマザーや故郷を追われるようにして去り、横浜湊に入学したということも他の登場人物とかぶることなくよかった。また、インターハイで最愛の幼馴染と再会できたこととかはありきたりのエピソードではあるが、感動的に描かれており、すごい良かった。こういう過去だからこそ、パートナーの遊佐のことを一番に思えるというのが伝わってきた。
最後には、世界を舞台として活躍しそうなところで終わったので、次巻があれば、と楽しみ。次はだれを主人公にするのか、というのも楽しみの一つ。