あらすじ
錬(れん)が恋をしたのは、大学で初めて出来た親友の喬介(きょうすけ)。二人の時間は心地よく、でも好きになってしまったことは不幸な事故のようで、錬は罪悪感と自分への嫌悪感に苛まれていた。ある時、うたた寝する喬介に錬はついキスをしそうになってしまう。以来、自分の気持ちを知られないように一緒に過ごす時間を減らそうとするが、それを喬介から指摘されて焦った錬は……?片思いが迷走する、アオハル・センチメント。
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女装子
女装ものは食わず嫌いでしたが…こんなにキュンキュンするとは><
当て馬役のキャラも魅力的です。
大学生カップル愛おしいな。想いが通じてからのすれ違いも萌です。ありがとうございました。
剃ったんだね~♡
ありのままの自分に自信を持つのは本当にいくつになっても難しいことで
私の日常を思ってもよくわかる
そのうえ、性的マイノリティをのりこえるとなると、自己嫌悪はげしく、イタいこじれでした
月村先生の別作品の、美人のデリのオーナーみたいに痛い目を見る前に、王子様に救われてよかった(あの話ホントに好き、名作)
こんなすてきなひとに選ばれた私!って
ポジティブに思えればいいけど、モダモダ心配しちゃうよね~まだ両思いひと月だもんね~
や、錬君の場合ずっとかもね、好きすぎるから♡
考え過ぎちゃってぐるぐるしちゃうのが、矢崎さんの言うとおり「恋愛の醍醐味」ですね
かわいい女の子みたいな男の子として振り切れればまた新しい扉も開く、それもアリとおもうな~
喬介むっつり変態だから、はじけたコメディになりそうな…♡
ちょっと、月村先生っぽくないか
個人的にワケあり女装癖持ちの受け様が大好きなので、ガシッと胸を掴まれちゃいました。
受けの錬の秘密を知る、ふたりが通う大学の事務員・矢崎が良い。
矢崎はシニカルでいまいち掴みどころのない性格をしていますが、錬にとっては自分の女装癖を受け入れてくれる唯一の存在となります。
恋愛相手ではないからこそ、矢崎の前では肩の力を抜くことができ、素のままの自分を晒せるのでした。
もうね、ほんと矢崎が魅力的なんですよ。
すぐふざけるおちゃらけキャラだけど、本当に錬が落ちてる時は静かに受けとめてくれて。
これ、もし矢崎が錬に本気だったら辛すぎて無理でした。
なんで矢崎を選ばないんだ(悶)!ってなっちゃう。
でも、矢崎が錬に抱いている思いは純粋な恋じゃなくて…
そこには矢崎の過去に関係する複雑な思いがありました。
このなんとも表現し難いふたりの関係性がとてもよかったです。
わたしの中で錬と矢崎の関係性は、欠けた心を持ち寄り、ただ寄りそい合っているイメージでした。
寄り添うことはできるけど、欠けた部分を埋めてあげることは出来ない。
しかも錬と矢崎は、自分の欠けた部分を埋めてくれる人が誰かを知っている。
そんな感じ。
あの夜ゲイバーで出会ったのが矢崎で本当によかったと思う。
限界ぎりぎりだった錬の避難所になってくれた矢崎にも必ず幸せになって欲しいです。
それが新しい恋に落ちることなのか、はたまた過去を思い続けることなのかは分からないけれど。
作者さん
買いです。どの作品もすらすらと入り込めて、とっても読みやすいです。思春期に自分も同性愛者だとわかったら、"何のために生きているんだろう"とこの受けみたくなっていたかもなあと思いました。