【感想・ネタバレ】さすらう者たちのレビュー

あらすじ

文化大革命後の中国。一人の若い女性が政治犯として処刑された。物語はこの事件に否応なく巻き込まれた市井の人々の迷いや苦しみを丹念に紡ぎ、庶民の心を歪めてしまった中国の歴史の闇を描き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ほぼ覚えていなかったから再読

舞台は文革時の中国。反革命分子として処刑される女性がおり、彼女が暮らした街の住人達が、処刑を中心にぐるぐると回っていく感じ。

でも文革も中国も超えて、普遍的な人間の愚かしさや、人生のままならなさの話。

失うものがある人は、綺麗事ばかりでは生きていけない。綺麗事を言って胸を張れるのは、周りに守られているか、無知だからだ。

何も持たない人だけが、こころ安らかに生きていける。でも、好きで物乞いをしているわけではないし、彼らも苦痛を経験している。

登場人物がみな人間臭くて、みっともなくて、非常に面白かった。

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2023年08月20日

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