【感想・ネタバレ】LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略のレビュー

あらすじ

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という
3つのステージを生きた時代は終わった。

では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。
その一つの答えが本書にある。

100歳時代の戦略的人生設計書。

《本書の主な内容》

●人生はより長く、健康になる。
●エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーという新しいステージが出現する。●スキル、知識、仲間、評判、健康、生活、友人関係、アイデンティティ、人的ネットワーク、オープンな姿勢が大事
●労働市場に存在する職種は、これから数十年で大きく入れ替わる。
●100歳になった自分がいまの自分をどう見るかを考える。
●男女の役割分担が変わる。質の高いパートナー関係が必要になる。
●数十年単位での役割の調整が必要。高度な信頼関係と徹底した計画が不可欠。
●各人のアイデンティティが変わっていく。

《世界を代表する知識人が称賛!》
明快でタイムリー、オリジナルで書きぶりも素晴らしく、そしてとても恐ろしい。
ニーアル・ファーガソン(『劣化国家』著者)

より健康で長寿になる私たちの人生に関する迫真のケーススタディ。
私たちの知っている世界とはまったく別の未来がくるだろう。
ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2019年に発行された100年時代に向けてどう生きるべきか、結局それを決めるのは自分自身なのであるが、この本のおかげでどう生きていくか考える手立てになった。偏差値等の偏重主義から脱し、経験に重きをおいて生きていくことの重要性を改めて認識し、背中を押された気がする。しかしキャリアとしての大学、大学院進学はとても有意義であるということも再認識した。人生が長くなることでよいことも悪いこともあるが、そこに過度に楽観視したり悲観視せずに将来に起こりうるあらゆる事態に備え今からやるべきことが記述されており、将来の見通しもある程度ついた。ロールモデルのない現代だからこそ不安がついて、できれば安定を手に入れたいと思うのが人間の性だとは思うが、それでは自分なりの人生は手に入れられない。これまでの常識や当たり前を疑い、用意周到な計画と豊富な経験によって自己のアイデンティティを形成していくことが必要だと思った。本書の内容はとても良かったが似通った分野の話が複数回にわたり、そこを省いていればもうちょい内容がコンパクトになりよかっつたのではないかと思った。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『ライフシフト』を読んで特に心に残ったのは、人生100年時代では「無形資産」の価値が大きく上がっている、という部分だった。お金やモノといった有形資産ももちろん大事だけど、それ以上に人とのつながりや信頼関係、自分の周りの環境といった目に見えないものが、これからの長い人生を生きるうえで大きな支えになるという考え方には強く納得した。恋人や友人、家族といった存在はもちろん、自分がどんな環境に身を置いているかが、自分の幸福度や成長に直結していくのだと思う。だからこそ、周囲の人間関係を大事にして、自分にとって良い環境を作っていくことがすごく大切だと感じた。

もう一つ印象に残ったのは、時間がこれまで以上に長く与えられているからこそ、その時々で自分のキャリアのために何を選ぶかが重要になる、という点だ。従来の「教育→仕事→引退」という三段階の流れではなく、学び直したり働き方を変えたりする時期が何度も訪れる。そのたびに選択を迫られるし、選び方次第で自分の未来は大きく変わっていくと思う。だからこそ、ただ長生きするだけではなく、どういう生き方をしたいかを考え続けることが必要だと感じた。

自分自身に置き換えてみると、今やっている英語や資格の勉強は、まさに将来のための無形資産作りにつながっているんだと気づいた。すぐに結果が出るものではないけれど、今の努力を積み重ねていけば、2年後にはもっと良い環境で挑戦できるはずだと思う。この本を読んで、未来はただやって来るものじゃなく、自分で準備しながら形づくっていくものだという意識が強くなった。長い人生をどうデザインするかを考えるのは難しいけれど、今の自分の一歩一歩がその土台になると信じて頑張ろうと思う。

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2025年09月14日

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