あらすじ
土佐国中ノ浜村の貧家に生まれた万次郎は、ある日、乗り込んだ漁船が遭難、太平洋の無人島に漂着する。島での暮らしは言語に絶したが、彼の生への執念は天に通じた。百数十日後、大海原に船影が――。それは、生まれて初めて目にする異国船の異容な姿であった。幕末動乱期に活躍した国際人・ジョン万次郎の波瀾の生涯を描く壮大な歴史ロマン。
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Posted by ブクログ
初めは文字に起こされた土佐弁に違和感があって
読み進めるのにちょっと苦労したが
遭難したあたりからは慣れと話の緊迫感もあって
引きこまれて読み進められた。
名前だけは知っているが、あまり詳しくは知らなかった
中浜万次郎氏。
そんなにも長期間無人島で生きながらえておられたとは知らなかった。
助けられて異文化に触れ、戸惑うこともありつつも
キャプテンを父と思い慕う様子が如何にも日本人らしく真面目でもあり
キャプテンが航海中、留守を男である自分が守ろうとするところが
頼もしくもあった。
いよいよ念願叶って航海に出る万次郎。
続きが気になるところ。