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読後の余韻
ずっと気になっていた作品でした。なんとなく読むのを躊躇っていたのですが、1巻からイッキに買って読んでしまいました。
先が見えない展開に胸がしんどくなりました。2巻あたりが1番しんどかったです。義兄弟のBL作品は他にも多くありますが、簡単にハッピーエンドに持っていくものが多くそんな簡単じゃないだろといつも不満に思っていました。しかし、この作品は綺麗事ばかりじゃない、綺麗事なんてひとつもないような内容で、胸が苦しくなりました。こういう理不尽でとことんお互いを抉り合うようなダークなストーリーってBLの醍醐味だと思います。
最後まで心を開くことなく悲劇的な形で一度幕を下ろす。とことん報われない。読解力がないので、自分なりの解釈しか出来ないけれど、やっぱり春樹さんのなかの純粋な光を守りたいっていう気持ちが作品を通して強く居座ったままなんだろうなと思いました。最後のふたりの関係性は共依存のようなものかもしれないけれど、春樹さんと光の間に流れる空気が今までのそれではなく、心を殺した先にある自分を救い出してくれる存在であるお互いを必要としているように感じました。
"優しさに縋る罪"が作中の中での大きなキーワードになっていると感じました。光は春樹さんの優しさに縋り、結果春樹さんを壊してしまった。春樹さんもまた向けられた優しさに縋り、悲劇を生む。互いの罪の意識が消えることは無いのだろうと思うとどこか救いを求める第三者の私からすると切ないです。まあ、でもこの綺麗事で済ませないところが好きなのですが。
春樹さんが最後、光への唯一のプレゼント(といえるか分からないけれど)である本を思い出したところに救いを感じました、そしてまた、そこで終わりっていうところがたまんないですね。
作者さんのほかの作品も気になるので読んでみようと思います。
匿名
本当に深く考えさせられる作品でした。
読み終わったあと、仕事中もずっと頭から離れないくらいでした…
最後の2人の穏やかな顔を見るとこれで良かったのかとも思うけど…もっと時を重ねて穏やかに生活していく中で本当に幸せだと思える日が来ることを強く願います…
英さんも絶対幸せになって欲しいです。
悲しい
悲恋の悲しさでは無いですが、どうしてこの結末になっちゃったのか、どうにか変えれなかったのかって考えちゃいます。
弟は最初に兄に会った時からずっと好きで、最後共犯者になる事で繋がりを持ってて嬉しいんじゃないかなと思います。たとえ大きな犠牲があっても、
後半兄の気持ちが書かれてなかったので何を考えているのか分かりませんが、それが逆に想像を掻き立てます。
英さんには荷が重かったですね💦
すごくいい人だったので幸せになって欲しいです
美しく残酷
すごく惹き込まれたけれどなんか怖い、という感想。
多くの人はこれを読んで正しくない方向へひたすらに突き進むストーリーに違和感とか心地悪さを感じてしまい、それが読後感にモヤッとした、とか後味が悪い、とかもう一度読みたいと思わない、とかなるのだと思う。
それを矯正してくれれば、例えば英先輩と一緒になって光は一人罪を背負い孤独に生きて行く、というような結末ならばハッピーエンド、単純にとは言わないまでも勧善懲悪、少なくとも因果応報、といった心地よさを得られるしそれが欲しい。実際私もそのように思っている。
一方とても惹き込まれるストーリーでもある。なぜならば読者にとってではなく登場人物にとっての世界はこうなのだから、これが正しい道なのだ、無理矢理でも慣れてしまって好くなっている自分がいるんです、といわれればそれしかない、それを読むしかないのだ。
嗜好性、や癖によって随分左右される作品であることは間違い無いのです。それにしても光は闇、春樹は光だった。ということらしい。怖いわ。
光にとっては
ある意味、光にとってはハッピーエンドだと思いました。
心も身体も家族も、壊して壊れて。共依存的な関係に落ち着いた。家族を代償(←重すぎる)にして、ようやく春樹の身体だけではなく心も手に入れたといったところでしょうか。
巻き込まれた人々からすれば迷惑どころの話ではないかと思いますが、二人だけの世界で生きていきそうです。
衝撃の結末!余韻ズルズル
まさかの全員可哀想エンド。なんでしょうこれ、超バッドエンド寄りのメリバ……?
3巻までは光がただただヤバい奴に見えていたのですが、4巻では光も可哀想に思えました。春樹はもうずっと可哀想だけど、最後マシになったのか……?ここは解釈が分かれるところだと思います。あと英さんは何につけても一歩遅い見ていて歯がゆいことこの上ない。
登場人物全員の行動全てが影響しあい、予想もつかない衝撃の結末になっていると感じます。決してスッキリする読後感ではありませんが、かなり心に残る作品となりました。私はとても好きです。この先何回も読み直すと思います……
匿名
4巻まで読んで、私の読んできた兄弟モノの中で群を抜いた作品でした。重たい、超絶シリアス。
ここまで読んで個人的に思ったのは、兄も弟に惹かれていたのではと。あんなに憎んでいた相手なのに、一緒にいると優しさとか可愛らしい反応とかそれこそ美しさとか。なりふり構わず別荘まで。他の誰でもない光が兄を見つけた。
でもやっぱり憎悪は消えず好きになる前にやらなければいけないという感じ。愛憎というのかな?でも結局できなくて、未遂から目覚めた時自分の犯した罪を知った。
兄も罪を犯したことでやっと弟を許せたということでしょうか。。。そして一緒にいるという選択が許されるということなのかな。
ふぅ
重かったしドロドロ具合が半端なかったー
とにかく異常な程に義理兄の春樹に執着する義理弟の光
身体を犯され続け心が壊れていく春樹が痛々しくリアルでした
でもなぜ拒まなかった?成人男性なのだから本気出したら拒めるはず
それは春樹の中にも光に対してやはり少なからず感情があったのかな
それを肯定するのが怖くて心のバランスが崩れていったように思えてならない
お父さんとお母さんは本当に気の毒
まさか息子達がこんなことになってるなんて…
終始暗い感じですが私は読みごたえがあって面白かった!
最後布団のなかで春樹と光の穏やかな会話で終わります
色々犠牲にしてますがハピエンというこで…
傑作
何度でも読み返したくなる。お互いにギリギリな状態で支え合ってるからこそ続いてるようで、実は本当に愛し合ってる気もする、、大切な人を失ったり散々だったけど、最終的には光の望んでいた形になってよかったのかな、、
いい終わり方では無い、と思いました。これは読む人が誰に感情移入するかに全てを委ねられると思います。最後まで展開が読めず、何度驚かされたことか……。いい終わり方ではないけれど、神作品だと思います。本当に。読後はものすごくモヤモヤするのに何度も読みたくなる、妙に中毒性のある作品でした。とても好きです。
最後まとまった…!
これどうなって最後終わるのかと思いきや、罪を犯した春樹を光が受け入れるという話としてはしっくりくる内容となっていたので、消化不良なく読み終えられました。
いろいろなものを傷つけ犠牲にしたけれども、光だけが本当にほしいものを手に入れられた結末でした。
光も春樹もどんどん美しくみえてくるから不思議。
英先輩はできる大人のようでいろいろやらかしてるので、光にとられても仕方ない。タイミングがいろいろと悪い。
これ父にだけは真実を一生告げないでほしい。二人とも殺して自殺する姿が見える…大切なものをたくさん失って一番の被害者といってもいい。
それほどのことを息子たちにされていて辛いなぁ…。
バッドエンドだけれども購入してよかった作品でした。
やっぱ重い
耐えがたい過去、複雑な環境のなか唯一信頼できる兄に異常なほど執着してしまう弟。
最終話まで読み、結末にモヤモヤした感じはありますがこれはこれで良いのかなという印象。
でもやっぱり、英先輩にはいい結末を用意して欲しかった。
重い…
以前、口コミで昼ドラBLと書かれていて、どんな感じなんだろうと拝読致しました。素敵な本なのですがとにかく重い、こんなに主役たちだけでなく、周りが不幸になっていくのはなかなかblにはないかもしれません。
心理描写が繊細な所は良かったです。
Posted by ブクログ
お葬式シーン、回収しました…なんつうか、すっきりしない終わりかた。受けの八方美人?な態度がよく分からない。攻めだけに秘密(受けの罪)を共有して、お互い幸せというメリバなオチ。一人(二人)死んでるのにさ…
病み
ドロドロとした病みだらけの話。
1〜3話は星4くらいで読めた。義弟の執着がすごく、書き出すとキリがない闇。英さんと春樹が幸せになって落ち着いてくれればいいなーと思い読んでいて、あ、この2人の幸せで終わるんだなと思いきやまさかの終わり方。英さんの気持ちや立場はどうなるの?(>_<)と悲しい気持ちになった。なんか個人的にはもやっとした終わり方でした。