あらすじ
「食べられない」から「食べる」に移行するときには、ダイナミックな感動がある(あとがきより)。自他共に認める肉好きのカクタさんに、食革命が起こった。なんと苦手だった野菜、きのこ、青魚、珍味類が食べられる! 次々出会う未知の食材は、買って作って味わう毎日を楽しい発見で彩ります。三度の食事に思いをこめて。読むほどに、次のごはんが待ち遠しくなる絶品エッセイ。
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Posted by ブクログ
初角田光代エッセイ。小説から受ける印象と全然違っていて少し驚いた。
「うまい、うまーい!」と連呼する人だったとは。。文章も文末が「~だわな。」とか。
私は肉派ではないのでお肉については共感できない部分も多々あったけど
ホワイトアスパラガスがとっても美味しそう!デパートには売ってるのかなぁ。
Posted by ブクログ
角田さんが語る食材の独特な表現が好きです。手触り・舌触り、どれも「ああ分かるなあ」という表現です。
それぞれの食材に対するエピソードも面白いです。時に切なさもあり。一人一人何かしらのエピソードがあるものでしょう。私だったら何を書くのかなあ。
お腹が空き、料理がしたくなる1冊でした。
Posted by ブクログ
食べるという行為のなんとエネルギーに満ちたことよ。食べたあと、物理的なエネルギーに換算されるのはさることながら、食べる前のエネルギーにも圧倒される。角田さん、絶対面倒くさがりちゃう。面倒くさがりなめんな!
食べられなかったものが食べられるようになった、その感覚にはすごく共感する。わたしも結構な大人になって、世界を旅したときにいろいろ開眼した(日本食を渇望するあまり)。焼き魚、わさび、豆、紅茶、グリーンピース、、今や無意識に「あー鯖の塩焼き食いてえ」と思うし、寿司屋でサビ抜き頼むやつを蔑んでる。それくらい、振り幅がドラスティックに変わることってあるのよ、昔のわたしは信じないだろうけど。
野菜を自分で作るようになって、より「旬」にこだわるようにはなった。しかし肉類は若鶏やらアメリカ産やら買ってしまいがち…。どうせ食べるならより美味しく。こだわってやろうやないかと、本書を読んで気持ち新たにした。