【感想・ネタバレ】しあわせのねだんのレビュー

あらすじ

最新の電子辞書にえいやと24000円を払ったら、品物と一緒にうたぐりぶかい自分がついてきた。アジアン定食8NZドルで寛容に触れた。人助けにと出した1000円には今も怒りが収まらない。生きていれば自然とお金は出ていって、使いすぎればサイフも気持ちもやせるけれど、その全部で私は何を買ったことになるんだろう。家計簿名人のカクタさんが、お金を通して人生の謎に迫る異色エッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

お金にまつわる諸々を書いたエッセイ。庶民的なエピソードが多く、少し意外だった。その中でも印象に残ったのが、著者が財布に入れている現金が少なすぎて出先で困るエピソードである。私自身も同じことになることが多く、(危機感がないところも一緒!)とても面白かった。友人が著者に「年齢を四捨五入して×1000円を財布に入れると良い」と助言するが、当時ミドサーの著者だと4万円となる。私にとって4万円は中々の大金で気軽に財布に入るものではない。この感覚の差は時代の豊かさか、キャッシュレスの進化か、業界の華やかさか気になった。またお金の使い方について「何も使わず貯金だけが増えることが1番怖い」と語る部分に共感した。趣味や交流にお金を使わず積み上がった貯金は、内面の豊かさを伴わない。勿論、今のご時世節約も大事だが、私も適度にお金を使い続けて、自分の人生をそのものを豊かにしていきたい。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お母さんとの旅館に行った話が良かった。

お母さんは、いつも旅行に行く時には文句を言う。せっかく予約してお金まで払っているのに、理解できない。

でもそれは、自分が子供の頃に両親について行くだけで何も考えなかったり、時には文句を言ったり、それのやり返しが来ているだけだ…という所がなんか良かった。お母さんは、宿の方には感謝の気持ちや喜ぶ気持ちを打ち明けていたようだ。

自分も子供の頃は「なにこれ…」「まだ??」「え〜…」「やだ〜」とか頻繁に両親に言ったものだ。(未だに言う時もある。)

両親には本当に感謝しているし、自分もまたされる立場に近づいているのだなぁとしみじみ。

角田光代は、売れた作家でも一般人離れしていない感覚が好きだ。午前中から昼ごはんは何を食べるかで頭がいっぱいになり、休みの日はビールをのみ、それでも無駄なお金は使いたくない。家電も眺めるだけのことが多い。美味しいご飯屋さんを紹介してもらいたい。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近、ほっこりを求めている。そんな気がする。殺伐としたスリリングな物語の世界より、何にも脅かされないエッセイが読みたくなっている気がする。このエッセイは20年以上も前の作品であり、角田さんは未だFAXを使い、電子辞書に驚き、携帯電話は買ったばかりである。Suicaのぺたんに喜んでいる。そんな角田さんは今現在どんなふうに過ごされているのだろうと思わずにはいられない。作中では、角田さんと母との最悪な旅行が一番印象に残った。あと、親のお金のじゃぐち。私も一緒。角田さんが見た世界を私ももっと見たいと思う。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

角田さんの考え方が色々なお金の使い方に表れていて、面白く読めました。何にいくらお金を使っているかという話は中々友達ともしづらいので、他人の家計簿を覗き見ているようで興味深かったです。
母の誕生日に温泉旅行をプレゼントしたら泊まった旅館が最悪で何もしなかった母に文句を言われまくった思い出について書かれた「記憶 9800円×2」は、子供の頃の自分と母の役回りの交代について考えさせられてじーんときました。
お金を払うことで自分がしあわせになれるかどうか、をお金を使う時にしっかり考えていきたいと思いました。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

角田さんは酒飲みなので、所々に出てくるお酒に関しての言葉に全て共感した。私も20代の頃はどこだろうと気にせず飲みに行っていたなぁ…
ご飯派とお酒派の話も、完全に同意。
自分が20代の頃どのようにお金を使ったかと考えると、やはり飲み代だったと思う。

怒りが涙になってしまうことも一緒で、わかる〜と思いながら読んだ。秋刀魚の話を読んだだけで私も子供にイライラした。笑
精神状態が良くない時に衝動的にお金を使ってしまうというのもよくわかる。
お金は貯めたいけど、それだけじゃなく、豊かに生きていきたいなぁ。

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2025年02月01日

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ネタバレ

家計簿エッセイ。1つの出費に対して作者の思うところ、ストーリーが綴られていてなかなかおもしろい。いちばん怖いのは貯金額だけが異様に高いことと書かれていたが、・・・自分は大丈夫そう。自分の土台を作ってるのはなんなのか思い返してみたい

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第8回紅白本合戦紅組5位

 これくらいの値段で買ったもので、これくらいの幸せゲットできたよ~的な日常エッセイ。

 例えば「ねぎそば 390円」てな感じ。

 角田光代を読むのは実はこれが2作品目で、1作品目は、まだWeb小説という言葉も巷間に流通していない頃の2001年、多分雑誌「ダ・ヴィンチ」のHPで連載されていたのを、当時非正規雇用で働いていた某○阪○三荘最寄りの工場の生産ラインの検査用PCで、生産開始前の朝7時位に読んでた懐かしい思い出がある。ふふふ、直木賞受賞前の若きカクタ作品を読んでいたワタシ(`・ω・´)b
 当時、Windowsはまだ95or2000の頃で、僕自身赤貧でMYパソコンを持っておらず、インターネットに触れるためのささやかな時間をここで過ごしていたのでした。

 このエッセイを読んでまず思ったのが、「ああ・・・なんか『愛がなんだ』のテルコがしゃべっているみたいだな~」っていう、もう20何年も前に読んだ小説の事をパッと思い出せるくらいの「テルコ感」を感じたのでした。なるほどこれが「光代節」なのだなと思った次第。面白かったです。

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2024年01月07日

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