【感想・ネタバレ】しあわせのパンのレビュー

あらすじ

北海道洞爺湖畔の静かな町・月浦に、りえさんと水縞くんの営むパンカフェ「マーニ」があった。 実らぬ恋に未練する女性・香織、出ていった母への思慕から父親を避けるようになった少女・未久、生きる希望を失った老夫婦・史生とアヤ…… さまざまな悩みを抱えた人たちが、「マーニ」を訪れる。 彼らを優しく迎えるのは、りえさんと水縞くんが心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。 映画界の俊英・三島有紀子による初の小説執筆作品。 映画「しあわせのパン」から生まれた、とびっきり香ばしくて温かい物語。 作中に登場する絵本「月とマーニ」を収録。

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Posted by ブクログ

カフェ、マーニに行ってみたいなぁ。
水縞くんのパンとりえさんの入れた珈琲、そしてあったかい料理を食べてみたいなぁ。
哀しさや生きづらさを知ってるからこそ、人にやさしく、あたたかくできるのかな。
りえさんと水縞くんがずっとしあわせでいられますように。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

北海道洞爺湖畔。
りえさんと水縞くんが営む「カフェ・マーニ」。
訪れる人は、実らぬ恋に未練があったり、父と距離を置く少女、生きる希望を失った老夫婦など。「カフェ・マーニ」で心をほぐされ、癒されていく。
でも、丁寧にお客様をもてなす2人にも何かが。
巻末の「月とマーニ」が良い。
映画も観てみようと思います。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

私が今までで1番好きな小説
映画も合わせてとっても好き!!
出てくるお食事がとにかく美味しそう、そして体になんとなく良さそう!
描かれている景色ひとつひとつも北海道の大自然を感じられて良いです。
別になんにも起きないお話。ただただ優しい。
ちょっと心が疲れちゃったなと思ったときに何度も読み返してます
子供は最後についてるマーニの絵本が気になるようです^ ^

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2024年01月31日

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りえさんも水縞くんも無理に励ましたり語ったりしないのがいいなと思いました。

ゆったりした時間と温かくて美味しいものがちょっぴりあれば、人は自分で正解を見つけられるのかもしれないなと思いました。

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

「しあわせのパン」
映画を勧められたので先ずは本から…

北海道の月浦で“夫婦“が営む
「cafe mani(マーニ)」
そこを訪れる人々との出会いや夫婦のかたちからしあわせとは何かを語りかけてくる物語。

読後はとても優しく穏やかな気持ちになれる。
やっぱり「あたたかい食べ物」って大切で
ほんとうの幸せって案外身近にあったりする。
丁寧にいれられた珈琲と心を込めて作られたパン…これもまた、たまらなく贅沢でしあわせな時間。

最後の章 水縞くんの「カラマツのように君を愛す」と、エピローグでりえさんが母に宛てたであろう手紙にジーンと来た。

小説では『月とマーニ』の絵本が巻末にあるので頁をめくりながら、ゆっくりと思いに耽る時間がもてた。

三島有紀子さんの作品は本作が初めてだった。
先に出された本作の映画も三島さん脚本だが、
どうやら小説とは内容が違うとか…
それもまた素敵。
是非そちらも観てみようと思う。



以下、特に心に響いたフレーズ


「乾杯の数だけ人は幸せになれるそうです。
ヨーロッパのどこかのことわざらしいんですけど。
いいことがあったら乾杯して、何か残念なことがあっても乾杯して、1日の終わりを乾杯でしめくくれたら、それは幸せだ」


「やっぱり…私は、たまたま生き残ったんやと思います。
せやから、「もうええやろ、」と「まだまだ」の繰り返しですけど、とりあえず今日一日を、大切にがんばろうと思うてます。それだけです。」


「自分たちの信じることを、心を込めてやっていく、そんな地に足の着いた人間らしい暮らしが、ありました。
カンパニオ、仲間と一緒に。
それにこそ、しあわせがあるような気がいたします。」


「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ。」

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2023年06月26日

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やはり私は優しい感じの本が好きなようです。三島さんの本も初めて読みましたが、優しい感じのタッチが素敵でした。

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2023年05月20日

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--大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ--

なにが、とか、ここが、とか、じゃなくて、この本が良い。

押し付けがましくない優しさと、美味しそうな食べものと、それを彩る仲間たちの魅力が溢れ出る小説です。

心をふっと軽くしてくれるパンはいかがですか?

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2023年03月14日

Posted by ブクログ

何回も読んだ本。
大自然に囲まれながら時を忘れられる。自由で好きなことをする。しかし、一見幸せそうに感じつつもそうでなもない深い悲しみを背負っている。都会から離れて暮らすことで人間らしさを取り戻し、珈琲とパンを通して前を向いて歩こうとする傑作作品。映画も大好き。

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2023年03月10日

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優しい絵本から始まり、いろんな人生を抱えた人々が訪れます。温かいパンに自然に囲まれたパン屋さん。ご夫婦の出逢いで映画にはなかった奥様の苦しい過去を旦那様が受け止めたシーンは泣きました。

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2022年12月22日

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悩んだり行き詰まったりしたときにぜひとも足を運びたい。こんなあったかい2人とおいしい料理で癒されたいです。

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2025年05月04日

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いちいち泣けた。

なんか静かにふつふつと込み上げる、どの人もまぁそういうこともあるよねぇ。っていう悩みの中、静かにホントひたむきに悶え苦しむ。

しかも、そもそもどれもこれもありふれた悩みと言えば悩みで、誰もが一度は思い悩んでいそうな良くある悩み。

ただ、そこをゆっくり見つめて、じっと耐えて、噛み締めてる人たちを、
これまたそっとさすってくれるようなカフェ。

映画もだいぶ前に見たんだけど、本のほうがぐぅーっときます。

思わずわたしも行きたい。ここに。
そして、ほんの少しだけ月に照らされてパワーをもらいたい。
そしたら、また明日から自分らしくいられるような気がする。

と、思う一冊でした。

映画では陶芸家の友達の器が使われて、見たんだ。
そうそう。彼女の作る器は、確かにマーニに合いそうだ。

#しあわせのパン
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#本
#この著者の本初
#面白かった
#スッキリ泣ける
#最後の手紙
#気になる
#大泉洋
#こんな役もできる

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2024年08月31日

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映画版が大好きなので読んだのですが、ほぼ原作どおりで良い意味で期待を裏切られました。
ホッとする作品。

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2024年02月17日

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あたたかい文章と
美味しそうな珈琲にパンにお料理に。
しあわせの形をゆっくり
2人で見つけていく過程が
あたたかい物語でした。

ああ生きてるって
辛くてしんどいけれど
尊くてすてきでしあわせなこと。

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2023年12月04日

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最初の出会いは映画だった。
この映画を初めて観た少し後に、当時心を寄せていた人と映画の話になり、彼がこの作品の名前を挙げた時、あぁ本当に好きだなと思った。
彼も「マーニ」を探していたんだろうか。

私にも、りえさんにとっての「月とマーニ」のような作品がある。
多くの人に理解されず孤独を感じる時も、この作品があるというだけで救われるようなものが確かにある。
そういう、私にとっての美しいものをずっと信じていたい。
そして、信じるために自分を強くもっていたい。

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2023年09月17日

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ほっこりとした気持ちになれました。

映画化されているようですが、私は見たことがありません。今、頭の中に描かれている月浦の風景を上書きしたくない気持ちでいっぱいなので、しばらくはこの余韻に浸りたいと思います。

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2023年07月02日

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 本書は、映画監督・脚本家である三島有紀子さんの初小説作品。自ら手がけた映画「しあわせのパン」の公開(2012)に先駆けて、同名小説を刊行したものだそうです。

 北海道洞爺湖畔の「カフェ・マーニ」。訪れる人は、丁寧に淹れられた珈琲、丁寧に焼かれたパン、四季折々の食材を活かした食事、丁寧に接するりえさんと水縞くんに心をほぐされ、癒されていきます。でも、丁寧にお客様をもてなす2人も、ふと哀しい表情をすることがあるのでした‥。

 本書の中に頻繁に登場する架空の絵本「月とマーニ」が、物語の大きな役割を担っているようです。りえさんの願い・カフェの理想像であり、この物語の重要なテーマなんだと思います。
 この絵本、著者自身による非売品なのですが、巻末に収録されていて、とてもよい味を出していますね。子どもにとっても、大人にとっても奥が深いです。特に、傷つき悩んでいる人には響くでしょう。

 お互いに照らし合う‥、そんな分け合える幸せを教えてくれる温かく優しい素敵な物語でした。
 ゆったりと過ごす時間、美味しいパンと珈琲‥。好きな時に好きな事を。必要な分だけ。あ〜たまらなく贅沢です‥。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

いろいろな人たちがパンを分け合うシーン、
「夫婦」という2文字では語り尽くせない繋がり、
美味しそうな料理の数々、
が印象的でした。

映画も見てみたいです。

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

映画は観ていないのだけどイメージしていたとおりのやさしいやさしいストーリー
月とマーニのおはなしのように、誰かに照らされたり、誰かを照らしたりしながらゆっくり穏やかに暮らしたい。

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2022年11月14日

Posted by ブクログ

好きな映画だったので、
この映画に出てくる“月とマーニ”という絵本が読んでみたくなり、探していたところ、
こちらに入っていると知って購入。

映画の世界観そのままだった◎

水嶋くんとりえさんの出会うまで、の部分が日記調で綴られていた。
映画にも出てこないシーンだったので本は本で楽しめた。

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2022年08月04日

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苦しい時に誰かが寄り添ってくれることのありがたさ。辛い時にも美味しいものが気持ちを癒してくれる。人と食は大事にしたいです。

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2025年07月30日

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「おいしいパンと温かいコーヒーがあれば、それだけでしあわせ。」
そんな気持ちになれる、心温まる物語。

北海道の小さな町・月浦にある「カフェ・マーニ」。
オーナー夫婦の誠実な人柄と、心を込めて作られるパンやコーヒーが、訪れる人々の心をほぐしていきます。

それぞれの人生を抱えたお客さんたちが、カフェで過ごすひととき。そこには、ほろ苦さも甘さもあるけれど、最後にはやさしい余韻が残る。
まるで、焼きたてのパンのように。

読んだ後、きっと大切な人と食卓を囲みたくなる一冊。
ゆったりした時間を過ごしたいときに、ぜひ手に取ってみてください。

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2025年02月14日

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珈琲と、素材の味を噛み締めるような、シンプルなパンが無性に食べたくなりました。読んである間は、月浦のように時間がゆっくりと流れ、優しい気持ちになる素敵な本。

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

優しい雰囲気で包み込んだ物語だが、細かい描写ではないから私は深くその物語に入った気にはならなかったかも。映画ありきのようだから映画の方が感情移入できるのかも?

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2024年12月14日

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美味しいパンと料理、そして優しい空気。心が疲れてしまった時滞在したい宿だ。映画も見てみたい。自分は自分で無理しなくていいんだよなと思った。

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2024年07月05日

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雪の中にある、あたたかな光のようなお話だった。
人に何かを強いるわけでもなく、ただ優しく包んでいる。
道に迷っても、立ち止まっても、ただ静かに笑顔で
美味しいパンと珈琲と料理でもてなしてくれる。
私もそんな場所がほしいなと思った。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さよならのクグロフ
りえ
カフェ・マーニの女主人。

水縞くん
ひょろっと背が高く、大きなあひる口が印象的。

齋藤香織
地元のファミレスで働いていたが、老舗デパートが経営する派遣会社に登録し、販売スタッフとしての働きぶりが評価され、二年後に新宿本店の紳士服売り場を担当することになった。新宿のデパートで働くようにした。岡田と沖縄旅行の予定だったがドタキャンされ、北海道へ行き先を変えた。

岡田
デパートの広報部にやってくる大手広告代理店に勤めている。

トキオ
山下時生。カフェ・マーニの最初の泊まり客。最初に店を訪れたとき、宿泊できるものと思い込んでいたことが、カフェ・マーニがオーベルジュになったきっかけ。

郵便屋さん
チェックの制服を着たビートルズのようなマッシュルームカットの男。

阿部さん
山高帽を掲げた初老の男。墨色のTシャツにジャケットとパンツという出で立ちで、手には大きな革のトランクを提げている。

ゾーヴァ
カフェ・マーニで飼っている羊。

広川さん
週に一度畑の脇に出るマルシェ。りえの知り合いの農家。

陽子
地獄耳。コロポックルを香織に渡した。


ふたりぼっちのポタージュ
池田
四年二組の担任。

川島未久
仮病を使い保健室に逃げ込む。

水縞くん
パン屋のおにいさん。

奈緒美
未久と仲がいい。

千沙
以前は未久と仲が良かったが、いまは近づかない。

未久のパパ
山の上にそびえ立つ大きな白いホテルでコンシェルジュとして働いている。

りえ

郵便屋さん

阿部さん
昔有名なアコーディオン奏者だった。


壊れた番台とカンパニオ
阪本史生
七十六歳。風呂屋。

阪本アヤ
史生の妻。八十一歳。

有月
史生、アヤの娘。震災で二十九歳の時に死去。

水縞尚

水縞りえ


カラマツのように君を愛す
ボク
小さな文房具会社で働いていた。

りえ

広川さん

陽子さん

郵便屋さん

阿部さん






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2023年12月29日

Posted by ブクログ

月がマーニに頼みました
太陽が眩しいので、太陽をとって欲しいんだ

マーニは月に言いました
そんなことしたら、君が消えてしまうよ

大切なのは君は照らされていて、
君が照らしているということなんだよ

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

優しい話しだった。
料理もとても美味しそうで、町の情景も何もかもすっとイメージが浮かんでくる、とても上手だなーと思った。

ただ、私に読解力が無いだけだと思うが、一番最後の章があまりよく分からなかった。手紙書いた相手って誰だった?出て来てた???

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2023年06月19日

Posted by ブクログ

何年か前に映画を観て『月とマーニ』の絵本が気に入り手元に置いていた本。
映画の印象が強かったのか本作も映画を観ているかの様だった。

傷付いた人達が北海道月浦のカフェマーニを訪れては、手作りパンに温かいコーヒーに、温かい食事に、温かい人々に、自然に癒されまた一歩踏み出して行く。
止まり木みたいなカフェマーニ。
水縞夫妻のぎこちなさは映画と同じく不思議な感じだったが、『私のマーニを見付けたよ』と自分を見付けたりえさんの心の動きが水縞君の日記を通してわかった。

とにかく巻末の絵本『月とマーニ』が好き。

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

北海道にあるパンカフェ。そこを訪れた不幸な人達が幸せに方向転換する話。ただほぼ素人のシェフとパン職人の作ったモノでいいのか?と思った。

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2022年10月09日

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