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北海道洞爺湖畔の静かな町・月浦に、りえさんと水縞くんの営むパンカフェ「マーニ」があった。 実らぬ恋に未練する女性・香織、出ていった母への思慕から父親を避けるようになった少女・未久、生きる希望を失った老夫婦・史生とアヤ…… さまざまな悩みを抱えた人たちが、「マーニ」を訪れる。 彼らを優しく迎えるのは、りえさんと水縞くんが心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。 映画界の俊英・三島有紀子による初の小説執筆作品。 映画「しあわせのパン」から生まれた、とびっきり香ばしくて温かい物語。 作中に登場する絵本「月とマーニ」を収録。
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Posted by ブクログ
この本は、人と人とのつながりの大切さや人の温もりの様な物をすごく感じるお話でした。
人はやっぱり1人でいるよりも、誰かと居たいんだと思います。
ただ好む、人との距離間が違うだけで
みんな淋しくて孤独なのだと。
そういう世界で生きていて一人でも大切な人がいるということ、美味しい食べ物を食べれて美味しいなと感じれているということ、自然を見て素敵だと感じれていることが本当に幸せなことだなとも改めて感じました。
そしてこの本には
4編のお話があるのですが、インタビュー式だったり日記での綴り方だったりすごく読みやすくおもしろかったです。
「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ」
素敵なお話でした
Posted by ブクログ
「しあわせのパン」
映画を勧められたので先ずは本から…
北海道の月浦で“夫婦“が営む
「cafe mani(マーニ)」
そこを訪れる人々との出会いや夫婦のかたちからしあわせとは何かを語りかけてくる物語。
読後はとても優しく穏やかな気持ちになれる。
やっぱり「あたたかい食べ物」って大切で
ほんとうの幸せって案外身近にあったりする。
丁寧にいれられた珈琲と心を込めて作られたパン…これもまた、たまらなく贅沢でしあわせな時間。
最後の章 水縞くんの「カラマツのように君を愛す」と、エピローグでりえさんが母に宛てたであろう手紙にジーンと来た。
小説では『月とマーニ』の絵本が巻末にあるので頁をめくりながら、ゆっくりと思いに耽る時間がもてた。
三島有紀子さんの作品は本作が初めてだった。
先に出された本作の映画も三島さん脚本だが、
どうやら小説とは内容が違うとか…
それもまた素敵。
是非そちらも観てみようと思う。
以下、特に心に響いたフレーズ
「乾杯の数だけ人は幸せになれるそうです。
ヨーロッパのどこかのことわざらしいんですけど。
いいことがあったら乾杯して、何か残念なことがあっても乾杯して、1日の終わりを乾杯でしめくくれたら、それは幸せだ」
「やっぱり…私は、たまたま生き残ったんやと思います。
せやから、「もうええやろ、」と「まだまだ」の繰り返しですけど、とりあえず今日一日を、大切にがんばろうと思うてます。それだけです。」
「自分たちの信じることを、心を込めてやっていく、そんな地に足の着いた人間らしい暮らしが、ありました。
カンパニオ、仲間と一緒に。
それにこそ、しあわせがあるような気がいたします。」
「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ。」
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