あらすじ
東京に暮らす男子高校生・瀧は、夢を見ることをきっかけに田舎町の女子高生・三葉と入れ替わるようになる。
慣れない女子の身体、未知の田舎暮らしに戸惑いつつ、徐々に馴染んでいく瀧。
身体の持ち主である三葉のことをもっと知りたいと瀧が思い始めたころ、普段と違う三葉を疑問に思った周りの人たちも彼女のことを考え出して――。
新海誠監督長編アニメーション『君の名は。』の世界を掘り下げる、スニーカー文庫だけの特別編。
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君の名は。
映画も見て小説も読んでいたが、どうして三葉の父が全住人を避難させる説得に応じたのかわからずずっと疑問に思っていたが、この本を読んでようやく全ての謎が解決しスッキリしました。ここまで読んでようやく全てが結びつく、1人1人の物語があって、それで物語が完成する。ひさしぶりにハマる映画・小説に出会えました。
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映画『君の名は』が好きな方にはぜひ呼んで欲しい作品の1つです。
三葉が父親を説得できたのが何故か気になっていましたが、この作品を読んで納得することが出来ました。また違った視点で映画を観ることが出来そうです。
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映画「君の名は。」を見てから読み始めました。
本編が好きな方や見た方は、是非に読んで欲しい一冊です。
瀧、テッシー、四葉、三葉の父・俊樹の四つの短編です。どれも本編で語られなかった部分であり、彼らの本音に触れることができます。
どの章も驚きもあり、心を動かされるところもありました。特に俊樹の話しは、本作を読んだあとにもう一度映画を見ると、見え方が違うはずです。
この一冊のおかげで、君の名は。の作品そのものがより好きになりました。
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君の名は。が好きなら読むべき。
特に父親と三葉の確執が何に由来するものなのかがわかりやすいです。
過去とおばあちゃんと今のおばあちゃんにだいぶ変化を感じますが……笑
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三葉をとりまく人たちのサイドストーリー。
個人的には、最後の父の物語が良かったです。本編ではほとんど描写のなかった母・二葉との出会いから始まる物語。宮水神社の神職となった父・俊樹が、どうして町長となったのか? そこに至るまでの心理描写が深いです。
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ラストピースがはまった感じ。
4つの視点を通して、三葉(と宮水家)の輪郭がより明確になり、かつ映像やノベライズでの疑問符が解消された感じ。サイドストーリーなんだろうけど、むしろ核心ではっ思える部分もあって・・・とにかく、自分の中ではこれがあって完成完結。
時間あいちゃったけど、読んでよかった。
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君の名はのova。本編では描かれなかったシーンが良かった。特に三葉の父親は本編の核心に近いぐらいの内容だった。厳格な父だったかと思いきや、(そんな過去があったのか..)、と同情した。三葉の一族や周囲の人々は昔から続く文化のせいか、宗教っぽさがある上、三葉の祖母も意味不明なことを言っていた。本編自体が謎めいた表現で包まれたり。三葉の父親は、そんな世界に反した現代人に見える。代々続く風習を嫌い、普通の生活を望む人。何事の価値観にも染まりたくない僕ら現代人にそっくり。結局、最後の最後で三葉の父親は祖母が言っていた言葉を理解したが、複雑だなぁ。誰も理解してくれない中で生きてきた。そもそも三葉の母親と結婚すべきじゃなかったかもしれない。そうすれば厳格にならない人になってただろうに。でも逆に、政治家になったことが結果的に隕石から人々を救ったのだから、どっちがいいかは言い切れない。
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君の名は。の欠けていたピースというか、語られていなかった余白の部分がまたひとつ埋まった。なんでもっと早く読まなかったんだろう。
宮水家やテッシーが糸守を愛しているのならば、彼らは今は東京にいるけれども、いつか糸守に、何らかの形で戻るのだろうか。そうであって欲しいなと思った。
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君の名は。のサイドストーリー 三葉に入った瀧の視点、勅使河原の視点、四葉視点、そして三葉の父の視点で語られる君の名は。本編の前、そして間を繋ぐ物語 前前前世にのせて流されていった入れ替わりの日常の一ページと、瀧が持っていた三葉の印象について書かれている。てっしーの町に対する思いもわかる。 四葉の話は本編では尺が足りなかったのだろうけど是非とも盛り込んで欲しかった。 そして父、俊樹の話は彼がなぜ頑なになっているのか。そして最後に避難させる決断をしたのか理由がよくわかる。 読んだらもう一度本編が見たくなる。
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映画『君の名は。』本編と絡めてサブキャラクターを掘り下げる、オムニバス形式の外伝。三葉と入れ替わった瀧がブラジャーについてアレコレする「ブラジャーに関する一考察」、テッシーこと勅使河原の悶々とした日常をえがく「スクラップ・アンド・ビルド」、四葉が体験するふしぎな"ムスビ"の物語「アースバウンド」、そして三葉の父・俊樹の主役編「あなたが結んだもの」からなる。
三話目までのコミカルなノリはもちろん、連城三紀彦の短編を思わせる重くシリアスな四話目もおもしろい。映画を気に入った人には是非とも手にとってほしい、最高のサブテキストである。
あ、映画気に入らなかった人はどうせコレ読んでも「こういう部分まで含めてちゃんと描ききらないと駄目だろ、不親切だ」とか文句いうから、読まなくていいです。
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ほしかった物語がここにあった。三葉のお父さんの物語!
これを読んで本当に「君の名は…まさか…!?」がわかる。おすすめ!!
映画シナリオ協力者が書いているからホンモノである。
ありがたい物語の補完編である。
新海誠が作品をつくるにあたって、もっと深くシナリオを描きこんでいるんだろうと思っていたのだが、公式ノベライズでもそれほど語られなくって、フラストレーションがたまっていた。でも、この本のおかげでカタストロフィを迎えることができた。
なんというか、組紐によってつながる「縁-えにし-」が映画本編のようなPOPな軽いものじゃあないよなぁと思っていたのである。しかし、文化人類学者のお父さんである溝口俊樹が関わることによって、神話的な物語が関わるようになってきて、ようやっと『君の名は』の奥深さが感じられるようになった。
子供の恋愛というPOPなところを前面に押し出した映画本編。あえてそうしたんだね、エンターテイメントだから。
でも、神話と部落の閉鎖的人間関係とかの重い話題は、映画に出せなかった。だから映画本編は物足りなく感じた。
きっと新海誠も苦しかっただろう。この裏の部分を映画でかけなくて。
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この前見た、「君の名は。」のサイドストーリー。
瀧、テッシー、四葉、お父さん、どのお話もすごく良くできていた。
特に四葉とお父さんの話は感動したなぁ。
四葉も既に「入れ替わり」が始まっていたとは…!
そして、お父さん。
どれだけ娘たちのことを思い、どれだけ妻のことを思い続けたのか。
妻が亡くなってから娘たちに冷たい態度をとり続けていたけど、成長した娘の姿を妻と重ねていたから、きっとこの後は柔らかく接していくんだろうな〜。
この本を読んで、もう一回映画を見たらまた違ったところで涙が流れるのかな。
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君の名は。は良い映画でした。これは、映画では語られなかった部分をていねいに書いてあります。なるほどそうだったのかと。特に三葉と四葉の父と母の出会いの話は良かった。また、映画を観てみたいと思いました。
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映画「君の名は。」のアナザーサイドストーリー。
瀧くん、テッシー、四葉、お父さん目線で書かれている。
特に三葉と四葉のお父さんの章が良い。
この本で語られている登場人物の背景や思いを知った上で、もう一度映画が見たくなった。
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Audible。映画の声優がやっているので、それはとてもよい。ヒロイン役の上白石さんが話している1〜3話は、ストーリーに沿った話なので、そんなに発見があるわけではない。好きな人向け(なので、私にはよかった)。4話は映画のクライマックスを補完する内容になっており、完全に毛色が違う。(私のような)映画何回も観たという人は読むべきですね。伏線がめちゃめちゃ回収されます。
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映画では描かれなかった感情とか過去とか、読めて良かった。登場人物がより立体的になったし、なぜ三葉の父が最終的に町民を避難させるに至ったのか、についても納得した。簡単に、入れ替わり、とは言うものの、実際に生活するにあたっては難しい局面は多いし、テッシーは意外に地に足の着いた考えを持っているし、興味深かった。
映画を観て、そしてこの本を読むべきだと思った。
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大ヒット映画『君の名は。』の外伝的小説。
宮水三葉をメインに取り扱ったもので、瀧君はほとんど出てこず。
それでも、宮水神社の由来などを知ることができて面白かった。
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映画版にシナリオ協力として参加した著者による、瀧、親友の彼で友人の勅使河原、妹の四葉視点の三葉の日々と、三葉の父母の馴れ初めの四編。瀧の入れ替わった三葉の三編が活き活きとしてとても良い。著者の違いによる違和感は全くなく、コミカルな日常の掘り下げが密で心地好い。姉妹の神社の娘としての役割も興味深い。
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君の名は。を読んだ勢いそのままに読破。
瀧、テッシー、四葉、そしてお父さん。それぞれの語りで「君の名は。」を深めていく…深い、深すぎる。
本編では語られない三葉のお母さん、二葉さんとお父さんとの物語はなんというか壮大で‥。ラストは一気に畳みかけられました。
というか。アニメ映画として誕生した君の名は。で小説と映画、どちらが原作かと問われると微妙なところ、と新海監督ご自身が語っているけれど。その後に出たこのアナザーサイドストーリーの、なんと深いこと。映画を見て、小説を読んで、このサイドストーリーを読んで初めて完結と言えるのかも。
時々読み返して、また余韻に浸ろうと思います。
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2016年に公開され大ヒットした新海誠監督の「君の名は。」のスピンオフ小説。作品中では多くが語られていない瀧、勅使河原、四葉、俊樹の心情や過去の話が描かれています。ちょっとしたシーンの裏に隠されている想いが読めるので、本書を読んだあとは、より作品を楽しめると思います。特に町長である俊樹の過去話や娘達への想いを知っているか知らないかで印象がまるで変わると思います。そして、おっぱいに執着した話が満載です。
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三葉と瀧の入れ替わりが起きはじめてからの、三葉を取り巻く人たちそれぞれの物語。
テッシーの考えていたこと。
星が落ちたあの日、父親が町民全員を避難させるに至った経緯。
サイドストーリーは、本編に厚みを持たせる。
この作品を読んでまた、本編を読むとさらに深く、物語の世界へ潜って行くことができそうだ。
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主人公以外の視点からの物語。映画と相互補完的な関係であるのは「小説 君の名は。」と同じですが、個人的にはこちらの方が面白かった。映画ではわき役だった人物にもいろいろな事情があるんだな、と(笑)
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君の名はの瀧、テッシー、四葉、父目線の話。映画自体好きだったんやけど、これ読んで更に掘り下げられた。特に父のバックボーンが知れたのが良かった。ただの偏屈なおじさんとばかり思ってたから……映画のあのシーンの裏でこういうことあったんや、って思うからまた映画見たい。
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映画見直してみようかなと思う作品。
三葉、瀧君、四葉、テッシー、父とそれぞれの視点で描かれているサイドストーリー。
父目線が一番よかった。どうして自分がここにいるのかという哲学的な解も。
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映画 君の名は のサイドストーリー。
シナリオ協力として制作に参加している著者による
短編集なので、オフィシャルの物と考えていいだろう。
もう一度、映画を見たくなった。
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こういう話だったの?!
でもアナザーサイドって書いてあるから違うのかな?
途中から瀧どっかいっちゃったし?
録画したきりHDDに入ったままの映画見てみたくなった。
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映画や小説の本編では語られなかった三葉の周辺のサブキャラの視点と詳細設定
特に三葉の父親のエピソードは深く練られていて物語の全体が深みを増したように思える
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『君の名は』のサイドストーリーです。三葉はどんな人なのか?テッシーは気づいていた?四葉も同じことが!俊樹(父)の定めとは・・・の4篇で構成されています。(注)私個人の勝手な副題で実際のものとは大きく異なります(笑)
映画や小説を見て読んでからだと、より面白いかも♪四葉のキャラがトトロのメイちゃんから離れないですが、アニメーションでは全く違ったことに今更ながらショック(^^)
Posted by ブクログ
『君の名は。』の世界を掘り下げて描かれた4つの短編ストーリー。映画だけではわからない周辺の人からの視点で見る三葉の性格や容姿、糸守の歴史や、神社と人々との関わり方などについても知ることができ、作品の理解をより深められました。
なぜ、あの後、三葉の父親は全町民に避難命令を出すことが出来たのか…?
映画を観た後ずっともやもやしていた場面が、
二葉さんとの過去エピソードを読むことで納得…!
「あるべきところに自然に導かれる」
三葉の父親が、神社と信仰を捨て、町長になることは
きっとこの為でもあったんだなぁ…。
評価は分かれるかな
このサイドストリーは人によって評価が分かれるかなあ。自分はイマイチでした。映画から流れた大人の方は、子供すぎるかもね。安くなっている