【感想・ネタバレ】海底二万里 下のレビュー

あらすじ

未来の科学技術を駆使して作られた潜水艦ノーチラス号を操る、寡黙で謎めいたネモ艦長。彼の厳然たる命に従い、アロッナクス教授たちは地球上のすべての海を巡る旅に連れ出される。インド洋から地中海、大西洋を南下して南極へ。氷づけになった潜水艦、巨大タコの襲撃、激しい暴風雨。次々に襲いくる危機をものともせず突き進むネモ艦長はいったい何者なのか。そして彼の目的とは? 時を越えて読み継がれる空想科学小説の原点。

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Posted by ブクログ

上巻に勝る、驚きの旅路が続きます。
前人未踏の海底世界へ、ネモ艦長がアロナックス教授らを導き続けます。
ネモ艦長はあらゆる海を制覇しましたが、それは南極点を除いてのことでした。
知的好奇心と冒険心を原動力に、彼らがそれに挑む姿が目に浮かびました。
しかし終盤になり、ネモ艦長は復讐心をもって行動を開始します。
普段の学者肌の男は、もうそこにはいませんでした。
結末は不透明なものとして有名です。
しかし、それがこの作品の魅力だと思うのです。
科学は自然に抗えないのか、科学は自然を支配するのか。
ノーチラス号の存在は、その問題そのものです。
そして、その科学を我々人類がどのように使うかを表現しているのがネモ艦長なのだと個人的に思っています。
海底二万里は今後も不朽の名作であり続けるでしょう。

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2016年10月06日

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