【感想・ネタバレ】カラマーゾフの兄弟(中)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

いよいよ中巻。

この巻で特に印象的だったのは、泥棒と卑劣漢の対比に表されているように、高潔たろうとすること、名誉、恥辱なのではないかと思う。あるべき姿、ありたい姿が自分の中で明確になっていないとこういった考えや感情は湧いて来ないと思うので、やはりこの本の登場人物たち、特にミーチャは自分をしっかり持っている人なのだと思う。

私自身は、高潔、名誉、恥辱という言葉は普段は使わないものの、誠実でありたいとは思うし、自分の信念に反することをしたら落ち込むし、人からの評価を気にするし、、ともっと身近な言葉で置き換えて行くと、登場人物たちの考えや気持ちが少し身近に感じられた。


加えて、赦しという言葉も印象的だった。他人に対してどれだけ寛容になり、愛することが出来るか。『カラマーゾフの兄弟』全体を通して、さまざまな対象に対しての愛が語られていると思うが、赦しも愛の一つの形だと思う。

0
2024年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が父親を殺したのか?スピードが上がってきた!個人的には、ミーチャには隠し事してほしくないけど、でもついうっかり事実に反することを口走った、みたいたのはありそう(笑)3000ルーブルのトリックには驚いた。そして、グルーシェニカを最後に振り向かせた熱意とタイミングはすごいな、と。散財っぷりも気持ちよい。ロシアの人ってそんな感じなのか?

0
2019年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20代の時に読むが、文字やストーリーが重厚。
想像力を必要とする。

30代以降で再読を試みるも難しい。
こういう本はホント若いうちだけだなと思った。

0
2021年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻よりさくさく読めた。
そしてだんだん面白くなってきたとこ。
ゾシマ長老の修道僧をなる道のり(若くして死んだ兄の死がきっかけ)や死後の俗人の証のような腐臭、スメルジャコフとイワンの庭先での意味深な会話(スメルジャコフの不気味な予言)
そしてドミトリーの父親殺しの殺人容疑での逮捕。
まるではめられたようにドミトリーには不利な証人ばかり。
私的にはドミトリーは殺ってないと思う。
直情的で乱暴者かもしれないけど、根はいいやつで嘘はつかないと思うから、じゃあ怪しいのはスメルジャコフ
か。
訳本だからしょうがないと思うけど、とにかくセリフがまわりくどい。意味が?のとこも。
言ったすぐそばから否定したり肯定したり、でも名著だということはわかる。
中巻に限っていえばドミトリーが主役だ。
そしていよいよ下巻に。
ドミトリーは状況証拠で犯人にされてしまうのか。

0
2020年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020年9月21日 再読

前半はゾシマ長老、中盤はグルーシェニカ、後半はミーチャ。神秘的な客、一本の葱、証人たちの供述。童、読み応えのあるエピソードが複数ある。


上巻の後宮部みゆきをはさみ、中巻へ。
べミハイルの話が印象的である。
いわゆるこの物語の中心をなす出来事が中心に据えられ、ミーチャの成り行きを進めていく展開であり、上巻に続き読み応えがあり、そしてどんどん引き込まれてしまう。
印象的なのは「神秘的な客」の編。
神は全ての罪を赦し、全ての罪人を救うというなら、神によってこれほどの葛藤が生まれるのは何故だろう。べミハイルはともすると若かりしゾシマ長老を殺しかねなかったのである。また、全ての罪が赦されるのであれば、この世は罪人だらけになる。神は、神秘的な態度をとり我々を苦しめるのではないのか。そう思ううち、何故か神を強く意識してしまう。というこの宗教の仕組みが垣間見える。

0
2020年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中巻の見どころは「長老の死」と「ミーチャの暴走」。

前者は長老の生い立ち、生き様を詳しく説明、そして死後の周りの人々の豹変ぶりに驚かされる。奇蹟を期待していた人々とそれに反して早くに腐臭が発生したという事実。何ともやり切れず神の無慈悲・不存在を伺わせる。

後者は、地獄から天国、そしてまた地獄へと目まぐるしく話が展開、加速していく。

0
2017年12月12日

「小説」ランキング