【感想・ネタバレ】魔導の系譜のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年10月10日

魔法とか呪文とか派手さは全然ない。
師と弟子の関係、差別している側、されている側の人の感情が綺麗に描かれていて、とても読みやすい作品。
ただ、ガッツリしたファンタジーを望んで読むとちょっと物足りない感はあるかもしれない。
でも、本当に面白い作品でした。ありがとうございます!

0

Posted by ブクログ 2021年04月25日

旅行の暇な時に読もう、ぐらいの軽い気持ちで読み始めたのに睡眠時間削って旅行中に読み終わってしまった。とても良かったです。思わず帰り道に続編も買ってきてしまった。
師弟のお互いを大切に思いつつすれ違っている関係性がつらかったけれど、最後はちゃんと理解しあえるようになり嬉しい。登場人物たちの苦悩や信念な...続きを読むど、読んでいて思わず涙がこぼれてしまうシーンもあったり。

以下、ちょっとネタバレ気味です。

個人的にアスター主役の外伝とか読みたいなあと思う。だって主役級の出自設定だと思うんだ、彼は。あとは魔導師が蔑まれる発端になった過去編とかも読みたいです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月23日

魔術が使える者が忌み嫌われるという王道から外れたストーリーなのに、ゼクスの圧倒的強さに厨二試がくすぐられた。
レオンとゼクスの絆が、見えないところでしっかりと繋がっていて温かい気持ちになった。出てくる人たちもみんなキャラが立っていてスラスラ読めちゃう。おかげで寝不足。
戦争の怖さと、それでも守りたい...続きを読むものと。天秤にかけて自分の小ささを知る。ラノベ馬鹿にしすぎてた。

0

Posted by ブクログ 2022年01月31日

自らを虐げてきたものに怒りの鉄槌を下す主人公に喝采をあげ、その行為の醜さに苦悩する主人公を愛おしく思う。

0

Posted by ブクログ 2020年09月06日

新人の方。
ファンタジーで差別について描こうというのは好印象。
欲を言えばその描き方。
これだけ魔導が穢れたモノという概念が浸透している世界で、魔導士がみな一様に「これは差別だ」と気付けるかどうか疑問。
むしろ魔脈を持って生まれた自分を罪に感じるほど、自己否定的に洗脳されていそうなものだ。

そんな...続きを読む世界では、「どうして俺たちは差別されなきゃいけないんだ」という疑問にすぐ至るとは思えないし、「差別する連中はくだらない」などという逆転の発想を被差別側が持つに至るのは、相当苦労するはずだ。

ところが主人公たちがさも当然のように上記の如く語ってしまうので、せっかくの重いテーマが軽く浅く感じられる。
ひいては魔導が卑しいとする世界観の説得力のなさにも繋がってくる気がする。
もったいない。

だがデビュー作でそこまで求める方が酷かな?
というわけで今後に期待。

0

Posted by ブクログ 2017年11月15日

魔法と剣のファンタジー。ただし魔道士は賤しい身分とされ虐げられていた。
そんな世界で、知識は豊富だが生まれ持った才能が足りず三流の魔道士レオンと才能はあるものの操る術を知らないゼクスが戦乱に巻き込まれて行く。
単純な勧善懲悪のファンタジーではなく感情的な部分が描かれているファンタジー。なので読み終わ...続きを読むってもスッキリしない部分が残る。魔道士を虐げ忌み嫌う村人たち、流されるように解放軍に加わるゼクス、追われるように討伐軍に加わるレオン。それぞれに感情移入でき読み応えはあった。

0

Posted by ブクログ 2017年05月27日

レオンという師匠に出会えたゼクスは嬉しい。ゼクスという弟子に出会えたレオンも嬉しい。という状態になるまでの辛さ、哀しさは普通じゃなかったね。
この世界で暮らす人々の中で魔導士という立場の人達も普通に暮らせるようになるといいなぁ

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月30日

第1回創元ファンタジィ新人賞優秀賞受賞作品。

世界観がしっかりしているハイ・ファンタジー。剣と魔法の異世界ファンタジーのド直球。文章は読みやすいがしっかりしている。文体も王道という感じ。心象描写は少な目かな。

ファンタジーは好きだけれどラノベテイストは苦手、という人におススメ。ラノベ的お約束な要...続きを読む素は一切入っていないので。まさに大人も楽しめるファンタジー。
ただまあ物語の流れや設定は王道なので、正直目新しい部分は特にない。逆に言えば安心して王道を楽しめる作品、とも言えるけれども。そして解説にあった「空気感」がないせいか? ハマるまではいかなかった。あんまり心に残らないというか、あと一歩という感じ。でも伏線も回収していて捨てキャラクターもいない、とても丁寧な作品だったので、この著者の次回作が楽しみ。

ゼクスが二重三重の差別に苦しんでいる、というのは読んでいてこちらまで苦しくなり、腹立たしくなった。どこへ行っても侮蔑の対象にされる。その高すぎる能力さえも、嫉妬とやっかみの対象に。侮蔑と嫉妬は紙一重なのかな、とも思った。
ゼクスもレオンも他のキャラクターも、すごく「生きている」という感じがした。薄っぺらいキャラではなくて、ちゃんと人間している。弱いところも汚いところもあるし、矛盾している部分もある。ダーニャが反発し続けるのではなくて、戦争の罪を飲み下すところとか。
一番好きなシーンはゼクスが初めてレオンの導きによって魔導を使ったシーン。二人の上に水が落ちて虹ができる光景が目に浮かんで、その美しさに心が震えた。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月29日

第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。

魔導士が下賤の身分とされ、虐げられている国ラバルタ。人一倍勉強して豊富な知識を持っているのに、天与の才に恵まれなかったため三流魔導士として私塾を開きながら生きるレオン。比類の魔導の才を持ちながら、ある理由から魔導を学ぼうとせず、処分されかかっていた少年ゼ...続きを読むクス。レオンの元にゼクスが強制的に弟子入りすることになり、物語が始まる。

びっくりするような展開は少なく、ハリポタのような呪文が出てくることもないけれど、その分、安心して読め、素直に楽しめました。また、とても読みやすい文章で、すいすいとページをめくっていけました。

魔導士のいる異世界ファンタジーなので魔法も描かれてはいますが、物語の主軸はレオンとゼクスの師弟愛や、魔導士たちの生き様にあると思います。魔導士たちの必死な姿に感動しました。

アストリア王子率いる解放軍とラバルタの停戦後の世界、レオンとゼクスのその後について、書いてくださると嬉しいです。
(続編の『魔導の福音』に描かれるのでしょうか?)

続編も読む予定です。

0

Posted by ブクログ 2024年03月06日

ゼクスやレオンの苦しい気持ちも、救われる気持ちも、痛いほどに伝わってくる物語でした。
キャラもストーリーもすごく良いです。

0

Posted by ブクログ 2022年07月23日

理不尽と闘い、闘い続けた先にみえた自分の有り様。
普通の人々を戦争にむかわせる見えない狂気。
未来を考える事が大切な事だと思えます。

0

Posted by ブクログ 2020年06月27日

師弟関係、識字障害、能力の意義・存在意義、差別意識、争いといった普遍的なテーマを、「魔導」という切り口で描いた作品。文庫で読んだ。
ゼクスとレオンの視点で読み応えがあるし、ガトーやアスターを初め多くの魅力的な存在がでてきて読みやすい。ただ、集団の中で仲間と絆を造っていく過程があっさりしすぎている気は...続きを読むする。仲間たちもそれぞれに魅力的なだけに。そこも書き込んでしまうと、1巻ではまとまらなかったか。ちょっともったいない。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月02日

魔法を使えるひとたちが虐げられている世界で、必死に人の役に立って、感謝されるように頑張っている魔法使いたちの話。
まだまだ魔法使いが自由になるまでは遠いようですが、いつか平等になる日のための犠牲はとても大きいですね。これだけ踏み倒してきたからこそ、ゼクスとエヴァン、数々のまち、みんなみんな傷つき傷つ...続きを読むいて終わったので、続きがあるようですが、最後はハッピーエンドであってほしいです。

0

「SF・ファンタジー」ランキング