【感想・ネタバレ】ドラゴンファイア Arknoah2のレビュー

あらすじ

マリナは歯並びの悪い女の子。そのせいで、いじめられていた。いじめっ子に復讐する方法を探すうち、不思議な絵本「アークノア」の世界に迷い込んでしまう。そして、自らの心が生んだ“怪物”を殺さない限り、現実に帰ることができないことを知る。一方、元の世界に戻るため、怪物討伐の旅を続けていたアール一行。彼らの標的は、“歯並びの悪い竜”で…。壮大すぎるファンタジー長編第2弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アークノアの続編。生み出した竜と共に生きようとする少女に対し、不可思議な世界は非常な決断をしてしまう。前回の弟のように暴れ回り、退治するしかない化け物であればやり方は簡単なんだろうけど、今回の件みたいに一緒に過ごそうとすれば、バランスが崩れて世界観は簡単に崩れてしまう。だからハンマーを使わざるを得ない。それは分かるけど、竜と少女のやり取りがほのぼのしていたので、もっとこの組み合わせが見たかったのが正直な感想。そこらへんはこれから主人公と蛇がやってくれるのかな?続編が見たいけど、まだ発行されてないらしい。出てくれないかなあ。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

乙一「アークノア」シリーズの2巻目。
現実世界での心の傷や不満が、アークノアで「怪物」という形をとる異邦人のアール。
弟グレイの「怪物(大猿)」を退治して無事に弟を現実世界に送り返すことができましたが、アールの「怪物(蛇)」はまだ世界で潜伏したままで、アールとハンマーガールの旅は続きます。
新たにアークノアの世界にやってきた少女と、その「怪物(竜)」。竜への攻撃作戦に参加するアールですが、結局、リゼは金槌を使うことになってしまいます。
リゼの金槌によって命を落としたマリナと竜。そしてその責任を感じて蛇と逃亡することになったアール。

自らを生み出したアールからの愛を求める蛇と、頑なに蛇を拒み続けてきたアールの関係がどのように変化するのかがとても気になります。
自分の感情の「負」の部分が怪物として形を持ち、さらには意思疎通もできるという設定はYA文学として非常に魅力的だと思いますし、物語そのものも冒険ファンタジーとして十分に楽しむことができる作品だと思います。

本作が発表されたのが2015年。少し時間が経ってしまっていますが、まだ3巻目についての発表はありません。
刊行されることを待ち遠しく思います。

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2022年01月12日

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