あらすじ
いじめられっ子の兄弟アールとグレイは、事故で亡くなった父親の書斎で妙な絵本を見つけ、異世界「アークノア」に迷い込んでしまった。そこは、戦争も飢饉もない、天井や壁に囲まれた箱庭のような絵本の中の世界。そして、アークノアを破壊すべく現れたおそろしい怪物を倒さなくては、二人はもとの世界に帰れないことを知る……。鬼才・乙一が描くファンタジー長編第一弾!
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Posted by ブクログ
アークノアと呼ばれる異世界に放り込まれた兄弟のお話。乙一らしくどっちも捻くれた性格な上、弟が物凄く口が悪いのでそれで苦手になる人も多そう。私もちょっと引いた。でも世界観はとても面白く、読み応えがあった。死生観がまったく違うのも面白いし、それのおかげでドラマが生まれてるのも良かった。心の闇によって生まれた怪物が、弟よりも兄のほうがヤバいのが良い。一見普通そうな人間のほうが闇が深いよね。最後に新しく怪物も出てきて、続きが気になるので早く読みたい。
Posted by ブクログ
児童書寄りの作品かと思ってたら、初っぱな一行目から度肝ぬかれました。アールとグレイの抱える闇が具現化して怪物となる世界。世界が多くの部屋で構成されていて、上下にも部屋がある設定は独特でおもしろい。閉塞感があり、乙一さんの作風にマッチしてますね。一見グレイよりも闇が薄そうなアールから、あの粘着質で狡猾かつ残酷な怪物が生まれるとは。そこを深堀りする過程で乙一さんらしい黒さが見られると嬉しいなと思います。ラストの黒さは控えめで、続きは、悩みます。