あらすじ
「俺はもう誰とも恋愛はしない」。仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。十年来の恋人に振られ傷ついたつぐみを下宿に置いてくれた朔太郎(さくたろう)は、つぐみの作品を大好きだという一番の理解者。なのにどうして…? 戸惑うつぐみだが、そこには朔太郎が抱える大きな闇があって!? 今日の大切な想い出も、明日覚えているとは限らない…記憶障害の青年と臆病な作家の純愛!! ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
この話は精神攻撃が半端なくて、読み進めるのが辛かったです。
記憶喪失や健忘系のお話と言えば、自分の中では六青さんの
【寄せては返す波のように】なのですが、今回のこのお話は
それとは違う方向で素晴らしく、最後のSSでは堪えきれずに
涙が噴き出てきて参りました。
個人的にバッドもグレーも全然大丈夫なんですが、今回は
傍目にはハッピーかどうか判断が難しいけれども、本人達は
至って普通に幸せを感じている、というのがとても優しい
世界観の中で静かに紡がれていて、胸を打たれます。
求愛前夜の貢藤やヤコ先生も脇で登場していて、随所で
楽しめますので、重たくなりすぎないのもいい。
下手すればお涙頂戴のあざとくなりがちなテーマですが、
泣かされると分かっていながらまんまと嵌ってしまうこの
感じがたまらないです。
穿った目で見たりせず、純粋に物語を楽しんでみると、
読後は何とも言えない満ち足りた気持ちになれました。
この作品に出会えて良かったです。
Posted by ブクログ
梅雨入りBL再読レビュー祭り第二弾!
こんな祭り名だっけ…二弾ですでに忘れた笑
第二弾は凪良先生の2014年の名作のこちら♪
切なくて泣ける作品です。゚(゚´Д`゚)゚。
売れない作家のつぐみは十年来の恋人に突然別れて欲しいと言われます…
「子供が欲しいから」「嫌いになったわけじゃない」
「つぐみは産めないだろう」etc……
クソだ!クソすぎる!!
この別れで小説を書くことができなくなった崖っぷちのつぐみ
救ったのは下宿家の孫・朔太郎
若くて優しくてもちろんイケメン♡
そして両思いハッピーエンド♡
なんてお気楽ラブじゃないのが隠れた名作と言われる今作です!!
さぁここからネタバレです笑
朔太郎はバリバリ営業マンの頃事故に遭い健忘症になると言う過去があるのです
徐々に進む健忘症…何を忘れるのかわからない
いつか全て忘れてしまう…大切な人のことも…
つぐみの傷を癒やしてくれた朔太郎
やっと元彼クソ伸仁を忘れて朔太郎を好きになったのに…
もうここから切なさMAXです。゚(゚´Д`゚)゚。
お互いを思いやりすぎてすれ違う2人
悲しい!悲しすぎる!
安心してくださいハッピーエンド♡です笑
本編その後のショート「スイート・リトル・ライフ」
これは凪良先生が編集さんに我儘を通したお話
「このショートを書きたくて本編を書いた」と
あとがきで仰ってます
めちゃくちゃ泣けます!
凪良先生の過去BL20数作品が続々と再刊行される予定です♪
今何作出たかしら?
同じキャラ文庫の再刊行だからエロはそのまま…
っていうか過去作はしっかりエロだし笑
おびさんとユッキー君は是非読んでね笑笑
:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
ベスト2
凪良先生の作品で1番好きなのはもちろん『美しい彼』ですが、今回の作品は自分の中で二番目に好きです。値引きしなくても買って読む作品。10年間付き合った彼氏に振られた主人公。理由がとっても理不尽で怒りが。引越しした先が朔太郎さんのお爺さんのアパート。辛い時期に朔太郎さん、アパートの住人さん、そしてなんといってもヤコ先生との触れ合いが良い。プライベートでも作家としても彼氏と別れて良かった結末ですね。朔太郎さんの病気については読むのが辛すぎる。でも結ばれて良かった。SSは私もあれで良かったと思います。長く一緒に過ごせた人生だったみたいなのでバッドエンドではないと。でも読んでて号泣でしたけどね。
Posted by ブクログ
なんだろう
ずーっと薄青い光の中で進んでったお話でした。
凪良ゆう先生のお話は読む度に雰囲気が違う。
文体を変えているわけじゃないのに何故なのかものすごく不思議。
今回のお話について言えば
『求愛前夜』とは全く空気感が違ってても
ヤコ先生はちゃんとヤコ先生だったのはすごい。
記憶がモザイク状に欠落していくことは
忘れてるって意識があるとそら恐ろしいものだよなぁと
読み終わってからつくづく思った。
忘れた方が幸せなこともあるし
忘れないと自我が壊れることもあるし。
……ってこれはまた違う話だった。
あとがきに「これが書きたくてこの話を書いた」と記されていた本編その後のSS、
わたし的には読めて幸せでした。
こんなにも長い間寄り添えたことに震えました。
短編まで読んでほしい
お互いを思うがゆえに離れてしまう二人の気持ちが理解できるから、切なくて胸が痛くなりました。辛いことがあったからこその幸せな最後がとてもとても良かったです。短編には本当にやられました。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの作品は、読む手が止まらない。
内容
遠藤告美(つぐみ)主人公
9年付き添った彼氏に、子供が欲しくなったと急に別れを告げられる
荒野朔太郎
ある日事故で頭を打ってから健忘の症状が
今までなんなら全てをこなせていたからこそ自分の今の状況に受け入れられず前に進めずにいた。
そんな2人が出会い、互いに思いあっているにも関わらず長い年月を別々に過ごし、巡り合い、やがてお互いの気持ちに素直になる時が来る。
歳をとった後のとこまで書かれていて、良かった。
♡印象に残ったフレーズ
⭐️9年間、ずっとそこにあった指輪がないことにまだ慣れない⇨指輪をつけるようになってそんな無理!!って思ってた笑
⭐️強い人のとこも弱い人なのも否定してなくて、そういうのがいいなって思いました。
どんなやつでもそこにいてもいいんだなって
⇨つぐみの小説の感想、今この文章を見ても当たり前だなって思うだけかもしれないけど渦中の人間には、こういう当たり前の一言がすごい響くんだよなぁって思いながら読んでた。
⭐️人の気配がなくなると、家というものは息をするのをやめてしまうようだ。
⇨家って過ごしてる時間が長い分、特別で思い出がいっぱい残る場所だよなぁ
⭐️親に愛されてるのに盗んだバイクで走りだす十五歳もいるし、昔は気持ちがわかったけど、今は人のものを盗むなよと思えるようになった。
ムームーも早くその境地に達してくれるといいんだけど
⇨単純にこの考え方好き、ほんとその通り笑人に迷惑かけちゃダメ!笑あの歌は自分が主人公だから周りの人の気持ちなんて確かに考えないよなぁって笑
⭐️もともと気持ちに形などないのだから、友人という名前の器に注いでしまえば、そのうち器に沿った気持ちになるだろう。なんとかなる。多分。恐らく。きっと。
⇨つぐみが朔太郎と恋人になりたいけど友人という関係を選択しようと自分に言い聞かせているシーン。何その表現方法!ってグッときたところ
⭐️そのつぐみさんとの約束を忘れるなんて
つぐみは何も言えなかった。大事な時ほど、この口は機能を失う。
⇨色んなこと考えすぎて、結局何話していいかわかんなくなるんだよなぁ
⭐️相手を思う時、黙って見守るより、直接甘やかしたり慰めたりする方が精神的には楽だ
⇨これは、大人になって喧嘩するのが夫婦くらいなる原因だと思う。だって友達に対して感情を高ぶらせて変わってほしいとは思わないもん。疲れちゃうからね。
⭐️流れる時間は、人の記憶の中にしか留めて置けない。
⇨人の記憶って偉大だけど忘れちゃう。
⭐️何か言葉をかけたいけれど、自分がかけたい言葉と、朔太郎がかけてほしい言葉は違うだろう。それに、多分、今何をいっても届かない。そういう時が誰にでもある。でもひとりでいるのは寂しくて、誰かにそば聞いてほしい時が。