あらすじ
世界が終わるなら、誰に想いを伝えますか?
いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。
突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。
雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。
そして凍った町は少しずつ成長していた。
「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。
「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。
これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。
彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。
彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。
『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、ベストセラーを連発した著者による、3.11以降究極のラブストーリー。
恋人、家族、友人など、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ある日、世界に青い光が降り注ぐ。光があたった場所は物、人、すべてが硬化され永遠に時が止まる。それは死なのか、はたまた固まったままの永遠の生なのか。終末を前にしても不足する食料の争いは起こらないし、悪者は出てこない。残された時間があとわずかだと悟った人々は、愛する人に会いに行くため、ひた走る。この物語には愛しかない。愛しかないから薄っぺらくも感じられる。そこまでして作者は愛だけの物語を描きたかったのだろうと思う。
Posted by ブクログ
世界が終わるという状況だからこそ、僕は自分本位に、愛を貫くことができたのかなと思いました。ファンタジー要素が強すぎる面もありましたが、人を愛することの素晴らしさを感じることができました。
Posted by ブクログ
吉沢優
雪乃に会うため旅をする。
白河雪乃
吉沢と十四歳のときに出会う。
吉沢拓郎
吉沢の父。時計修理職人。
吉沢由美子
吉沢の母。美人なだけでなく勉強もできたし、運動も得意だった。
瑞木
吉沢が川で流された時に助けた。吉沢の五つ年上。もと恋人の絵里子に会いに行く。
洋幸
吉沢が通っていた絵画教室で仲がよかった友だち。
オノセイジ
雪乃の婚約者みたいなもの。
Posted by ブクログ
世界が終わるって聞いたらみんな明日から何をするのだろう。
出来なかったことをやるのか、好きだった人に会いに行って自分の気持ちを伝えるのか、住み慣れた地で余生を過ごすのか。
この世は終わらないと言う前提で生きていることに対する警鐘なのかもしれません。
コロナや戦争など、いつ何が起こっても不思議ではない時代がまた始まっています。
今日から何を思って生きていくのかを考えさせられる一冊です。