【感想・ネタバレ】妖奇庵夜話 グッドナイトベイビーのレビュー

あらすじ

茶室・妖奇庵の主は、隻眼にして美貌の洗足伊織(せんぞくいおり)。ヒトと僅かに違うDNAを持つ妖人だ。家令の夷(えびす)、家事手伝いのマメと共に静かに暮らしていたが、《鬼》の属性を持つ青目にマメが襲われて以来、危機感を強めていた。そんな折、妖奇庵を訪れた《貘》から「妖人というだけで差別され、妻子が苦しんでいる」と相談を受ける。一方、子供のように無垢なマメには、過去からの脅威が近づき……。人気作第5弾、文庫書き下ろし。

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Posted by ブクログ

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鱗田がなぜマメの居場所が分かったのか、結という組織の得体のしれなさなど伏線を色々と仕込んだ話だった。

最後のページの伊織と青目の描写がマメが妖気庵を初めて訪れた時の焼き写しで、マメのように家族となるifもあったのかなあと想像してしまった。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えて、今回のタイトルを改めて思い出すと目頭が熱くなった。

今回、話の中で何度も同じ情景とフレーズが繰り返される。その場面はなんだか自分が夢を見ているような、酩酊しているかのような心地にもさせられた。
まるでループものの映画を見ているような感覚に陥る。

そんな中でも、マメの強い感情が噴き出す出来事があったり、妖人に対しての謂れの無い差別があったり、心を揺さぶらることも多かった。

マメ(トウ)の行為は許されるものでは無いけれど、辛い現実・施設から逃げたことでウロさんに出会えたことが幸運・更正のきっかけになっていて、ウロさんがこんなに作品の鍵になっていたとは衝撃的だった。
あまり頼りない人なのかな、と勝手に思っていたが、今回、ウロさんの株が爆上がりした。

また脇坂のマメへの許し方がある意味男らしく、Y対2人の洗足家への愛が感じられる。

青目はマメと同じように、伊織の家に受け入れられたのに、なぜこんなにも道が違ってしまったのだろう。
マメ(トウ)と青目の性質はとても似ていたのに、、、。と少し悲しくもなる終わり方だった

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2022年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グッドナイトベイビーという副題から薄々展開に勘づいてしまい泣いてしまった。

でもこの作者は『最悪の事態』で終わらせてくれないから嬉しい。例えば死ぬまで行かないにしても、トウが完全消失というオチも有り得そうだが、最後はグレーになった。なんという円満解決。
最初はあんなに悪い恐ろしい存在だったトウが、読んでいる側にとっても消し去り難い存在になった。だからこそ消えてはいけなかった。
伊織がトウを憎めなかったのも(愛しく思っていたのも)、マメ=自分、トウ=青目と重ねていたからかもしれない。そう考えると、伊織も青目を殺すことができないのでは。
一体どう決着をつけるのだろうか。

どうでもいいけれど、地味に夷さんが人工呼吸をしていましたね……ふふふ……


しかし毎回作者の文章の構成に本当に満足してしまう。
最後の一文まで、綺麗。

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2017年01月20日

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ネタバレ

秘されてきたマメの過去と、アウトロー”だった”甲藤くんだから取れるアプローチ。
そして加害者が被害者になる恐怖と絶望

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2017年09月15日

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ネタバレ

シリーズ5作目。伊織さんの気をひくために、青目が色々ちょっかいを掛けてくるというお馴染みのパターンだけど、今作ではマメの過去というか秘密が明らかに。
差別や嫉妬がテーマになっているだけに、全体的に重い。そんな中、脇坂さんと甲藤が意外にいいコンビになってたり、玖島さんが丸くなってたりと、レギュラーメンバーの成長ぶりが面白くて和む。
結局伊織さんと青目の決着はつかず、まだまだ続きそうな気配。

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2016年05月24日

Posted by ブクログ

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2019/10/28
まめくんの秘密が明らかに。
ウロさん。
ここぞの時に撃てる男、ウロさん。
かっこいい。
覚悟があるんやな。
どこからか情報も持ってくるし。
今回ウロさんの株が上がりまくった。もっと出して。

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2019年10月28日

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