あらすじ
華やかなパリ社交界に暮す二人の娘に全財産を注ぎこみ屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。娘ゆえの自己犠牲に破滅する父親の悲劇。
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Posted by ブクログ
俺は登りつめる!と意気込んだ若者が若さゆえの暴走で
失敗する…あるある、あるよね、と思ってしまう
うっかり言っちゃうのやっちゃう、若さゆえ
青年ラスティニャック目線で物語は進んでいくけど
最後にはゴリオ爺さんの強烈な人生の終焉で終わる
面白かった、満足。人間喜劇は読み続けたい。
Posted by ブクログ
読むのにとても時間がかかり挫折しそうだったが、真ん中のヴォートランの秘密辺りから加速。
解説に「主人公はパリ」と書いてあるのにとても納得。途中気になった、登場人物の他の作品での展開もあるらしい。
ゴリオ爺さんの最後、溺愛する娘たちに看取られず悲しすぎた(自分は家族の愛に感謝し、大切にしようと思った)。ウージェーヌ、身の丈に合ってない社交界に入るのだが、ゴリオ親子を見てこの世界に闘いを挑む最後は救われる。
しかし、この時代のパリの文化はすごい…。夫人を平気で誘惑。きらびやかなパーティー。贅沢な暮らし(光と影)。調べたら、ショパンの時代も重なっている。
Posted by ブクログ
ウージェーヌ・ド・ラスティニャック
ゴリオ爺さん
アナスタジー・ド・レストー(長女)
デルフィーヌ・ド・ニュシンゲン(次女)
の4人を把握していれば読めると言われた。最初の100ページは舞台背景の描写、300ページ前後は別エピソードなので軽めに読んでも問題ない。
ゴリオ爺さんは娘の痛いオタクだし実父でなければストーカーのような執着。娘達は自分の益しか考えないし他責的。お金があっても美貌があってもこんな人間にはなりたくないなと思う人々であった。
Posted by ブクログ
バルザックはフランスではとても有名な作家ですが、その作品を初めて読みました。1835年の作品ですから、19世紀の前半、フランス革命やナポレオン帝政の後、7月王政の時代です。パリも都市として大きく発展していたころで、この小説の主人公ラスティニャックのように、地方から出てきて出世を目指していた若者も多かったようです。
娘を溺愛しながらも省みられることなく最期を迎えるゴリオ爺さんが物語の中心にはあります。しかし、それを取り巻くしたたかな人物設定(特にヴォートランや下宿のおかみヴォケー夫人)や、パリの社交界が狩猟社会の様相を呈しているあたりの描写(192頁)が基調を作っていますので、読んでいて悲痛な気持ちになるはありませんでした。よく言われるバルザックの「人間喜劇」を楽しめます。
人間の多面性や社会の本質が見事に描かれています。それは、バルザックの人間社会への鋭い洞察や人生経験によるところも大きいでしょう。一方、作品の登場人物に命を吹き込み、作中で生き生きと立ち回らせることができるあたり、彼の小説家としての凄みを感じさせました。