【感想・ネタバレ】神様が殺してくれるのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年05月12日

【あらすじ】
パリで連続殺人事件が起こった。その発端となった女優殺害事件の現場で、両手を縛られて拘束されていたのは、重要参考人のリオン。彼は「神が殺した」とだけ証言するが、結局真犯人の手がかりは掴めないままだった。やがて起こった次の事件でも、ピアニストが絞殺された現場にはリオンがいた。たったひとつの...続きを読むヒントは、彼の異様なまでの美しさだけ。舞台はフランクフルトから東京へ移り、インターポールによる捜査が始まる。

【感想】

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月03日

Wシリーズの小休止のつもりで手に取ったが、読み始めたら最後ページを繰る手を止められなかった。

主人公の手記のような体裁で始まったこの本、登場人物ひとりひとりにそこはかとない濁りを感じて「黒幕はこの人?いや、この人?」と推理しながら読んでいく。
懺悔パートに入ってやっぱりこの人か…と落胆しそうになっ...続きを読むたのも束の間、奥にある真実を知って「えぇ!?」と声に出してしまった。いやー、気づかなかった…!真実を知ってから思い返すと、確かに言葉の端々に違和感あったな…とは感じるものの、いや、まさか、そんな斜め上を…。

同性愛、血縁者との愛、血の繋がらない家族間の愛、それに対する倫理観と時代錯誤性、宗教観。
DNAのサンプルの根源について考え出したら、それこそ性別があべこべ、さまざまな関係がひっくり返って混乱する。性別の先入観に囚われてるのかと頭を抱えつつも、いや、生物学的に考えたら…とぐるぐるしてしまう。
海外の人はすぐ神の名を出すけど、日常的に神を持たない日本人には感覚が難しい。
結局は誰が誰を、どういう意味で愛していたのか、掴むことができなかった。

ーー真実というよりも、真実の上部の本当に綺麗な上澄みだけを掬い取ったものだと思う。

手記に書かれた最後の言葉、これを見て掴むことは諦めた。
主人公が隠したのなら、書けなかったのならもう分からない。

越えてはいけないラインがあって、たまたまそれを越えなかっただけ。そうであると、たまたま育てられただけ。
読書後よく思う。人はいつもギリギリで均衡を保ってるだけで、それはいつでも簡単に崩れる。
自分は、運が良かっただけなのかもって。


なんかでも、結局主人公が一番世の中の目を、性別を、気にしてるんだよね


ーー皆さんは、ゴーストを待っているのですか?

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Posted by ブクログ 2016年10月15日

ノン・シリーズ、初長編森作品。まず装丁に目を奪われ、文体も流れるようで大変読みやすい。主人公・レナルドとそのパートナー・ミシェルの性別も文章の通りだと思い、解説を読んで『あっ!?』と・・(^^; 愛と美についての物語でした!

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

文章は相変わらずとても綺麗。
森博嗣さんの作品としては、いつもと雰囲気違うなーという印象。

叙述トリック系は基本好きなんですが、この感じはあまり好みではなかったです。
手記形式なので、真相がほぼ読み手の想像になってしまうので、楽しいところもあるけどモヤモヤも結構残ったままです、、、

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Posted by ブクログ 2016年05月13日

Dieu aime Lion はフランス語で、英訳すると God loves Lion となります。一体どの God のことをさしているのでしょう……。

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