【感想・ネタバレ】蘇我氏-古代豪族の興亡のレビュー

あらすじ

蝦夷・入鹿父子は六四五年の乙巳の変で討たれたが、蘇我氏は滅亡せず、以後も国家権力の中枢に位置した――。稲目を始祖とした馬子、蝦夷、入鹿の四代はいかに頭角を現し、大臣として国制改革を推し進めたのか。大化改新後、氏上となった倉麻呂系は壬申の乱へとつづく激変の時代をどう生き延びたのか。六世紀初頭の成立から天皇家を凌駕する権勢を誇った時代、さらに平安末期までを描き、旧来の蘇我氏イメージを一新する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

20160126~0203 蘇我氏の栄枯盛衰を描いている。明日香・甘樫の丘・板葺宮等々の名前だけでハアハアしちゃう位には古代史ファンの自分にはとても興味深く読めた。大化の改新では一方的に悪者扱いされているけど、統治体制の将来像を巡って蘇我氏と中臣氏や一部皇族(中大兄とか?)が争った結果なのだろう。
そして、中級官僚から名もなき地方官などになって歴史に名を残すことなく広がっていったのだろうけど、後半は何か悲哀を感じたなあ。
原点資料を丹念に追っているのが信頼できる。

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2016年02月05日

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