あらすじ
『花冠の王国』と称される大国エスカ・トロネアの王女フローレンスは、重度の花アレルギー! 常にくしゃみ鼻水が止まらず、淑女にあるまじき鼻の下(以下略)。そんな彼女に、人生の転機が!! 北の辺境国ラハ・ラドマ、イスカ王子との婚姻話だ。アレルギーが出ない不毛の地こそ我が楽園☆と浮かれるフローレンスだが、イスカにとってはなぜ大国の姫がと不審でしかなく!? 打算から始まった結婚生活に、未来はあるのか――!? えんため大賞奨励賞作!
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キャラが最高です
重度の花粉症に悩まされて育った花の国の王女であるヒロインが、アレルギーの出ない北の小国に婚約者として出向くというストーリーです。
コメディチックな部分も多いですが、主人公カップルが本当に魅力的です。
Posted by ブクログ
なかなか興味深い展開でした。
私が最も良いなと感じたのは、やはり主人公カップル二人のキャラ設定でしょうか。
かなり重度の花粉症ゆえに、自国の温暖で花咲き乱れる気候には不適応な姫と、寒冷地の弱小国の王太子。
姫がこの国を嫁ぎ先に選んだのは、ただただ寒い国で、花があまりないから―つまり、持病を持っていても、発症しなくて住みやすいから。
自らの花粉症に極度のコンプレックスを持つ姫君はやがて婚約式のために訪れたその国で、心優しく誠実な人々に巡り会う。その中の一人がやがて夫となるはずの王太子だった―。
この二人、基本的に私の好きなキャラでした。
不器用なほど優しくて、時に、その優しさや誠実さゆえに他人から誤解されたり失敗したりする。そういう弱さ、脆さを含めて、私はこういう生き方しかできない主人公たちを尊敬します。
全体の感想としては正直、☆四つかなというところですが、正義感と優しさ溢れる物語りの雰囲気に敬意を評して星五つということにしました。
可愛らしいお話
か弱きヒロインかと思いきや、しっかりした人を見る目と交渉術があり、そのギャップが面白さの一つですね。国の人がいいのも読んでて癒されました。
面白かった
好きな絵だったのがきっかけて読み始めたのですが、ストーリーも面白かったです。もう少し読みたかったなと感じる終りかたでしたが、続き物みたいなのでまた別の作品も読んでみよう思います
Posted by ブクログ
えんため大賞の奨励賞受賞作。設定とまちさんのイラストに惹かれて購入。花粉症に悩まされる花冠の国の王女が、花がほとんど育たない極寒の国に輿入れしたいと猛アピールの末、彼の国から婚姻の申し入れが届き意気揚々と結婚という名の国外脱出を図ろうとする(笑)今までにないキャラ設定が面白かった。現代人には辛すぎる花粉症。薬もマスクすらない時代にあの症状はホント笑えないよね・・・。相手役の王子も顔は極上だが中身は普通に良い人というか良い人すぎるというかww花粉症のお姫様が引きこもってた割に色んな事できるし策略とかも得意そうだから2人でちょうど良い感じで上手い具合に国を回していくのではないでしょうか。でも2人ともピュアすぎて読んでてこそばゆかった(笑)続刊も出るみたいだし楽しみに待っていましょうかね~。