あらすじ
バチカンの奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、新たな調査依頼が。神の聖所たる『契約の箱』の上空に、突然巨大な炎の剣と天使ケルビムの姿が浮かんだという。鑑定のため、急遽エチオピアに飛んだ2人だが──。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
今回の話は平賀が心底神父というものを体現している存在であることを改めて認識できた気がする。
対してロベルトはどちらかというと普通の人寄りではあるのだけど、それでも神父としてどうあるべきかを理性でしっかり繋ぎ止めてる感じがする。
砂漠の行軍という絶体絶命の状態でも知識があれば生き残る方法を探せる。サバイバル知識って大事ですね(笑)
ローレンの無事、そして久々のジュリア司祭の登場に少し心がおどりました!
Posted by ブクログ
エチオピアを舞台にしたロードムービー。過酷な状況に陥っても平賀とロベルトの膨大な知識で乗り越えていくの、とっても清々しい。文句なく気持ちの良い事件譚だった。
冒頭から陰謀の匂いや、謎のちょい出しなど、先が気になるフラグが文章に埋め込まれ、読んでる方のワクワクを煽ってくる。いつものように2人が現地に飛んで、対象となる施設を深掘りしていくのかと思いきや、まさかの旅路へ。エチオピア内の宗教施設に街並み、人々など、遥か彼方の異国をのぞき見できたのが楽しかった。さすがに厳しすぎだろ……と思った砂漠ですら平賀の知識で乗り越えるのすごい。専門家である前に聖職者なんだよな、と意識し直させるエピソードでもあった。
平賀とロベルト、専門分野のエキスパートに磨きがかかっていってシンプルに感心することが多いのだが、キャラクター性の際立ちもより魅力が増している感じも。どうか平賀にはそのまま純粋な心根を持ち続けてほしい。
そしてラストにジュリア司祭……!やっぱり陰謀の陰にはいるんだよなあ。目的は本当に何なのだろう。そして私はジュリア司祭の登場と来歴をさっぱり思い出せなくなっているので、読み直しが必要となっている気がしています。
Posted by ブクログ
砂漠の大冒険です。
インディー先生もビックリな大冒険になりました。
ですが、とりあえず、
エチオピアに行きたくなりました!
色んな教会が出てきましたが、どの教会も気になります。岩窟教会が見てみたいですね。どの教会も魅力的です。
葬列にムスリムも正教徒も参列し、お互いの教会やムスリムには入らないけど、ご近所で助け合う事には変わりないという場面が、心に残りました。
宗教戦争が起こる一方で、こうやってお互いに折り合いを付け、尊重して生活している地域もあるのだと思うと、皆んながこうなれれば良いのにねと、おもいました。
「悪い子には、あげない!」
水の取り合いをする子供達から水を奪って高く掲げ、「皆んな、静かについておいで。あそこのお兄さんが、お水をくれるからね」
と言って平賀にペットボトルを渡すロベルトにキュンときました。ロベルトは子供の扱いが慣れてますよね。
今回はインディー先生もビックリな大冒険でしたが、ロベルトは大活躍です。言語、民俗学、暗号、古文書、かなり、ロベルト大活躍です。
Posted by ブクログ
舞台はエチオピア。奇跡調査の内容は上空に巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったという。そして、エチオピアにはソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』があるという。
ストーリーは、『契約の箱』の行方を追っていき、その途中に二人に生命の危機が迫るというもの。ただ、上記に記された奇跡はほとんど関係なく、さらに、最後にいきなり出て来たローレンの手紙でサラッと解決されるだけで終わってしまい、残念だった。また、生命の危機も、よくわからない試練の一環だったりと、いつものような展開が無く、あまりハラハラするようなものでもなかった。最後にはいつものジュリア司祭も出て来たが、今後の展開はどうするのかわからないのもいつものことであろう。最後のオチが気になるところ。バチカンの司祭が主人公名だけあったジュリア司祭を改心させるのだろうか。でも、そうであったら、ここまで引き延ばすだけのものではない気がするし、かといって殺してしまったり自殺等々はもっと興が削がれるし。。。
Posted by ブクログ
裏表紙の説明に想像を絶する、と買いていたので一体2人にどんなことが起きるのかと思っていたら、シリーズで一番過酷な目にあっててハラハラ。
警察に逮捕され(とは言ってもすぐ釈放されるけど)、砂漠に置き去りにされ、、。
平賀の冷静ぶりはさすが。あんな状況で冷静かつポジティブに考えられるのは凄いなぁ。さすが良太くんのお兄さん。頼もしすぎる。マヌエルさんの振舞いが自分勝手でヘタレに見えるけど、普通はそうなるでしょと。
でもそんな平賀がヒィッってなった場面は笑った。
自分の私物をバチカンに送って、平賀の私物と知らないシン博士が調査して、「ケルビムの奇跡との関係性は今の所見つかっておりません。」て。メールしてきた内容を見て縮こまる平賀笑。それ私物ぅぅ。。!うん、シン博士にはそのまま黙っていた方がよさそう。
今回のシン博士は「道中無事でお過ごしでしょうか」とか、「手を尽くして調べましたが、お知らせする新情報はありません。」もより優しかった。。笑
。。ん?字面にすると普通?
ネットの回線が悪かったので、生シン博士が出なかったのは寂しかったけど。シン博士ファンとしては物足りない。
栄光の門の攻略でほぼページ数使ってしまったから、肝心のケルビムの奇跡は自分達で調べられずに、最後にローレンがすこーんと解決。
え、そんなことだったの?
あ、でも「私の苦労が報われるのだがね」って書いてたからそれなりに面倒だったのかな。
でもローレンが面倒だけどそんな対応をしてくれるのはやっぱり平賀はローレンの中で存在が大きんだろう。
と、最後にやっぱりあの人登場。うん、大体読めたけどね。やっぱり出てくるよね。
あ、ロベルトのこと書くの忘れた。
Posted by ブクログ
ミステリというか冒険活劇で読みやすかったです。
砂漠のシーンの平賀さんが格好良かった。頼もしい!
あと天然な行動だけじゃない、彼の真っ直ぐな行動もいつも以上に見られて良かった。
なんだか恒例となってる平賀さんのシン博士へのやらかしエピソードも好きです(笑)
気になったのは前からあるけどロベルト悪夢を見ている描写。未だに見てるのは辛い。そう簡単にはいかないことだけど、癒されて欲しい…
最後の久々なローレンや相変わらずなジュリア司祭に続きが気になるので次巻も楽しみ
Posted by ブクログ
今回はエチオピアを舞台に『契約の箱』をめぐる大冒険。まさに大冒険。インディージョーンズばりの。
そして砂漠のサバイバル!平賀隊長たくましい…!
最後の最後にあの人もあの人も出てきていろいろワクワクした巻でした。
Posted by ブクログ
現地の描写からしていつもとは雰囲気も趣向もだいぶ違っており、インディ・ジョーンズのような探検パートや過酷なサバイバルパートなど、新鮮な展開が多くて楽しい今作。もちろん毎度おなじみの膨大な蘊蓄やビックリトリックも健在ですが、その蘊蓄にしても、今回は平賀のサバイバル知識など分かりやすいものも多くて読みやすかったです。
平賀のコレクションをきっちり化学分析するシン博士に癒されました(笑)
Posted by ブクログ
20190828
バチカン奇跡調査官シリーズ11巻。
奇跡調査の対象となったタボットが持ち去られた。タボットの行方を追う平賀とロベルトに与えられた女王の試練とは。
奇跡調査はどこにいったというぐらい、全編まさにインディー…。砂漠でのサバイバルはリアルすぎて読んでいて怖くなった。遭難したときに役に立つ知識は得られたかもだが。バオバブ大事。その後も魔宮での冒険や転落しなど…ジョーンズ。二人が生きて帰ることができて本当によかった。
Posted by ブクログ
第11弾
プロローグ シェバと名乗った男
第一章 契約の箱とケルビムの奇跡
第二章 アディスアベバ
第三章 オベリスク
第四章 石窟教会
第五章 試練
第六章 栄光の門
エピローグ 箱の中の真実