あらすじ
1911年、上海。服役中の刑務所で暗殺者に命を狙われた日本人詐欺師・伊沢修は、同房の中国人・関(グアン)に助けられる。その夜、伊沢は革命家である関からある計画への協力を要請された。それは、革命のための武器の調達。それも、騙し、奪い取る。そのターゲットは日本陸軍参謀次長――。暗殺者から身を守ることを交換条件としてこの企てに加担した伊沢は、刑務所を抜け出し、執拗な暗殺者の追走を受けつつ、関たちとともに壮大な計画を進めていく。騙し騙されるサスペンスフルなコン・ゲームとスピード感、全選考委員の大絶賛を受けて第19回横溝正史賞を受賞した超大作!
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Posted by ブクログ
横溝正史賞作品。明治33年(Y2K問題で良く出てくる1900年)から辛亥革命までの日本、清が舞台となり、日本人詐欺師が主人公、革命に情熱を燃やす中国人、日本への憎しみに燃える韓国人、中国美人などが、チームとなって日本陸軍幹部を詐欺に陥れようとする。騙しに継ぐ騙し、どんでん返しの面白さ、読後感も爽やか、痛快、そしてお洒落な、ぜひお勧め本です。
Posted by ブクログ
同著者による『C.H.E.』を読み始めたので、懐かしくなり検索してみた。
覚えている内容は………
●面白かった。一気読みした。
●戦中の話だった。(実は明治の日本)
●重要そうに思われたサブキャラがあっけなく爆死して衝撃を受けた。
●横浜中華街の描写が印象的だった。
………程度。一日半ぐらいで一気に読むくらいに夢中になったはずなのに。
面白かった印象は残っているも、何がどう面白かったのか等、詳細は全く記憶に無し。
人間の記憶って、結構あっさりと失われてしまうものなのね。
5~6年前に古本で読んだ。
2012.02.21.書。