【感想・ネタバレ】絃の聖域(下)のレビュー

あらすじ

第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか? しかし捜査は進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕明けの日でもあった……。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第2回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

上ではボーイズラブの作品かと思いました。
下に入ると,一転,三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件になっていきます。

あるいは,最後は連続自殺事件なのかもしれません。

伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。
特に,上では,主人公は家元の子供たちだったのが,最後に主役逆転

吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって,
小説としての完成度も高いということなのだろう。

透明感ある伊集院大介が,それでも人間性を重視しているのが特筆できる。
他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。

0
2012年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊集院大介は最後まで影が薄いままだけど、最後にちゃんといいとこを持っていくな~。初期の伊集院大介シリーズは面白い。事件の真相も上手く繋げてあるし、警察に話したのとは違う最後の真相も好みだな。由紀夫は『天狼星』シリーズに出てくる胡蝶や晶に似ている気がする。同じ作者だし好みなんだろうな。

0
2025年10月12日

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