あらすじ
水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主。「竜宮ホテル」で猫耳のひなぎくと生活をスタートさせた。穏やかなクリスマスをむかえる竜宮ホテルに、またも珍客が? 街角の歌うたい愛理と、謎のたびをする魔法使い佐伯老人の物語!
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主。「竜宮ホテル」で猫耳のひなぎくと生活をスタートさせた。穏やかなクリスマスをむかえる竜宮ホテルに、またも珍客が? 街角の歌うたい愛理と、謎のたびをする魔法使い佐伯老人の物語!
【感想】
Posted by ブクログ
ずっと楽しみに待っていた『竜宮ホテル』の2冊目は、全部クリスマスのお話です。
新しいキャラも登場して、賑やかになる竜宮ホテル。
安斎先生大好き!キャシーも可愛い。
後、他の幽霊たちは、そうは思わないのに、ことりんには、笑顔で成仏して欲しいです・・・。
今回は、佐伯さんや愛理を、もっと深く知る事が出来、ますます好きになりました。
この世界には、人を強く呪う感情があり、死んでからさえ、悪霊になってしまったりもするけれど・・・
でも、誰かを大切に思う気持ちが、何より一番強いんですよね。
Posted by ブクログ
〆切の徹夜明けの響呼さんが、ひなぎくを連れて行くはずのクリスマスパーティーを忘れていた、というところから始まる微笑ましいシーンから始まります。
そこから、ひなぎく視点の語りと響呼視点の話、それから初刊最初で疲れ果てた響呼に赤い薔薇をマジックで渡した老人がクローズアップし、竜宮ホテルの「魔法の面」が出てきます。魔術書と、響呼しか読めない呪文とか、幽霊がかなり。響呼の目は、あやかしだけではなく幽霊も見えるようです。
ひなぎく視点の優しい語りが増えているのですが、本来の文章に戻るときはかちりと戻るので、混乱せずに読めます。
Posted by ブクログ
嬉しい嬉しい続編。
クリスマス前のこのタイミングで読めて本当に良かった。
風早の街のクリスマス、素敵なんだろうなぁ。
表紙のこの羽の生えた可愛いにゃんこは?と気になりつつ読み始め。
なるほどそういう事でしたか。
読後に改めて見ると、ああもうなんて素敵なの、と顔がほころんでしまう。
ひなぎくちゃんにとっての初めての人間界でのクリスマス。
サンタさんを信じる純真無垢な姿がなんとも微笑ましい。
今はもう子供たちを喜ばせる立場になりましたが、幼い頃の懐かしい気持ちを呼び起こされます。
愛理ちゃんのお母さんが気になりますね
Posted by ブクログ
水守響呼
風早の街在住の作家。先祖の娘が妖精から授かった祝福の力によって、異界の住人たちを左の目で見ることができる。
ひなぎく
妖怪の隠れ里から来た猫耳の少女。響呼を姉のように慕っている。
くだぎつね
錦織寅彦
櫻文社の若き編集者。父は辰彦。
草野辰彦
クラシックホテル竜宮ホテルのオーナー兼経営者。一流の俳優でもあり、ベストセラー作家でもある。本名は錦織辰彦。
錦織羽兎彦
寅彦の曾祖父。華族の若者。竜宮ホテル創設者にして冒険家。物語めいた逸話の多い人物。魔法や錬金術に興味を持っていたともいう。
檜原愛理
響呼の高校時代の同級生。竜宮ホテルにあるコーヒーハウス「玉手箱」でアルバイトをしている。ストリートミュージシャン。心優しいが故に、行き場のない動物たちの霊になつかれやしい。
佐伯銀次郎
元サーカスの魔術師。今は竜宮ホテルで働いている。知的で柔和な老人。
エルダー
セントバーナード。
月村満ちる
美人で売れっ子の少女漫画家。自称霊能力者。
小鳥遊悠介
読書家の異国の老紳士。
日比木健一郎
高校二年生。タイムマインに乗ってやってきた未来少年。
星野ゆり子
ホテルの温室でピアノを奏でる。戦前の女学生。つまりは幽霊。
鷹野真一郎
他界した響呼の父で医師。生前は数々の国で医療活動をしていた。
安斎秀一郎
ベストセラー作家。
野呂耕陽
かつて大きな賞を取り、もてはやされた時代もあった小説家。
如月美緒
野呂耕陽と若い頃の同人誌の仲間で、大学の同級生、同じ頃デビューした文学作家。
キャシー・ペンドラゴン
アメリカのサーカス団出身の子役。
アポロ
ライオン。
桃原ことり
元アイドルタレント。二年前の夏の夜、交通事故で亡くなった。
ベルペル
ペルシャ猫。
Posted by ブクログ
竜宮シリーズ第二弾。
クリスマスシーズンの話だったな。
死神の箱こわいなぁ・・・。
猫耳ひなぎくにキャシーっていう友達ができて
楽しそうなのがよかったな。
ルリユールの単語もちらっと出てきて
羽の生えた白猫っていうのも。
ん? なんかちょっと違うけど「ルリユール」にも似た設定があったような・・・。
図書室と温泉がうらやましい。
Posted by ブクログ
クリスマス シーズンに発行とあって、とてもタイムリーで、内容も素敵なのでした。
が、ちょっと押し付けがましさを感じてしまいました。
主張はとても素敵ですが、2011年という年が、そうさせてしまったのでしょうか。
前作の続きが出るとは思ってもいなかったので本当に嬉しいのですが、もやっと感がぬぐえません。
当初発行された三笠書房のf-clanが発行1年で廃止されたとしても、徳間文庫で出るのが早すぎて、更には書き下ろしもついていたのが、まるで裏切られたように思えて。
最初から徳間文庫で読んでいれば、こんなこ気分にはならなかったのだとは思うのですが。
さらに恋愛面は期待してはいけないと思っていても、それを求める作風ではないのは分かっていても、物足りなさが。
続巻を期待します。