あらすじ
水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主だ。 その日、住み慣れたアパートは崩壊して失い、「竜宮ホテル」へと移り住むこととなる。執筆一筋で人と関わる事もなく、その目に見える世界をも否定しながら生きてき た響呼であったが「竜宮ホテル」での生活で人やそうでない者たちと自然と触れ合い、少しずつ変わっていく。 書下し新作「旅の猫 風の翼」を収録。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主だ。 その日、住み慣れたアパートは崩壊して失い、「竜宮ホテル」へと移り住むこととなる。執筆一筋で人と関わる事もなく、その目に見える世界をも否定しながら生きてき た響呼であったが「竜宮ホテル」での生活で人やそうでない者たちと自然と触れ合い、少しずつ変わっていく。 書下し新作「旅の猫 風の翼」を収録。
【感想】
Posted by ブクログ
ひなぎくちゃんがかわいすぎる……!
良かったね、響呼さん。ずっと心残りになっていたあのひとと言葉を交わせて。
これも不思議なものたちが引き寄せられる竜宮ホテルという場所で、いろんな優しい人たちに会えて、話ができたからこそ、起こった奇跡なんだと思う。
二巻がとっても楽しみ。
Posted by ブクログ
ぐわっ、なんだ、この激かわな表紙はっ!
はっ、しかも村山さんではないですか~~~!!
くー、村山さんは既に花咲家シリーズがっ、
けど、やっぱこれも読みたい!!
っと、結構悩んだ挙句にやはり買う。
これもまた風早の町でのおはなし。
またワールドが広がってゆくねえ、でもいいなあ、素敵だなあ。海の近くの、緑の多い、そして坂と川のある町っとゆーのが私の中のイメージ。
大人の女性のためのファンタジーを、というのが原点でつくられたお話、とゆーことでしたが、
まあ、自分が大人の女性、とゆーカテゴリーに入るのかはどうかとして、確かにとっても素敵なファンタジーでした。
私も好きでしたっ!小公女セーラのあのシーン!!っとあとがきを読みつつはげしく共感。そうっ、なんつーか、やっぱり私はしあわせな物語が読みたいのだ~~!!
表紙のかわいい猫耳少女は、主人公、ではなく、
どこか自分のしあわせに臆病(?)なやどかり作家の響呼さん。ちょっとした偶然の出会いと突然の災難によりその名もファンタジーな竜宮ホテルに住むようになって・・・とゆーお話。
このホテルがまた素敵なんだー。
猫足のバスタブだとかっ!!昔の洋風映画かなんかでしかみたことないよっ!しかも温室に屋上庭園、温泉におまけにおいしいコーヒーまでっ。こんなとこに2、3日旅行で滞在する、とゆーのじゃなくて、住む、なんて、
もうそれだけでしあわせ気分じゃないですかっ!!!
過去は変えられない。
失ってしまったものは戻らない。
それでも哀しみを抱えてでも、前にすすめるし、しあわせになることは、できる。
響呼さんとのお父さんとのエピソードは
後悔が強くて哀しいものでしたが、それでも救いが、
きらきらと輝くブローチとともにあった、と思います。
いやあ、しかしきっと不思議なホテルにはいろいろ不思議があるんだろう、とは思っていましたが、
まさか時をかける少女的な未来人登場とは思いもよらず。つくづく、ファンタジーって自由だなあっと。
この自由っぷりが好きです。
どうやらこれもシリーズ化の模様。
私としてはこのホテルの創業者の幽霊さんに会ってみたいです。
Posted by ブクログ
村山作品ではお馴染みの、風早の街の物語。
お話の舞台は不思議な住人が集まる"竜宮ホテル"。
あやかしを見る不思議な瞳を持つ作家の響呼、猫耳娘のひなぎく、管狐、人ならぬ者達。
今回も魅力的な登場人物が沢山出てきます。
優しい語り口のふんわりファンタジーで、読後感の良さは言わずもがなですね。
ひなぎく視点の書き下ろし短編も良かったです。
こんなホテルに住んでみたいなー。
この物語もまだ続いていく様なので、楽しみに待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
水守響呼
あやかしをみる不思議な瞳を持つ。デビューした十代の頃から、きれいでかわいらしいメルヘンや癒し系のファンタジーを書いている作家。
響呼の母
入院している。
鷹野真一郎
響呼の父。
錦織寅彦
櫻文社編集部。実家がホテル「竜宮ホテル」を経営している。補修中で、アパートとしてひとに貸している。
佐野翠子
櫻文社の編集長。
ひなぎく
猫耳娘。
寅彦の父
本業は俳優業と小説家。
三島
ホテルのカウンターにいる。背の高い老いたコンシェルジュ。
くだぎつね
人間にはほとんど見えない。
日比木健一郎
植物の世話をする高校生。明星第一学園の二年生を
佐伯銀次郎
ホテルの制服らしき服を着ている魔法使いめいたおじいさん。お部屋係の仕事から、風呂掃除にボイラーの世話まで何かと雑用をしている。昔、旅の魔法使いだった。
星野ゆり子
白いピアノを弾く少女。天使か妖精のように見える。
草野辰彦
著名な作家にして有名な俳優。錦織辰彦。寅彦の父。
錦織羽兎彦
竜宮ホテルを建てた、古のロマンチスト。世界を旅した冒険家。
檜原愛理
響呼が高校三年世のとき、後ろの席にいた。