あらすじ
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。
本書は、『薫りの継承 上』『薫りの継承 下』を1冊にまとめた【上下巻セット】です。
更に、上下巻セット特典として単行本未収録の美麗イラストを収録しました。
(作品内容は『上巻』『下巻』と同じものです)
『薫りの継承 上』比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。/『薫りの継承 下』兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。あれから何度も何度も交わっている。兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。夏の盛り、竹蔵は兄夫婦と別荘で休暇を楽しむことになった。義理の兄である忍との関係を、露ほども疑っていない義姉から女性を紹介される。竹蔵は彼女に対しすげない態度を取ってしまい、そして……。その晩の出来事は、兄弟の運命を大きく変えてゆくのだった。
感情タグBEST3
すごい、すごすぎる!
中村明日美子先生の「同級生」シリーズに遅咲きでどハマりし、先生の作品を読み始めたのですが、どれもすごい。いや、ほんとに読後、は〜、すごい。としか言葉が出なかった。
先生の世界観はもぅ、神レベル。「同級生」のようなピュアなお話も大好きだけど、今作のように暗雲漂うブラックな作品もたまらない。
明日美子ワールドに完全にハマってしまった。
匿名
すごいもの見た
明日美子先生の作品お初です。お初ですごいもの見た…。表現力皆無で申し訳ないですが、これはエロじゃなくてエロスですね。神聖な漫画、いや、読み物と言いたくなるような…とにかく俗っぽい言い方をすると畏れ多い感じがします。読んでいて本当にバラの薫りがしてくるような気さえ
してしまいます。ちょっと読んだ後、茫然自失してしまいます。
かなりダークなお話です。親の再婚で義兄弟になった二人。許嫁と結婚子供が生まれても二人の間に暗いが愛情に近いものがある。。。それを気づく子供。最後のシーンは悲しいなー。義姉が怖い。
匿名
読んでみたかった作品
薫りの継承ってそういう事かと…。中村先生の作品は芸術作品を見ているかのような、時にゾクゾクや恐怖を、時に憂いや儚さを与えてくれるそんな印象を受けます。
匿名
名作
誰が何と言っても、いや、
満場一致で名作に入ると断言できます。
義理の兄弟として出会い、育ち、共に過ごしてきた時間。
結婚して子供が出来ても、燻り続ける。
読者に読ませる、感じ取らせる画力が高すぎる。
兄にはこのラストしかなかったんだろうと思います。
そして、脇役たち、甥っ子や義姉の存在が際立ちますね。
甥っ子は血筋なのかぶっちぎれてるし、
義姉は何にも気づいてなかったのに知ってからの勘?が鋭くて、明らかに責める描写はたった1コマしかないのに。
とにかく、あますところなく、ムダが一切ない。
素晴らしい作品です。
面白かった
耽美な世界。
絵もストーリーもそれを引き立てていて美しくも切なく、怖い。
終わり方は違う方が好みだけど、これはこれで忘れられない漫画になりそう。
他のも読んでみたいと思いました。
。。。
抉られました。息を吐けなくて吸えなくて、拝読しながら呼吸困難。辛くなると判っているのにまた読み返してしまいます。
ラストの暗転の章は、人の心に無責任な好奇心で関わったキューピッドへの断罪、天罰を描いたものなのでしょうか。それは冷えて乾いた仕打ちなのに溜飲が下がる終焉。ありがとうございます。
素晴らしいです。
一回読んで、ダメだ…もう読めん…と思ったのに、
二回目読んだら泣けて、三回目読んだら素晴らしい作品だと気づいた。
すごいです、明日美子先生。
息子の要の未来に不安を感じますが、ラストの青い空と白い雲に竹蔵の未来(光)が垣間見れたような気がしました。
匿名
沈み込んだ
底のない何かに引きづり込まれた。
あらすじやネタバレなど、何も見ずに読んで正解だった。
先入観無しに、ストーリー、画力、すべて堪能してほしい。
でも一つネタバレします(ゴメン)それまで印象に残らなかった妻まりこの顔、鑑定書を見せる場面で初めて印象付き、この見せ方はヤバかった。
ぐるじい、、
こんなに泣けたBLははじめてです。ぐるじい、、でも、しあわせやったとおもう。さいごは、しあわせやったとおもう。何回よんでも、あの笑顔で泣ける。めちゃくちゃ引きずってしもた。心抉られた。