あらすじ
一向に距離が縮まらないどころか、豹変した空の態度によって、さらに最悪な状態の、修二と空のバッテリー。県大会が近づく中、修二が助言を求めたのは、意外なあの人物で…!?
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陰湿でも美しく青春
とにかく絵が綺麗で読みやすい。別名義で有名なラブコメを描いていた方だけど、今回は正反対のドロドロした繊細な男子同士の関係性を描いていてすごい。表情や演出だけでこんなに鬱屈とした感情を描けるなんて…修二がどうやって前に進むのかを見守っていたくなる。
Posted by ブクログ
キャッチャーとしてなんとか前に進もうと努力する修二。
暗い感情だって焼けるほど熱けりゃ原動力というのは中々の名言です。
後ろ向きな自分を否定したり、切り替えようとしたりするのではなく
そんな自分も抱えたままなんとか折り合いをつけようとするのが
新鮮でもありリアルでもあります。
なにかありそうな描写はちらりとありましたが
鈴木先輩の過去も明かされ、みんなそれぞれが何かを抱えているという
現実世界の当たり前を目の当たりにしました。
空から聞いた事実に、「ダメじゃなかった、負けていなかった」という救われる思いと
もうキャッチャーとしてやっていく覚悟を決めているのに「なんで今さら」
と複雑な心境になる修二。
まだまだ苦しい展開ですが、それでも気持ちをぶつけえあえたことでなにかが動くことを期待してしまいます。
Posted by ブクログ
面白い!従来の主人公タイプの空でなく修二をメインに置くことで、その鬱屈した感情や人間らしさに読み手は共感出来るし何とか修二を救ってやりたいと願うようになる。そして葛藤しながらも何とか修二が前に進もうとしたとき、その対極にあるはずだった空の闇も浮き彫りになる。青春漫画でありながら決して甘ずっぱくない、それどころかかなり苦い。それでもその先にある光を求めて読み進める手が止まらない。ストーリー、画力、キャラクター、萌え度、萌えに至ってはありがちなBLを遥かに超えている、傑作。