あらすじ
3年ぶりに哲人を訪ねた青年が語る衝撃の告白。それは「アドラーを捨てるべきか否か」という苦悩だった。アドラー心理学は机上の空論だとする彼に「貴方はアドラーを誤解している」と哲人は答える。アドラーの言う、誰もが幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」とは何か? 貴方の人生を一変させる哲学問答、再び!
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Posted by ブクログ
幸せになるにも勇気がいるってなんで?って思いましたが、「あーそういうこと」。アドラー心理学は優しいことを言っているようで、険しい道のりを示しますね。同性異性に関わらず人を愛することは難しい。「悪いあの人、かわいそうな私」は気にかけて生活していきたいと思います。『嫌われる勇気』と併せて再読したい本です。
Posted by ブクログ
【要約】
アドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の続編であり、アドラー心理学をいかに日常生活、特に「教育」と「愛」の場面で実践するかを説いた物語形式の解説書
前作から3年後、教育者となった青年が「アドラーの教えは現実では通用しない」と憤慨して哲人のもとを再訪し、議論を交わす中で「幸せになる勇気」の本質を掴んでいく過程が描かれる
①教育の目的(自立)と尊敬
アドラー心理学において、教育や指導の最終目標は相手の「自立」を促すこと
その入り口となるのが「尊敬」であり、それは相手を操作しようとしたり変えようとしたりせず、ありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを認める能力のこと
・他者の関心事に関心を寄せる:
相手が何に興味を持っているのかを理解しようと努めることが、尊敬の第一歩となる
・賞罰の否定:
相手を「褒める」ことも「叱る」ことも、相手を自分の支配下に置こうとする上下関係(縦の関係)を生むため、自立を妨げる
・自立を促す援助:
教育者は介入ではなく「自立に向けた援助」を行うべき
②「目的論」と現状打破
人間は過去の「原因」に突き動かされる存在ではなく、現在の「目的」に沿って生きている
・過去のトラウマの否定:
過去に何があったかは重要ではなく、その出来事にどのような「意味」を与えるかによって未来は決まる
・これからの課題:
相談の場面で人が語ることは「悪いあの人」か「かわいそうな私」に終始しがちだが、本当に話すべきは「これからどうするか」という解決策
③問題行動の5段階と対処法
子供や部下が問題行動を起こす背景には、段階的な目的が隠されている
(1)称賛の欲求
褒められるために良い子を演じる
→「褒める」ことをやめ、相手をありのままに認める「尊敬」を示し、「特別な存在でなくても、ありのままの自分に価値がある」ということを伝える
(2)注目喚起
褒められないなら、いたずらなどで目立とうとする
→「叱る」ことは逆効果(叱られることは相手にとって「注目された」という目的の達成(報酬)になってしまうから)
問題行動を無視するのではなく、相手が関心を持っていることを否定せず、こちらから関心を寄せる「他者の関心事に関心を寄せる」こと
一人の人間として対等に、誠実に接することで、相手は自分が認められていると実感できる
自分から先に相手を信頼し、関わりを持つという「先手」の姿勢が、良好な関係を築く鍵となる
(3)権力争い
誰にも従わず、挑発や戦いを挑む(反社会的行動等)
→同じ土俵に立って戦わない(権力争いから降りる)ことが重要
反省文や謝罪文を書かせることは、単に「許してもらうこと」だけを目的にさせ、根本的な解決にならない
アドラー心理学の「課題の分離」を用い、本人の人生は本人が決定すべきであることを伝え、自ら決定させる(自立を促す)援助を行う
叱るのではなく「その行動の結果、どのような結末が待っているか」を冷静に話し合う「結末の体験」というアプローチも有効
(4)復讐
自分を愛してくれない相手に、憎しみで仕返しをする(ストーカー、自傷行為等)
→この段階に達すると、当事者間での解決は非常に困難になるため、第三者の専門家による援助が必要
(5)無能の証明
「自分はダメだ」と諦め、これ以上期待されないように振る舞う
→専門家であっても援助が極めて困難な最も深刻な段階
周囲がすべきことは、一切の期待をかけないことではなく、それでもなお「ありのままの相手」を尊敬し、粘り強く寄り添い続けること
④幸せの本質は「貢献感」と「愛」
「すべての悩みは対人関係の悩みである」と同時に「すべての喜びもまた対人関係の喜びである」
・幸福とは貢献感である:
自分が誰かの役に立っているという主観的な「貢献感」こそが幸せの正体
・「私」から「わたしたち」へ:
自分のことだけを考える「自己中心性」から脱却し、人生の主語を「私」から「わたしたち」に変えることが自立であり愛
・愛は決断:
愛とは「二人で成し遂げる課題」であり、「受け身」の姿勢ではなく、拒絶を恐れずに「この人を愛する」という自らの意思による決断が必要
★結論
幸せになる勇気とは、「誰かから愛されるのを待つのではなく、自ら他者に興味を持ち、信頼して手を差し出す勇気」のことである
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」の続編。
「嫌われる勇気」を読んで納得するも少しもやった人へ書かれた本という感じ。
前作ほどのインパクトはないが、まぁまぁ。終盤に、青年が急に物分かりが良くなった点に少し違和感を感じた。
本書は、3年前に教えを理解し、哲人の元を旅立って行動に移した青年が挫折し、「うまくいかないのは、アドラーの教えが間違っているからだ」と言って、再び哲人のところを訪れたという設定で書かれている。
前半は3年前に2人がどのような話をしたかを確認しあっている。主に、
・自分と他者を分離する
・ありのままの自分を受容する
「幸せになる勇気」では、さらにそれらを一歩進めて、
①私であることの勇気
②自己中心性からの脱却(自立)
の話になる。
①は他者からの承認欲求や賞賛(他者依存)を求めない、やらない(他者依存の世界を作らない)。
②は甘やかされた子ども時代のライフスタイルから脱却しろと言う話(例えば、伴侶を見つけられないのは出会いがないからではなく、自分中心の世界から脱却できていない(したくない)から)。
Posted by ブクログ
幸せになるために勇気が必要なのかという疑問から本書を手に取った。
幸せには2つのポイントがあると感じた。一つ目は、他者との繋がりが必要不可欠であることだ。自ら他者を信頼・尊敬し、『すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた努力』をしていきたい。
二つ目は、自分で決めることの大切さである。
上手くいく人いかない人、上手くいく時いかない時があるが、それは誰にも予測できない。大切なのは「良い決断」でなく、『日々の決断含む自分の人生は、自分で決めること』である。予測不能な未来を不安に思うのではなく、自ら決断した予測不能な未来を楽しみたいと思う。
また、印象的だったのは、『人間は誰もが「わたし」という物語の編集者であり、その過去は「いまのわたし」の正統性を証明すべく、自由自在に書き換えられていく』という一節。
「いまのわたし」の解釈で過去と言われるものが存在しているのだと思うと、人間はなんて傲慢な生き物なのだろうと感じた。仮にそうだとしたら、「過去」と言われるものを考える際は、少なくとも「事実」にフォーカスすることを意識したい。
最後に、本書は「幸せになる勇気」というタイトルだが、私には「幸せとは何か」を問う内容として響いた。そこに書かれている考え方は理解できるものの、それを実行するうえで必要だとされる「勇気」についてはまだ実感できていない。いつかその勇気が必要になったとき、本書を思い出し勇気を持って幸せを選びたい。
読んでよかった
今回の内容は、より深い内容になっていました。
特に「悪いあなた」「かわいそうな私」の所は心がえぐられる様な感覚でした。
その2つは、過去や現状で起こっている事を、悲観的に捉えている状態です。
でも「これからどうするか」で良い意味で、前に進むしかないんだなと、勇気が持てました。
また、読み返したいと思います。