【感想・ネタバレ】幸せになる勇気のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

学びが多い本でした。
特に「尊敬」の概念にハッとさせられました。

教育の話から始まり、愛の話で終わる。
私達には愛する勇気が少々足りていない。
「私」の幸せではなく、「私たち」の幸せを追求する。

この本には答えが書いてあるわけではなく、変わりゆく私たちの答えを探すための準備を整える内容になっていると思います。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

36
教育の目標=自立
教育とは「介入」ではなく「援助」

37
「人間知」・・・人間が人間として幸福に生きるための「知」

38
行動目標
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
心理目標
①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

43
「尊敬」とは
・相手の姿をありのままに見る
・相手が唯一無二の存在であることを知る
・相手がその人らしく成長発展していけるよう気遣うこと

ありのままの自分を他者から認められたら大いに勇気づけられる

44
まずは、ありのままのその人を見る。あなたはまだ、何も見ていないし、見ようとしていない。

46
子どもは「あなた」ではなく「権力」に服従しているだけ。「あなた」のことを理解しようとは微塵も思っていない。

51
「他者の関心事」に関心を寄せる

54
まずは「もしも私がこの人と同じ種類の心の人生を持っていたら?」
→「きっと自分も、この人と同じ課題に直面し、この人と同じようなやり方で対応するだろう」

55
↑これを「共感」と呼ぶ。共感は技術。つまり身につけることができる。

57
子どもたちに「尊敬」を教えて欲しい

65
「過去」など存在しない。それぞれの解釈があるだけ。

67
いまの「目的」に反する出来事は消去する
(自分は犬に噛まれたのか、それとも他者に助けられたのか?)

69
不幸に彩られた過去を、自らが必要としている

71
人は結局「①悪いあの人」「②かわいそうなわたし」しか語っていない。
「これから」のことを考える際に、「これまで」のことを考慮する必要はない


86
子どもは他者の痛みを知らない。知らないのであれば、教える。教えるにあたって、叱責の言葉はいらない。

92
「尊敬」によって、「特別でなくても価値がある」ということを教えていく

106
なぜ「いつも」大声で叱りつけているのか?→改善されていないことの証

111
子どもの「目的」に注目し、「これからどうするか」を考える

115
「裁判官の立場を放棄せよ」
あなたは裁きを下す特権など与えられていない

116
怒る人間=未熟な人間であることを、子どもたちは見抜いている

121
あなたは自立されることが怖い
子どもの失敗の責任を取るのが怖い


149
仲間内での競争に明け暮れることがどれほど自然のことわりに反したことか

151
承認には終わりがない。だから承認欲求では自分の本当の価値を実感できない

152
自分の価値を他者に決めてもらうこと=依存
自分の価値を自分で決めること=自立

190
人間には「信じない」という選択肢はありえない

192
人間の価値は「どんな仕事に従事するか」ではなく「どのような態度で取り組むか」によって決まる

193
この人と一緒に働きたいか?
この人が困った時、助けたいか?

206
われわれは「自分のことを信じてくれる人」の言葉しか信じない

210
「相手のことが好きか嫌いか」ではなく「いまの自分を好きなのか」が問われている

211
私たちは、仕事に身を捧げるだけでは幸福を得られない
→仕事によって認められるのは「わたしの機能」であって「わたし」ではない

219
われわれは、心を豊かに保ち、その蓄えを他者に与えていかなければなりません



・幸せに生きるために誰もが為さなければならない「人生最大の選択」
・「自らの無知」を知っている、という一点において、わたしは彼らよりも知者である(ソクラテス)
・あなたは他者の期待を満たすために生きているのではなく、他者もまたあなたの期待を満たすために生きているのでははない(アドラー)
・「課題の分離」その選択によってもたらされる結末を、最終的に引き受けるのは誰なのか
・教育が強制的な「介入」に転落するのか、自立を促す「援助」に踏みとどまるのか。我々は自らの役割に自覚的である必要がある
・尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかうことである(エーリッヒ・フロム)
・尊敬の具体的な一歩:「他者の関心事」に関心を寄せる
・他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること(アドラー)
・共感とは、他者に寄り添うときの技術
・子供に「尊敬」を教える
・人間は過去の「原因」に突き動かされる存在ではなく、現在の「目的」に沿って生きている
・過去が「いま」を決めるのではなく、「いま」が過去を決めている
・「悪いあの人」「可哀想な私」ではなく「これからどうするか」
・教えるにあたって、叱責の言葉はいらない
・問題行動の段階と目的
①称賛の要求…いい子を演じる・アピール
目的:褒めてもらうこと、共同体の中で特権的な地位を得ること
→「褒められること」をしなくても価値があることを教えていく
②注目喚起…目立つことだけを考える
目的:特権的な地位など、確固たる居場所がほしい。悪い子・出来ない子として注目を集める
→「尊敬」によってそのままで十分価値があることを伝えていく
③反抗…闘いを挑んだり不従順を貫いたり
目的:権力争い。自らの力を誇示しようとする
④復讐…ストーカー、自傷行為、引きこもり
目的:愛してくれないならいっそ憎んで自分に注目してくれ。自らの価値を下げて「こんな自分になったのはお前のせいだ」と訴える
⑤無能の証明…愚者を演じ、無気力になり、どんな簡単な課題にも取り組まなくなる
目的:自分も周りも自分に期待しないようにするため。「私を見捨ててくれ」
=すべては「共同体の中に特別な地位を確保する」ため
・しつけを含む暴力は人間としての未熟さを露呈するコミュニケーションであり、「この人は未熟な人間なのだ」という洞察が子どもの中で無意識に働く
・親は子供が自立するのが怖い
・教育者は、誰からも褒められず労をねぎらわれることもなく、感謝すらされずにみな自力で巣立っていく→貢献感の中に幸せを見出すしかない
・貢献感は幸福の本質
例:「友達の家に遊びに行ってもいい?」
「それは自分で決めていいんだよ」
・子どもの決断を尊重し、その決断を援助する。いつでも援助する用意があることを伝え、近すぎずも援助ができる距離で見守る
・褒めることは「能力のある人がない人に下す評価」であり、その目的は「操作」
・「褒められること」を目的とした人々が集まると、褒賞を目指した競争原理に支配されていく
・人間は生き物の中で唯一、心の成長よりも体の発達が遅い→心理面でのやりたいことと肉体面でのできることのギャップに苦しむ
・人間の価値は仕事の内容ではなく仕事に取り組む態度によって決まる
・子どものことを信頼していない親があれこれと注意しても子どもには届かない
・人は「自分のことを信じてくれる人」の言葉しか信じようとしない。「意見の正しさ」で相手を判断するのではない
・他人のことが信じられないのは、自分のことを信じきれていないから
・隣人を愛し、信頼する努力。「何でもない日々」が試練となる
・愛とは築き上げるもの
・他者から愛されることは難しい、しかし他者を愛することはその何倍も難しい
・愛とは「2人で成し遂げる課題」→幸福なる生を成し遂げるために
・分業の関係「わたしの幸せ」
交友の関係「あなたの幸せ」
愛の関係「わたしたちの幸せ」
わたし、あなたよりも上位の「わたしたち」
・赤子は自分の弱さによって大人たちを支配している。「弱さ」とは対人関係において恐ろしく強力な武器になる
・大人もまた自分の弱さや不幸、傷、不遇な環境、トラウマ
・赤子の自らを守る「自己中心性」→自立とは「自己中心性からの脱却」
・「わたしたち」の幸せを追い求めることで初めて「わたし」から脱却できる=自己中心性から解放され本当の自立を果たす
・親からの与えられる愛の支配から抜け出すには、自らの愛を持つ以外にない
・全ての対人関係は「別れ」を前提に成り立っている
・ただひたすら「最良の別れ」に向けた普段の努力を傾ける

自分の子供は特別でいてほしいと思っていた。でもそうではなく、特別でなくても「あなた」のままで価値がある。
「幸福とは貢献感である」子供にお仕事を用意して、「自分は誰かの役に立っている」と自らの価値を実感させる
私はまだ自立できていなかった!

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「嫌われる勇気」に続き読みました。特に愛に関する部分で「私」の視点から「私たち」に変えていかなければならないという部分に深く頷きました。

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2024年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自らの劣等感を出来ない言い訳に使ってるわ。「いま、ここからできる最良の行動」をとろう。自己中心性から離れて他者を信頼し、世界の一部になりたい。アドラーありがとう、バイト頑張る。

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2024年02月25日

ネタバレ 購入済み

読んでよかった

今回の内容は、より深い内容になっていました。
特に「悪いあなた」「かわいそうな私」の所は心がえぐられる様な感覚でした。
その2つは、過去や現状で起こっている事を、悲観的に捉えている状態です。
でも「これからどうするか」で良い意味で、前に進むしかないんだなと、勇気が持てました。
また、読み返したいと思います。

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2020年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

嫌われる勇気の内容をより具体化した話。
勉強しよう、新しい知識を得ようとする方には嫌われる勇気の方がおすすめで、こちらは物語として読むような感じがした。
繰り返し読む、手元に置く本は嫌われる勇気だけで十分かなと思う。
以下、本書の中で心に残った点。
嫌われる勇気と被っている部分が多い。

﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏

目的論
人間は過去の「原因」に突き動かされる存在ではなく、現在の「目的」に沿って生きている。
自分の人生を決定するのは「いま、ここ」を生きるあなたなのだ。

アドラー心理学は承認欲求を否定する。「あの人」の期待を満たす生き方を選んではならない。

承認欲求は他者からの承認を求めるが、「自立」は自分の価値を自分が決定すること。
「特別な私」であろうとするために他人からの承認を求める。「普通であることの勇気」が自立には必要。

人間の価値は仕事に対し「どのような態度で取り組むか」によって決まる。仕事における分業(人間関係)において大切なのは「この人と一緒に働きたいか?」であり、その要因はその人の誠実さと仕事に取り組む態度。

分業(仕事)には「他者を信用すること」が必要。

心を豊かに保ち、その蓄えを他者に与える
→他者に無条件の信頼(尊敬)を寄せること。
尊敬とは、その人の「ありのまま」を認めること。

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書では目的論や問題行動の5段階など様々な事柄について触れていますが、大きなテーマはタイトルにあるように「しあわせになるにはどうすればいいか」だと感じました。

アドラーの教えを知り実践しようとしている相談者と、賢者(アドラー心理学に詳しい研究者?)が会話形式で話を進めるため道筋があちこちにいくため結局何がなに?どれが繋がってる?となりますが、
私の解釈では以下のようにまとまりました。



しあわせになりたいなら人生の3大タスク
「仕事の関係」「交友の関係」「愛の関係」のために常に努力し続けなきゃならない!

・仕事の関係では、相手を条件付きで信じる「信用」が要となる。
交友の関係では、その人の持つ条件でなくその人自信を信じるという「信用」が要となる。

・ここでは「他者への尊敬」を理解する必要がある。
リスペクトとは、かけがえのない「その人」を、ありのままに見て「その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかう」こと。
つまり変えようとも操作しようともせず、条件をつけず「ありのままのその人」を認めること。

そしてこれらのタスクには愛が必須である。

・幼少期は両親を前に自分が世界の中心として君臨し「私」を主語に生きていくが、愛する時は「私たち」を主語とし、私たちがしあわせになることを判断基準としていく。そうして自己が消滅していくことこそ「自立」。

・他者に愛されてから自己の価値を決めるのではなく「わたし」の価値を、自らが決定する。
「人と違うこと」に価値を置くのではなく、「わたしであること」に価値を置く。

・「仕事の関係」「交友の関係」「愛の関係」のために努力し続けることは難しいがそうしていく中で
「わたしは誰かの役に立っている」と思え、自らの価値を実感し、「ここにいてもいいんだ」という所属感を得ることができる。
ここで自分のおこないがほんとうに役立っているかは厳密にはわからないが、
「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚があれば、すなわち貢献感があれば、それ以上の根拠を求める必要はない。
貢献感のなかに、幸せを見出し、貢献感のなかに、喜びを見出せる。



ざっくりざくざくまとめると、

自分の価値は他者目線でなく己で決め、愛(主語は私でなく私たち!)とリスペクトを持って人に接する。
そうすれば仕事でも交友でも貢献感を見つけることができる。これが、結果"しあわせ"を作る。

と受け取りました。

これは、、ばか難しい。
言ってることは理解できますしそうなのかも〜と納得しますがそれができれば苦労はしない!
しかも人生には落ち込む時もイライラする時もあるけれどそんな中でこの結論を聞いたら机上の空論だ!やってられるか!ってなりそうです。
だから努力し続けなきゃいけないんですね、、私にできるかな。

アドラー心理学もひとつの意見くらいの感覚ですが、面白かったです。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アドラーの理論は地に足のついていない絵空事だ、そういきりたつ青年の姿に、まあねぇ、それはねぇ、という苦笑を禁じ得なかった。
そんな青年に哲人がたたきつける、あなたは人生のタスクを回避してるからいかんのだ、他人と信頼を築きなさい、信頼を。というアンサーは、鋭くてキツいけれど、まあ確かにねぇ、となる。確かにそうなんだけど、鋭くてキツい。
最終的にはアドラーを自分なりに解釈、アレンジしていい感じに生きよう、となったので、俺もそうしようかなと思った。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

•共同体感覚に必要なのは、「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」
•他者の関心事に関心を寄せる
•われわれの世界には、本当の意味での「過去」など存在しない。十人十色の「いま」によって色を塗られた、それぞれの解釈があるだけ
•仕事によって認められるのは、あなたの「機能」であって、「あなた」ではない。本当の意味での所属感を得るためには、他者に「信頼」を寄せて、交友の関係に踏み出すこと。
•愛とは「ふたりで成し遂げる課題」である。しかし我々は、それを成し遂げるための「技術」を学んでいない。幸福なる生を成し遂げる。
→不可分なる私たちの幸せを築き上げる
•自立とは自己中心性からの脱却
•愛は、「わたし」だった人生の主語を、「わたしたち」に変えます。われわれは愛によって「わたし」から解放され、自立を果たし、ほんとうの意味での世界を受け入れるのです。
•たったふたりから始まった「わたしたち」は、やがて共同体全体に、そして人類全体にまでその範囲を広げていく
•すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける。

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2024年02月29日

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