あらすじ
鎌倉には死に神がいる。命を奪い、それを他人に施すことができる死に神が。「私は死んでもいいんです。だから私の寿命を母に与えて」命を賭してでも叶えたい悲痛な願いに寄り添うことを選んだ、哀しい死に神の物語
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Posted by ブクログ
読書録「鎌倉おやつ処の死に神」3
著者 谷崎泉
出版 富士見L文庫
p174より引用
“ こういう時、我が家の立地は非常に不利
だ。閑静な高台の住宅地なんて、つまり、不
便の極みなのである。ちょっと買い物に…な
んて気軽なお出かけではすまないのだ。一番
近いスーパーマーケットまではバスで十五分。
それも一時間に数本しかないバスだから、ど
うしたって時間がかかる。”
目次より抜粋引用
“おやつ処みなと
死に神と思いやり
十六夜の神様”
愛想の無い兄と出来た妹が切り盛りする店
を舞台とした、日常系ファンタジー長編小説。
古都鎌倉の観光スポットから少し離れた場
所にある甘味処「おやつ処みなと」、良く出
来た妹が始めた店を手伝う、主人公である兄・
柚琉は、あまり接客には向いていないにもか
かわらず、店を手伝わずにはいられなかった…。
上記の引用は、舞台であるお店の立地につ
いて書かれた一節。
静かな所に住みたいのであれば、移動手段と
しての車は欠かせないのかも知れませんね。
燃料代が高い昨今、ますます不便な所からは
人が減りそうです。
主人公・柚琉の友人たちの癖が強く、良く
関係が長続きしているなと思わざるを得ませ
ん。
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Posted by ブクログ
口に入れて驚くほど美味しいアイス、食べてみたい。美味しい食べ物が出てくるお話を読むと、それを食べられないことがものすごくもどかしくなる。物語の設定や主人公の葛藤などいろいろ楽しめたが、主人公の名前には最後まで馴染めなかった。
Posted by ブクログ
妹が経営するおやつ処でお手伝いをしている兄は
本業・売れない小説家。
もう一人店を手伝っている、強面の男の正体は…。
お菓子、死神、延命。
ものすごく、すべてがあると違和感がありますが
隠れ蓑的にはよろしいのかも知れません。
その仕事の大変さと、通常の仕事の大変さと
精神的に辛いのは、友人2名、かと。
これだけ偉そうにされてしまうと、縁を切りたい…と
思うのは納得です。
確実に無理でしょうがw
人の結婚式やら本業やら、同居人やら妹の彼氏(仮)やら
お兄さんは大変です。
けれど、一番大変なのはやはり精神。
間接的に、とはいえ、本人達が望んでいる、とはいえ
パイプ役には辛いものがあります。