あらすじ
◆日本はなぜ今の形で存在するのか?
数多の大事件は、歴史の流れの中の「大見出し」だ。今の自分は、なぜここに存在するのか、日本はなぜ今の形で存在するのか――歴史を学ぶ意義がここにある。日本の方向を命がけで決断し、そのために汗を流した無数の先人たち。一度ばかりか二度までも、世の中の危険な流れを変えた著者が、戦後日本の大事件に自分史を重ねる。「国家危機管理」に半生を捧げた波瀾万丈のドキュメント。
◆大事件をもとに戦後史を通観し、自国の根幹を知る!
あさま山荘事件、東大安田講堂攻防72時間、ひめゆりの塔事件――
「ミスター危機管理」こと、危機管理のエキスパート佐々淳行氏が指揮をとり、鎮圧した数々の難事件、重要事件を中心に激動の戦後史を振り返る。
「あの事件とは一体何だったのか」……現代にも通じる教訓、今なお影響を与え続けている事件をひもとき、冴えわたる佐々節で、激動の戦後日本史を通観する!
歴史に名を残す重大事件を、見るだけでなく「真っ只中」で体験してきた佐々氏ならではの証言。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
知識では知っていてもその「熱さ」や「厚さ」を感じることがなかった戦後日本の混乱や動乱をコンパクトながらに感じさせてくれた1冊。
「国家本来の任務は、国民の生命・安全・財産を守り、そこにある価値観を守ること。」「治安、防衛、外交、危機管理あってこその国である。」という言葉を信念に実際に行動してきた方の感覚は鋭くて、全体を見渡して行動できる人間がちゃんといれば国は支えられると思いました。
政治家とマスコミのレベルの低さがネックになっているようにも感じました。頭の良い人をバカにして劣等感をすり替えて満足しているようじゃダメなんだね。
Posted by ブクログ
戦後の重要事件の現場で直接指揮、あるいは間接的にかかわった人からの視点で書かれているという点で、興味深い本だった。
ご本人がふり返って述べている感想としては、あまりに個人的すぎない?と思ってしまう部分もあったが、今でこそネットでマスコミが報じない部分を知ることができることがあるものの、この頃はマスコミ報道でしか私たちは事件の詳細を知ることができなかった時代で、だから一面的にしか把握することができていなくて、違う角度から見るとこんな見え方があるのかと思わずにはいられなかった。
Posted by ブクログ
そういやこんな事件あったよな。
戦後、平和平穏だったと言われるが、いや、ムッチャヤバい事件が山ほどあった。うん、子供ではあったがなんとなく覚えてる。
著者はその事件の大半に噛み込んで来てわけで。若干、自慢ぽいのと過去の本の紹介が入るのがうざいんだが、まあそれでもすごい。
Posted by ブクログ
戦後さまざまな事件がありましたが、本書で佐々淳行氏が取り上げている事件の内、1949年(昭和24年)生まれの私の記憶に強く残っているのは:①浅沼稲次郎暗殺事件(1960.10.12)②三島由紀夫事件(1970.11.25)③連合赤軍あさま山荘事件(1972.2.19~2.28)④地下鉄サリン事件(1995.3.20)です。 明治、大正、昭和、平成、あと半年後には新しい年号に。次の時代は穏やかで平和な時代であることを願っています。普通に働けば普通に生活できる、そんな国であって欲しいです。
中身が薄い
佐々氏の著書は数多くあるが、余りにも多くの問題を取り上げている為、一つ一つの内容が薄過ぎる。
それぞれの事件や問題などは、本当はもっと内容が濃く重たい筈なんだけど、余りにも扱いが軽過ぎる。
佐々氏晩年の著書とは云え、出版する意味があったのかすら疑う。
他の著書を読む方が遥かに良い。