あらすじ
夜だけ営業の定食屋、「ばんめし屋」店長、夏神のもとに入った一報。それは夏神の師匠が営む洋食屋が、近々閉店するという報せだった。元俳優で店員の海里は、夏神と共に師匠の店へ行くことになるが・・・・・・。
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Posted by ブクログ
夏神さんと師匠の話。
師匠のお店へ3人で挨拶に行くが、その後、師匠が亡くなったと警察から連絡が入る。
師匠は何か未練があるらしく、成仏していなかった。
最終営業が未練だと思った3人は師匠の代わりに最終営業をすることに。
だが、未練は一つではなくて…
Posted by ブクログ
安定のイッキ読み(それでも大事に1章を読んでは休憩を挟んでみた)。
安定の面白さ!!
他の文庫に比べて半分以下くらいの厚みのせいか、この本の値段が480円になってる!!
(税別・・・)
せやけど、今時500円以下で文庫本が買えるのか~。すごいな。
そして500円以下でこんなけ楽しめるなんて、最高やな・・・。
著者の本はどれも好きやけど、一番を選ぶなら絶対にこのシリーズ。
これまた、普段から読書をする人もしない人にもお勧めしたい、読みやすいシリーズやと思います!!
さて、今回はついに夏神さんの過去が明らかになったね・・・。
終盤で、恋人さんの墓前へ行くかどうかの話になっていたので、まだまだ過去と向き合う機会はあるのかも。
対してイガは、美和さんの
「あたしの連絡先は消すな」
と、いう発言。もしかして、芸能界に復帰もありなの!?
ちゅうところで、終わってました。
ますます続きが楽しみ~。
作中の登場人物の言動はわりと著者の人生に比例するんじゃないかとこっそり思うのだけど、著者の本はとてもきれいな言葉を使うと思う。
有川浩氏の本でもそうやけど、どうやったら(他人に対して)そういう言い方ができるんやろうなあ、と、感心してしまう。
慇懃でもなくもちろん無礼でもなく。フレンドリーなのにちゃんと礼儀正しく、わかりやすく伝えている。
だからこそ、イガは対人スキルが高いなあって思う。私もこんなふうに、自然に気持ちよく他人へ言葉を紡げたらいいな。
妹さんとの出会い(?)を筆頭に、家族との関係を一歩前進させた淡海先生からの感謝を
「勿体ない」
と、いう夏神さんとイガに対して、
「僕の感謝の念は僕のものだから、そこは譲れないな」
と、答えたのも、なるほど。
そっか、なるほどな。感謝したい気持ちはこちらのものやから、どういう形で感謝を表すかもこちらの自由ってわけか。
当り前やけど、改めていわれるとなるほどと思ってしまう。
そういや今回もオールキャスト勢ぞろいやったかしら。
一憲さんと奈津さんだけじゃなくて、仁木さんも登場したわ。
仁木さんは前回にストーカーネタで登場したことは覚えてるけど、イガと居合わせた事件現場って何やっけ(笑)?
ほんで、そういや仁木さんは一憲さんのことがずっと好きでしたね!!
「すごいBLぽいよねえこのシリーズ・・・」
って思ってたら正真正銘のBL設定を放り込まれてたな!! ちょっと忘れてた。
ほんで、今回もお約束の涙腺を刺激する展開・・・。いやそこまでではないけど(どっちやねん)今回は師匠へ「へんこ亭」の最後の営業について許可をもらうための挨拶をするシーンが、じーんときた・・・。
いちいちいちいち書かなくても、夏神さんは船倉さんのことをこんなにも慕っているのだというのが伝わって、そんな船倉さんともお別れをせなあかん夏神さんを気の毒にも思うし、またそれを乗り越えようとする彼の姿勢にもじわっと・・・。
そんなふうにしんみりさせてくれるけれども、基本会話はボケツッコミの応酬なので、めっちゃ面白い。
イガとロイドの会話も面白いけど、夏神さんのツッこみも最高。
ザリガニのくだりなんて、声に出して笑っちゃった。
あとは八百万の神のくだりから、「石を投げたら神様にあたる」。
これも、当たらずとも遠からずかもな。
そもそもこのシリーズはイガの成長物語なのかと思っていたらそれだけではないみたいやし、それでもみんな少しずつ前へ前へと進んでいる気がするのに、なんでタイトルが
「最後の」晩ごはん
なんやろう? と、今更のように疑問に感じた・・・。
最後なの? 最後じゃないよね。
今回明らかになった夏神さんの過去だって、「晩ごはん」からスタートしてるのに、なんで「最後」の??
このタイトルがシリーズ全体の伏線やったらどうしよう。
著者はタイトルのつけ方が絶妙やから、なんか怖いわ。
タイトルのつけ方が絶妙やな、と、思ったのは「鬼籍通貨」シリーズやったけれど、今回はこの本も各章のタイトルが絶妙やった。
「最後の晩ごはん」シリーズでも、各章にタイトルってついてたっけ??
■■■■
■八寸
1 1寸の8倍の長さ。約24.2センチ。
2 懐石料理で、主客が杯の献酬をする際の取り肴(ざかな)。また、それを数種類盛り合わせる約24センチ四方の器。白木(しらき)製であるが、会席料理では塗りの木皿を使い、形も四角に限らない。八寸膳。
3 近世、上野(こうずけ)国・信濃国などから産した厚手の和紙。
■穂じそ
■たまさか
[副](「に」を伴っても用いる)
1 思いがけないさま。偶然であるさま。たまたま。「―めぐりあった好機」「―に旧友と出会う」「―の来客」
2 機会が数少ないさま。まれに。たまに。「―郷里に帰ることもある」「―の休日」
[形動ナリ]
1 まれであるさま。
「通ふ人もいと―なり」〈源・手習〉
2 めったにないと思われるさま。ひょっとしてそうなるさま。万一。
「もし天竺 (てんぢく) に―に持て渡りなば」〈竹取〉
■トラウザーズ(trousers)
ズボン。特に、男性用。
(2016.09.17)
Posted by ブクログ
夏神さん好きにはたまらん巻でした。
バスの中で読んでて泣いたわ。愛おしい…尊いわ夏神さん…。海里くんしっかり支えてあげてね…。
仁木さんが支えてくれても良いのよ。という淡い期待。
取り敢えずオムライス食べたい。
Posted by ブクログ
どうして毎度泣いてしまうんだろう。
そんなに深々とした構成内容ではないのになぁ。
師匠が突然死んでしまうのはホント悲しかった。
夏神さん切ないわー。
そしてもっと洋食作ればいいのに。
Posted by ブクログ
夏神の料理の師匠、船倉の急死を受けて、夏神、海里、ロイドが一日限り師匠の洋食店を開いて常連客をもてなすことで師匠の思いを遂げようとするお話。夏神が師匠を慕う思い、海里が夏神に寄り添いたいという思いが丁寧に描かれていて、なんだか胸がいっぱいになった。
夏神がどんな経緯で船倉の弟子になり、どんな思いで定食屋『ばんめし屋』を開いたのか。このシリーズを読みながらなんとなく気になっていたこともだんだん明らかになってきて、なんだかいいお話だなあと思った。料理を通して人と人のつながりや、傷ついた心の回復を描いているのかなあと思った。相手を思いやったおいしい料理は人を幸せにしてくれるよね。毎日料理を作る身として、忘れてはいけない原点に帰らせてもらえた。
Posted by ブクログ
夏神さんの師匠が店を畳むことにしたと連絡があり、店にみんなで行く事に。
師匠はよくいる親父といった人柄で、夏神さんの父といってもいいほどのひと。
夏神さんにとっては色々克服するための一歩を踏み出す話です。
海里くんの兄が頼られて嬉しそうにする様を想像するとにやけます。バラされて今度二人が会った時に海里くんが話したらきっと照れるんでしょうね。もっと仲が縮んでほしいです。
Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。今回は急死した夏神さんの師匠の想いを、夏神さんと海里+ロイドが叶える。
今まで小出しにしてきた夏神さんの過去がついに明らかに。夏神さんの弱さも含めてすべてを受け入れ、一緒に乗り越えようとする海里の優しさに、温かい気持ちになる。
そして今回の地元ネタはビゴの店にモロゾフのプリン、そしてモンテメール!あまりの小ネタに思わずおぉ!ってなった。
最後で夏神さんは自分の過去と向き合うことを決め、海里は芸能界への復帰も含め、身の振り方を考える。さて、今後どう展開するのか。
Posted by ブクログ
一冊飛ばしたかも・・・(´・ω・`)
設定
主人公 元芸能人だが濡れ衣で追放状態
マスター 山で恋人を無くし見殺しの濡れ義務
ロイド セルロイドのメガネが付喪神で英国紳士
作家 幽霊の妹を内蔵
幽霊が居場所として寄る定食屋
ロイドを掛けると幽霊が見える
だけどハートフルなお話(信じて!)
Posted by ブクログ
もうなんだかんだで5巻目ですか!
4巻目までは海里君中心でしたが、
この5巻から夏神さん中心に動いていくようですね。
なにしろ6巻はきっと元彼女との話とみた!
今回の5巻は夏神さんの師匠のお話し。
夏神さんと海里君が師匠と会う。
師匠は「へんこ亭」なる洋食屋さんで船倉和夫さん。
しかし、
再会から数日の後、師匠は心筋梗塞で突然亡くなってしまう。。。
で、
もちろん幽霊になってしまったので成仏させるために、
「へんこ亭」を1日だけ復活させることになり、
めでたく1日復活祭をやりきったんですが師匠は成仏しない。
しない理由は、
師匠の卒業試験を夏神さんが受けてないからだと思い、
その場で、
師匠の愛用のフライパンで卒業試験のためのオムライスを作ることにしたのです。
幽霊なのにオムライス食べちゃうんですが卒業GET!
ちなみに、
海里君が芸能界への復帰疑惑がありますが、やっぱりか!
と、
思いつつできるか?
と、
思うのぅ。。。
まぁ、
最終巻まで付き合ってみますわ。