【感想・ネタバレ】論文の書き方のレビュー

あらすじ

論文やリポートは、なかなか書けないものである。もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達はひろく知られている。読者は、著者の多年の執筆経験に即しながら文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 「自分の精神を通して、自分自身が書くのである。」とある。「が」への警戒を筆者が述べている中で、この文の意味に深みを感じる。
この本で述べている論文の書き方をざっとまとめると、
1、テーマを決める
2、答えようとすることのイメージとか方向
  紙に書き留めることをする
3、思いつきを書き留めておく
4、深く考えること、調べること
5、長い文章を組み立てるのに過不足ない短文の群れができる。部分品を揃えて全体を組み立てるイメージ。
「とにかく文章を書くというのは自分を主張する行為である。与えられた現実を自分というものを通して再構築する働きに他ならぬ。」
こんな本を読んだら、決められた文字数で作文をするのも悪くないのではと思う。「文章を機械のように」書いてみよう。まずは「短文で修行」から始てみようと思う。

0
2025年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名著。

入試や卒業で論文を書く際、わかりやすい文章を作るコツが書かれている。

書く内容は頭にあるのだが、それをどう書いていいのか・・・と頭を悩ませている人には是非読んでほしい本。

と書いている54歳の私めにはそんなチャンスはありませんが。

それでもよかったのは、文章や概念、言葉や価値観は時代によって刻々と変化していて、外国からも取り入れられて、一方では廃れていくものがあって・・・

というのを実感しながら読めたこと。

そしてもう一つ。
文を読んだり書いたり、人の話を聞いたりしているとき、頭の中の別の部分に、フッと浮かんで消えていく閃きのような思考。

それを言葉にしてくれている、と感じられたこと。

私と60歳差の著者・清水さんとその時代に向き合えたいい時間でした。「綴方」と言わずに「作文」と言って先生に叱られる。時代を感じました。

フォロワーさん、ありがとうございました。

0
2022年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

論文の書き方だけでなく、書籍の感想(レビュー)のような短い文章でも役に立つ、「文章の書き方」の考え方を示しています。

IIIには、「が」を警戒しようという章になっています。
「私は、こう思いますが、そうでない場合もあります。」
というよりは、
「私はこう思います。しかし、そうでない場合もあります。」
の方がよいと思われます。

自分でこのレビューを書いている最中でも、「レビューを確認する」時に、2つのことに注意しています。

一つは、文章を入れ替えて、論理的なつながりを分かりやすくすること。
もう一つが、長い文章を、短い一つの論理だけの文章にすることです。

前者は、
V「あるがままに」書くことはやめようという章に関係しています。

最初に読んでから、すでに30年経っていますが、今でも役に立っています。

という文章は、次のように書き直しています。

最初に読んでから30年経っています。今でも役に立っています。

この方が、印象がいいと思います。いかがでしょうか。

0
2011年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
論文やリポートは、なかなか書けないものである。
もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。
著者は当代一流の文章家。
その文体の明晰暢達はひろく知られている。
読者は、著者の多年にわたる執筆経験に即しながら、文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

[ 目次 ]
1 短文から始めよう
2 誰かの真似をしよう
3 「が」を警戒しよう
4 日本語を外国語として取扱おう
5 「あるがままに」書くことはやめよう
6 裸一貫で攻めて行こう
7 経験と抽象との間を往復しよう
8 新しい時代に文章を生かそう

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年04月26日

「学術・語学」ランキング