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Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズの第九作。
言うまでもなく、この作者の魅力は、
波乱万丈、二転三転、月面着陸するストーリー展開の上手さだ。
罠にはまって感電したかと思われた永遠のルーキーは、
感電を避けるためにアメリアにテーザー銃で撃たれただけだったりとか、
犯人に近づく足音をかき消すように幸運にも動き出す発電機が、
罠だったりとか、さらにひねり技が入るとか。
でも今回、細かい人物描写も魅力の一つだと気が付いた。
妻を亡くした後にニューヨークに来ることになり後ろめたさを感じる零細ゼネコンの社長、
刑務所に入っている父親にバーを任されているが女に目のないぼんくら息子、
ジャンクフード好きの少年の心と勇者の行動力を持つ発明家。
いまさら、と言われそうだが。
(下巻へ続く)