【感想・ネタバレ】カールの降誕祭のレビュー

あらすじ

ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い――日本人女性に恋をしたパン職人が、“まともなパン屋”でなくなってしまった理由とは(「パン屋の主人」)。規律を守り、公明正大だった裁判官に退職後おとずれた、すさまじく数奇な人生の結末(「ザイボルト」)。10世紀から続く貴族トーアベルク家。クリスマスの帰省中に息子が起こした悲しい惨劇(「カールの降誕祭(クリスマス)」)。本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の3編と、気鋭の版画家タダジュンによる謎めいたイラスト。ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・パン屋の主人
・ザイボルド
・カールの降誕祭(クリスマス)

短編が3作。
ぜんぶ合わせても100ページにも満たない。

そして犯罪が3つ。
そのうち殺人が2件。
しかし悪意をもった犯罪者はいない。

悪意をもたずに起こす殺人。
それは、犯人にとってはやむを得ない行動であるのだが、第三者からすると、行為に手を染めてしまうその一線が、壁の薄さがうすら寒い。

もう一人の犯罪者は…彼の犯した罪は、本当に社会悪だっただろうか?
しかし信念を持って起こした行動を、彼がずっと守ってきた法律が犯罪と断じた時、彼の中の何かが壊れてしまった。
彼の充実した人生は、一体どちらにあったのか?

短い小説ばかりだけれど、読んだ後に残されたものはとても重い。

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2017年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三編の短編集。「パン屋の主人」が一番好き。黒い森のチェリーケーキが食べたくなる。「カールの降誕祭」は、母親の言葉が心に抜けない棘のようにずっと刺さってたんだろうと思うと切ないです。

0
2016年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シーラッハ、新刊が出るとつい読んでしまう。
今回は薄くてすぐ読めた。
元弁護士だけあって実話を元にした話しが興味深い。

0
2015年12月23日

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