あらすじ
拝啓、新愛なるレオンハルト様。いかがお過ごしでしょうか? 私の方はフランメに着いたばかりなのに攫われてしまい……、そうなんです。私、攫われました!
私こと、ローゼはヴォルフさんに攫われて登山中。こんなところで時間を無駄にできない。いつ病が蔓延するか分からないし、早く薬を探さなくちゃ! と思っていたら、ヴォルフさんが奇跡の一族クーア族次期族長!? これで、病の蔓延を防げる!
なんて、とんとん拍子にいくわけないデスヨネー。
ヴォルフさんが私を攫った理由、それは、クーア族の主になってくれってことで……!?
お待たせしました、大人気シリーズ第四弾! レオン様ルート目指して、今日もフラグを叩き折る!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
シリーズ4巻目
相変わらず主人公が可愛く一生懸命で、面白かったです。
拐われて山奥にある薬師の村に連れていかれた(途中からは自分の意志)ローゼマリーが排他的な村人と交流するのですが、こんな気さくで働き者な王女殿下は他にいないでしょうね。転生者ならではの魅力的なキャラだと思いました。
サイトで繰り返し読んでいますが書籍版は加筆があるので、この作品が好きな人は買う価値があると思います。
肝心の加筆部分ですが、クラウス視点と、魔導師コンビの片割れテオ視点、ビアンカ視点がそれぞれ1つずつありました。
クラウスは姫様が拐われた時にどう思っていたのかや、彼やビアンカが無理に付いていかずに帰国を選んだ心情がよくわかりました。
魔導師コンビの漫才か?と思うようなやりとりも良かったです。
期待通り(むしろ期待以上)の面白さで、続きも楽しみな一冊でした。