あらすじ
安野モヨコ、8年ぶりの新作ストーリーついに完結!
物語の舞台は、20世紀初頭のフランス・パリ。
花の都の片隅にある売春宿で、娼婦のコレットは夜毎訪れる変態紳士たちの相手をしていた。
彼女の唯一の救いは、時々現れては消えるヒモ男のレオン。甘い言葉を囁いては、金を無心するレオンを、コレットは突き放すことができないでいた…。
しかし、近頃姿を見せなくなったレオンに、コレットの心はかき乱されていく。そうして、彼女は客からもらった1冊のノートに、“欲望”の物語を描き、自分と向き合おうとするが…。
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ああ…もう素敵!
名言と名キャラが多くて、エミールもユリスも超ド級の変態なのに良いところもあったりして。コレットの恋の顛末と小説を仕上げるまでの周囲の協力っぷりと、書き終えてドアを開けたらアイビーに首しめられてるエミールが笑えて、カルメンとサカエとの再開にもジンと来て。そう、書くということは自分に絶望しないで掘り下げ続けることだという言葉を噛み締めた。
コレットとレオンの関係性
コレットとレオンの関係を見てると苦しくなります。人間の黒い部分を芸術として美しさも出しつつ映す安野モヨコ先生はさすがだなと感じています。