【感想・ネタバレ】星のかけらのレビュー

あらすじ

それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り「星のかけら」。ウワサでは、誰かが亡くなった交通事故現場に落ちているらしい。いじめにあっている小学六年生のユウキは、星のかけらを探しにいった夜、不思議な女の子、フミちゃんに出会う──。生きるって、死ぬって、一体どういうこと? 命の意味に触れ、少しずつおとなに近づいていく少年たちの物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学6年生の男の子が主人公、ユウキの話。
学校でも塾でもいじめられて、それを親に隠したいプライドはあるのに戦う勇気はない。
読んでいるとあまりにうじうじしていて、イライラする。彼をかばう女の子の友だち、エリカの気持ちがよくわかる。

最後はうまくまとまるが、もう一声がんばって欲しい。

この物語に出てくる子どもたちの名前はすべて、カタカナで表記されている。唯一亡くなった少女だけが、新聞記事などで漢字表記される。
彼女ですら、思い出を語られる際はカタカナになる。そこには声に出して語りかけることのできる存在、生きているということを表しているように感じた。

0
2024年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ー死ぬとはどういう事かー
一人の小学生の交通事故を通してすすむ物語だった。
いじめられっ子の主人公。それを庇う幼馴染とその家族。いじめの主犯たち。そして交通事故で命を落とした本人とその母親。

「星のかけら」を通して事故で命を落とした本人が伝えたかった事を伝えに来る、そして登場人物たちが未来に向かって歩き出す。という物語でした。

前に進む事が大切だよ、と背中を押される気がしました。

0
2022年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学6年生掲載。
いじめを受けている少年が、塾の友人からどんなことも耐えられる「星のかけら」というお守りのことを聞き、一緒に探しにいったことから、さまざまな人たちの人生が動き出す。

大人になって読むと、少しものごとが綺麗に解決しすぎているように思えるけれど、子どもの頃の自分だったら、生きることや死んでしまうこと、何かを変えたいときにどうしていく必要があるのか、考えるきっかけになっていたと思う。

生きていくことは、自分の足で歩んでいくこと。
昨日と今日の自分は違って、今日と明日の自分も違う。新しい夢にも悩みにもあいながら、変わっていけるのだ。

怒ること……というか、向き合うことについての描かれ方も印象的。主人公は自分の本当の夢を守るために、勇気を持って怒り、気持ちを伝えている。いじめられるがままだった主人公が反撃に出ると、案外、相手は押し負けるのだが、相手を屈服させることが目的だと勘違いしないところに慎重さが伺えて好感をもてる。

0
2022年11月26日

「小説」ランキング