【感想・ネタバレ】かにみそのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月06日

かにみそ

たった100項と少しのお話、だけど
気付けば蟹の魅力に惹かれ 蟹が好きになっていた
ずるいよ、こんなに可愛いなんて

苦しかった。怖いだとか、グロテスクだとか。そんな言葉では表現できない作品である。言葉に詰まる。なんと言えばいいのかわからなくなってしまいそう。
殺すも、殺されるも、どちら...続きを読むも愛かもしれない
終わりなんて来てほしくなかった、逃げてほしかった
例え世界の理からは外れていたとしても、罪だとしても。それでも生きていて欲しかった
魅力的すぎるんだよねぇ、蟹さん。大好き。

ぜんぶ食べて。おまえに食べられるなら、悪くない。
だってこのままじゃいられないからさ。
生きることは食べることだよ。そうでしょ?


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Posted by ブクログ 2023年12月24日

蟹が出てきます・・・。怖い蟹です(;'∀')
考えられないような動きをする蟹に恐怖を覚えました・・・。作中の表現にとてもリアリティがあり、想像できるのがより一層怖く感じさせる作品だと感じました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月19日

蟹が人間を食べる話。

かなりグロい話かと思いきや、

蟹の人柄(なにそれww)が良くて

何だか可愛くて普通に読み進められた。

最後・・・切ない!



個人的には書下ろし併録の中編 

「百合の火葬」

の方が好き。

こちらは植物である百合の花が人間を惑わす話。



どちらも素晴らしい話だ...続きを読むった!

自作の「いぬの日」も期待ができそう。

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Posted by ブクログ 2019年08月23日

かにみそ面白いです‼‼  蟹の話し方は大人みたいだけど(自分的にば)蟹との会話を読んでいるとなんだかほっこりしますε-(´∀`*)ホッまるで自分が5歳児と会話をしているような、、、百合の火葬という話も収録されており満足感倍増!!!オススメですのでぜひ!!!  面白い小説を探している方やお金に余裕のあ...続きを読むる方! ぜひ買ってみてください!!!!  あっ これホラー文庫ですよ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月29日

とても面白かったです。
切なくなるホラーでした。
体の大きさを自在に変えて、人を食べる、喋る蟹と主人公の日々「かにみそ」。
蟹めっちゃいいやつで、無気力な主人公がどんどん「生きよう」という方向へ変わっていくのが蟹のおかげというのが切なくて…
蟹との別れが悲しかったです。蟹が「体が必要としてるものって...続きを読むね、甘いんだよ」と言った通り、蟹はすごく甘かったんだろうな。
「百合の火葬」の方が怖かったです。
群生している白い百合と、その側で自失している人たちを想像するとゾッとします。
蟹は怒ってる人を食べたくなり、百合は悲しい記憶を吸う。
切ないけれど、とても好きな空気のお話でした。

「ねぇ、寒いとさみしいってきっと語源が一緒だよね」

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Posted by ブクログ 2019年01月23日

「かにみそ」「百合の火葬」の二篇。
カニや百合の花が人を襲うという、モンスターパニック映画じみた設定。しかし、モモンスターパニック自体ではなく、モンスターを通じた心の交流を描いている内容に驚いた。

「かにみそ」では、友達(カニ)と悪事に興じるうちに、感受性に乏しい主人公が共感能力を取り戻し、悪友と...続きを読む決別しようとする過程が描かれている。
「百合の火葬」では、母親を知らない主人公・母親になりたい女性・子供のように無邪気な百合の花(ただし人を襲う)を通して、親子の情愛を描いている。

話の外見はホラーだけれども、内容を読むと異種生物を通した人と人との心の交流という部分に注力されているのが分かり、そうした部分をホラーというジャンルで描こうとしていることに大変驚いた。罪もない人が犠牲者になっていく部分は大変ホラーっぽかったけど。

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Posted by ブクログ 2016年08月23日

人喰い蟹と、無気力青年のハートフルストーリー♡

人喰い蟹になったキッカケは主人公が衝動的に殺人を犯してしまった死体の処理から。。
証拠隠滅。とかではなく、、「蟹、これ食べるかな?」と、ただ思った事がキッカケ。。
それをキッカケに、蟹は人間狩りを始める。
ただ食欲を満たすために。。

主人公に全く共...続きを読む感は出来ない。

でも、蟹が、、めちゃ可愛い。。♡
これは表紙のイラストのせいだと思われる。
ここまで表紙のイラストに左右される作品もなかなか無いのでは??
これがもし、普通に怪物の蟹が描かれていたら?
それか、抽象的に濁されていたら?
可愛い。と思えたかどうか。。

いつの間にか、めっちゃ蟹に感情移入。
ラストは号泣。( T_T )
もう、泣く絵文字で表せない程ʬʬʬ
ものすごく泣きました。胸が痛くなるくらい。
本を読んで、ここまで泣いたことがあるかどうか??

それを職場で話したら、「どんな本?」と聞かれたので「人喰い蟹の話」と言ったら、
ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!と驚かれた。
そうだよね(ノ∀`笑)

切ない系ホラーでホロリ(゜-Å)ホロリ
とか、聞いてたけれど、、そんなものではない私の感情移入っぷり!

だって蟹は悪くない。
生きていくため。食べるんだ。

あ、なんか寄生獣を思い出した。
寄生獣でも号泣したな私。。

もしかして、ちょっと変わってる??ʬʬʬ

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Posted by ブクログ 2023年12月30日

 これは大学生の時に読んだ作品ですね。人を殺した後、遺体はどう処理したら良いでしょうか? 蟹が食べてくれたら!?この作品、カニバリズムから来ているのでしょうか。 もう一度読んでみたくなりますね。 '2210/2 '2311/19

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Posted by ブクログ 2023年09月19日

すっごく疲れた時に一気読みしました!
蟹かわいい!蟹かわいい!って呼んでたのにたっぷり休んでから読み直すと、あらまぶきみ。

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Posted by ブクログ 2023年09月06日

とにかく蟹が愛らしくてホラーどころではない。やっぱり怪異と仲良くなるには、どこか欠けた人間でなければいけませんね。文章も綺麗で読みやすかったです。

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Posted by ブクログ 2021年11月18日

人語を話し大きくなって人を食うカニが登場。それだとホラーっぽいけど、主人公とカニの友情を中心に最後は切ないお話し。生きるために命を奪い食べるという、人が避けられない行動についても考えさせられます。

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Posted by ブクログ 2021年05月22日

2話目の百合の火葬…子への愛、母への愛が沁みる話でした。自分の母親をちゃんと好きだって言えること、素敵です✨
かにみそもですが、そんなホラーな小説ではないです…切なさの方が勝ちます。

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Posted by ブクログ 2019年11月26日

泣けるホラー、なるほど。と最後に思えた。
カニのちょっと生意気な、しかし優しい、ツンデレな所もかわいい。
食べることはやっぱり大切だ。

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Posted by ブクログ 2019年08月05日

これもホラー特集。ホラー小説優秀賞を取ったからというより、どこかの書評で勧められていたから入手したものか。中編2作から成るけど、表題作が特に秀逸。カニとの不思議な友情も面白いし、あまりスプラッタを感じさせない描写も良い。最後のほろ苦い別れも含め、読まされる作品でした。これだけだったら満点でも良かった...続きを読む。もう片方の百合の話も、それなりに楽しめはするんだけど。

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Posted by ブクログ 2017年02月28日

泣けるホラーと謳われているけれど、ホラーというか、むしろ怖いどころかなんだろうなぁ、どっか青春小説とかまたは恋愛小説を読んでいるみたいな雰囲気があって、個人的にはそっちの方のが印象として強かった。もちろん冷静に考えれば、人食い蟹(今思ったけど、これカニバリズムとかけてるのかな?)だなんて、めちゃくち...続きを読むゃ怖いけど、それよりも蟹の愛嬌にやられた 笑

百合の火葬の方が何か泣けるホラーというの合ってるんじゃないかなぁと。まぁ、かにみそと百合の火葬合わせての謳い文句だろうけど。

どちら共に「流星群」をきっかけに、日常に変異が表れてて、あとがきにも書いてあるようにこの「流星群」の日というのが、3.11らしいのが感慨深いような何か、考えさせられる

熱湯に飛び込んだ蟹、そして食べられちゃう蟹がやたらに切なくて、そして何だか妙にエロくて、う〜ん、だけどもしかして蟹は震災後の地震に対する慣れ、麻痺的な感覚を表してる存在であり、その妙でおかしい感覚と別れなきゃ…という、そういうメッセージがあると考えると、面白いなぁ…

短く、結構手軽に読めるので、何読もうかと悩んでる人なんかにはおすすめしたい小説

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

ホラーというよりは筒井康隆のシュール小説っぽい。
猫を飼ってる人間としては、手の中に小さい命を預かることの恐ろしさみたいなものは身に覚えがあって、ラストシーンのしんどさはよくわかるつもりだけど……うーん、ホラーなんだろうか。
ホラー小説大賞ってことで手に取ったから、出会い方が悪かったかもね。

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Posted by ブクログ 2023年10月11日

『かにみそ』と『百合の火葬』の2編。
かにみそは、蟹のキャラが面白く賢かったのもあってすごく笑った。そんな蟹と別れるとなると、とても切なく悲しくなるのだが、巨大化するとは恐怖しかなくて複雑な想いで読んだ。
百合の火葬では百合が恐ろしいという現実味のない話でも、これを空想する作者は凄い才能だと感じる。...続きを読むどちらも未知の巨大化け物。違和感がありながらも吸い込まれるようなストーリーでした。

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Posted by ブクログ 2023年08月30日

2本の小説が書かれた本。
どちらも愛情不足でそだった男性が主人公のお話。どんな関係にもいつか別れが来るということを教えてくれた。読み終わるとちょっぴり切なくなりました。

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Posted by ブクログ 2022年12月18日

どんなものでも食べる、人語を話す蟹。主人公はそんな蟹を面白がり、飼い始める。
設定も面白いし、蟹のキャラクターも楽しかった。
一方、同書に収録されている『百合の火葬』は、気味の悪さが際立つホラーだった。
それぞれ毛色の違うホラーで、楽しく読むことができた。

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Posted by ブクログ 2022年03月04日

おすすめの小説だというのを見て買った一冊。

かにの話と百合の話の2つの話の小説だった。

蟹の話は、クソみたいな青年が、拾った蟹を育てて行くにつれて、まともっぽい人間に成長していく話だった。

蟹は友達は食べないと言っていたが、青年は友達を食べてしまう。

なんかいい話みたいな感じで話は終わったが...続きを読む、重大な問題が残ってるんじゃないか?と感じた話だっだった。

百合の話は母親の愛情を知らない青年が、ふらっと現れた女性を母親じゃないかと思いながら接する話だった。 

こちらの話はいい感じで終えた話だった。

喋る蟹に百合。
それらに触れて他人が成長していくいい話だと思うが、現実離れしていてマンガみたいな話だなとも思った小説でした。

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Posted by ブクログ 2022年02月17日

【購入きっかけ】
「短編 ホラー」で検索すると上位にヒットするので購入。

【感想】
表題作「かにみそ」は面白かった。
主人公と蟹の対比がいい。死んだ人間をただの食糧とみなす蟹に対し、主人公ははじめこそ蟹が人間を食べる様子を楽しんでいたが、やがて罪悪感に苛まれ、このままではいけないと思う。また、蟹は...続きを読む主人公を「友達」だといい友達はぜったいに食べないと誓う。一方、主人公は蟹を食べてしまいたいと思うようになる……。
ハンターハンターのキメラアント編よろしく、「けっきょく一番怖いのは人間ですよ」っていうオチなわけだけど、これはホラーなのか?と言われると結構微妙な気がする。個人的には蟹との友情と別れを描いたSFものという認識。

同時収録されている「百合の火葬」はちゃんとしたホラーだった。幻想的な雰囲気でなかなかよかったのだけど、話が冗長で退屈してしまった。
というわけで☆3つ。

【どういった人におすすめできるか】
今晩の夕食が蟹鍋の人。

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Posted by ブクログ 2021年02月03日

角川ホラー文庫から出版され、2013年の日本ホラー小説大賞、優秀賞受賞作品。食事をして人語を解す不思議な蟹との泣けるホラー!と、銘打たれていたのでそういえばホラー小説ってあんまり読んだことないな(乙一の「夏と花火と私の死体」くらいかな)、どんなんだろう、と思って読んだんですが、これはもはや純愛小説...続きを読むではないかと。

何事に対しても無気力で流されるように漠然と生きていた主人公が、偶然浜辺で出会った蟹ちゃんとの生活の中でどんどんと変わっていく、そんな主人公の成長もありつつ、もうとにかく蟹ちゃんが可愛い。まじで。本当に蟹ちゃんが可愛すぎて、終盤の主人公の気持ちとシンクロしてしまう。そんな苦しさもありつつ、読み終わった後にはどこか決意めいた余韻を残される、美しくて切ない純愛小説、という印象でした。

ただ、割と途中にグロテスク?な描写もあるので万人にはオススメできないなー残念。

一緒に収録されている「百合の火葬」、こっちは割とホラー寄りなのかな?まあホラー小説の定義がわからないので何ともいえないのですが!

しかし、この倉狩聡という作家、特殊な技巧を凝らした文章というわけではないのに兎にも角にも描写が上手い。どこかファンタジーめいた情景のはずなのに、匂いや質感も伴って想像ができる文章を書く。淡々としているのだけれど、不足しているわけでもなく、過剰でもない。上手いなーと思いながら読んでました。

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Posted by ブクログ 2018年05月27日

匂い系と聞いて。確かに妖しい関係ではあるけど、蟹は“蟹”であり、時折少女に比喩されているからか、男同士のあれこれを想像する余地もなかった。お互いが食べられても良いなんて究極の何かであるのは確かなのだが。
ちょっと残念なのは色々と説明不足で雰囲気で押し進めているような。サイコパスも人の子でしたか…

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Posted by ブクログ 2018年01月28日

自分を誰よりわかってくれる大切な存在が、許されない性を持っているとき、どうするのか――せつなく苦いホラーです。

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Posted by ブクログ 2017年11月26日

表題作、無邪気な蟹がどんどん怪物化してゆく不気味さがとてもよい。イノセントさが他者にとっての脅威になってゆくというのが、すごく皮肉で好き。そしてラスト、ずっと不気味だった蟹のイノセンスが涙を誘う。別に悪意があったわけではなくて、心のままに無邪気に生きたというだけだった。そしてそれが心底邪悪な行動だっ...続きを読むたんだよなー。
食べることと殺すことって美談みたいになりやすいけど、すごくグロテスクに書いていて、うまいなーと。
表題作でないほうの百合の花の話は今ひとつよくわからない。確かに百合ってグロいなーと思うことはあるけど、そこだけで話を膨らませるのはさすがに無理でないか?

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Posted by ブクログ 2017年02月12日

「かにみそ」
なるほど、かにみそってここからね。


第20回日本ホラー小説大賞の優秀賞を受賞した「かにみそ」。読者賞「ウラミズ」と競り合っての受賞とのことで、更に選考委員に貴志祐介、宮部みゆき、高橋克彦、荒俣宏、って荒俣宏!?荒俣宏ってホラー小説書いてるの?とかて、でもってユニークな題名でどうやっ...続きを読むてホラーと結びつけたのか気になり手に取りました。


職を転々として今は無職の私は、朝浜辺で見つけた蟹。顔を近づけても撫でてもつついても逃げない蟹を家に持ち帰り、飼い始める。次第に興味が湧いてきた私は、新たな餌、綺麗な砂と蟹に買い与えるが、蟹はどんどん大きくなり、遂には言葉を発し始め、人を喰らうことに固執する。


蟹が話すだけでもホラーだが、あのデカイハサミと何より不気味な真っ黒な目をチラつかせながら音も立てずに綺麗に人を喰い、肉団子を放り出す。不気味この上ない。


しかし、この蟹よりもホラーなのは、20過ぎの私であるのを見逃してはならないと思います。蟹を買うために水槽にいた熱帯魚を庭土に捨て、熱帯魚が跳ねる姿を思い暗く笑う、蟹が吐き出した肉団子を家族の夜ご飯の肉団子の野菜あんかけに紛れ込ませる、蟹を連れ帰りながらも飽きたらばらばらにすればよい 等、明らかに常軌を逸しています。蟹を人喰い蟹にさせるのも私であり、蟹の最後を作るのも私。


人を殺すことを蟹で体現しているような様には、ぞくぞくさせる怖さがあり「生きることは食べること」と言い放つ蟹を見事に食べ上げ、生き生きとした衝動と感じる私には、底が見えない恐怖を抱えている様に思えます。蟹に隠れた私にあるこの怖さこそホラー。

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Posted by ブクログ 2016年11月20日

変なタイトルと、西島大介の可愛い表紙絵、そして「ホラー」という組み合わせの妙で、つい読んでしまった。
 蟹が人を食べ始めると、タイトルから結末は見えるので、驚きはないし、別に「泣ける」こともないが、蟹のキャラクターが、ごく普通の人間の青年という感じで、なかなか面白かった。「喧嘩両成敗」って、食欲に負...続きを読むけたくせに、かっこつけちゃって。
 この作品だけなら、たまたま上手く書けたのかもという気がしないでもないが、「百合の火葬」を読むと、人間描写も構成力もちゃんとあることがわかる。こちらの方が好感が持てた。
特に好きでもないし、人にも薦めないけど、読みやすく、時間つぶしには良い。

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Posted by ブクログ 2016年10月19日

ホラーなのにこのイラスト、そしてこのタイトル!毎回見かけるたびに気になっていた。カニ可愛い。
読み進めるとどんどんカニが愛おしくなってくる。生きるために食べる。食べちゃいけないなら死ぬしかない。シンプルな発想だけど、友達のためになりたかったんだろうなと思うと切ないね。食べることもまた愛か。

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Posted by ブクログ 2016年08月23日

かにみそは、怖いというよりは、救いを感じる。
不思議なお話だけど、蟹と主人公の絆が偽善すぎるほど美しいところも現実離れしててかえっていいと思う。
百合の火葬は、不思議すぎて頭が追いつかない…。結局、百合は人に何をもたらしたの?
ぼやけすぎたラストにもやもやした。

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Posted by ブクログ 2016年07月29日

文庫本を購入。切ないホラーファンタジーのジャンルになるかな。海辺で拾った蟹を育てるうちに喋り出す。しかも賢い。生物原理に基づいて生きるために肉も食うようになり人間も食べ始めるのだが…最後は切ない展開で感傷に浸る余韻が残る。百合の火葬の話も切ない。百合の花が意思を持っていて、人間の記憶など吸い取り老化...続きを読むさせてしまう不気味な話だが最後は自己解決で終わる。人間模様は切ない話である。

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