あらすじ
「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。
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Posted by ブクログ
本屋が好きだという人の気持ちがどうしてもわからなかった。そこに置かれている本のほとんどは悪書、より控えめに言えばピカソではなくラッセンであり、食えば9割腹を壊すレストランで嬉々として食事をするようなものだと思っていたからだ。出版不況の最中、どんな本であれ売れれば本というメディアが生き長らえるのだからそれでよいという妥協は、ショーペンハウアーのおかげで葬り去ることができるようになった。曰く、古典を読みなさい。新刊書のほとんどはすぐに忘れ去られるもので、逆に古典は賢者がずっと忘れなかったものだから。
2021年、この本は岩波じゃない方がよいと思って買って読んだが、再読してその直観は正しかったと言いたい。平易な翻訳でも節々に格調高さと明快さのある表現がショーペンハウアーの思索の広場で踊っている。
"どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ"
"読書は自分で考えることの代わりにしかならない"
"良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ"
"怒りのない人間は、知力もない。知力はある種のとげとげしさ、鋭さをはらみ、そのため毎日、実生活、芸術や文学で無数の事柄にひそかな非難やあざけりをおぼえるが、それこそ愚かな模倣を阻止してくれるものだ"
"無知は人間の品位を落とす。しかし人格の下落がはじまるのは、無知な人間が金持ちになったときだ"
"読んだものをすべて覚えておきたがるのは、食べたものをみな身体にとどめておきたがるようなものだ"
"思想体系がないと、何事に対しても公正な関心を寄せることができず、そのため本を読んでも、なにも身につかない"
Posted by ブクログ
自分で考える事が大事、
明快さが良い本を見分けるコツ
反芻して血肉となった事しか意味なし、
行動が全て、
主張がある本、ない本、
書くことが目的の本もある、
古典を読む、
繰り返し読む
Posted by ブクログ
まず人間って時代が変化してもあんまり変わらないんだなって嬉しくなった
いつの時代にもどこの国にもいるんだなぁって
言葉について思うこととか最近の人は!みたいな
最初はユーチューバーとかおえらいさん?的な人が吠えてる感じがして面白かったけど(批判のバリエーションが豊富すぎて)でも考え方に芯が通ってて同じ考え方のところもあったし、結構好きだなと思った
他も読みたい
Posted by ブクログ
読書とは他人の頭で考えること。自分で考える力を身につけなければならない。私はできているでしょうか?今後は意識して実践していきたいです。
ショーペンハウアーはヘーゲルと三文文士が嫌いなようですね。訳し方かもしれないけど、めちゃくちゃに言っています。「読書について」ってタイトルの本を手に取ったはずなのになぁ、といった具合。こんなにたくさん文句を並べているのに200年も残るというのは良本の証拠、なのか?
現代は情報に溢れ、本で調べなくてもネットである程度の困りごとは解決します。自力で解決策を捻りだすなんてことはだんだんしなくなってきました。それがなんだか悲しく思えてきました。たまには、じっくりゆっくり本を読んで、いつか必要な時に閃けるような知識や発想を蓄えたいです。