あらすじ
▼第1話/エルアラメインの歌声▼第2話/17億6500万人のルンペン星▼第3話/空中牧場の大きな牛▼第4話/枯葉の墓標▼第5話/かげろう星の文豪▼第6話/不定形惑星のヌルーバ▼第7話/化石の戦士▼第8話/好奇心という名の星▼第9話/プロフェッショナル魂▼第10話/原始惑星の女王 ●主な登場人物/星野鉄郎(機械の体を手に入れるためにアンドロメダを目指す少年)、メーテル(鉄郎とともに“999”で旅をする謎の女性) ●あらすじ/北アフリカにある戦車戦の古戦場から名付けられた星・エルアラメイン。その名のとおり、ここは旧式の戦車の残骸があるばかりの殺風景な星だ。しかし突然、その残骸のはずの戦車が突然、鉄郎たちをめがけて攻撃をしてきた!(第1話)。▼“999”の中が臭い。不審に思った鉄郎が窓の外をのぞいてみると、なんとその星は見渡す限り物もらいの大集団。彼らは口々に「何かくれ!」と叫び、999をゆらし続ける。ようやくのことでその星を抜け出した“999”だが、どこからか物もらいの少年がひとり乗り込んでいた。そして、「金を出せ」と鉄郎たちを脅すのだった(第2話)。 ●その他のデータ/兵器の残骸の星・エルアラメイン(第1話)、総物もらいの星(第2話)、空中牧場のある空洞惑星・バレラー(第3話)、枯葉の星(第4話)、かげろうの星(第5話)、化石の星(第7話)、好奇心の星(第8話)、思い出星(第9話)、けんか別れ星(第10話)
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寓意と謎と、謎のメーテルと
やはりこの辺のエピソードは子どもの頃にも読んでいますので、割と覚えていますね。ただ、この巻になると前後編みたいな話も少しずつ増えてきますね。
小説家に見せたメーテルの体、実際はどうだったのでしょうかね?
実際はメーテルのサービスシーン?意外に多いような……ただ非常に細身なので色っぽくはないですよね。
中が空洞になっている惑星とか、好奇心とか、けんか別れした惑星の半分(残り半分はどこかに行ってしまった)とか、印象深い惑星が多いです。
ただ、少年画報社の単行本とはページ数、違うので、巻末にある話、記憶とはずれていますね。
いろいろな星がある中で、明日という希望を見いだせる星だったら、行ってみたいと思う。でも、999に乗ると途中下車や帰ることができないから、無理か…。
面白い
999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きです。