あらすじ
ラパーチェ事件での責を負い評議員候補の資格を剥奪された葉桜は、さらに高等法院による監察を受けることになる。 しかし、やってきた稻雀と名乗る軍務省の憲兵はゴシックロリータ風の出で立ちをした、どこかとぼけたアポストリだった。 そんな折、東京で反アポストリ派議員が暗殺される。裏で【水車小屋】が暗躍し、アポストリに対する感情が悪化する中、恵吾や茉莉花の身にも危険が迫る。 情勢はきな臭さを増していき、学は覚悟と決断を迫られるが──。
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突然空から降ってきた十字架の形をした構造物。そこから現れたのは、女性の姿をした異星人だった──。
舞台は日本、滋賀県の彦根。女性しかいない異星人であるアポストリが日本に現れてから十九年がたった時代の物語。人間とアポストリが共存している居留区に住んでいる南方学が、ある理由でアポストリを憎んでいるにもかかわらず、相手の一員である葉桜と”共棲”するところからストーリーは展開していきます。
お互いの立場、お互いへの感情、それぞれが交差しながら絡み合い、意識する存在へと変化していく様子はボーイ・ミーツ・ガールが好きな人にとっては垂涎モノ。丁寧な描写も相まって、一気に読み進めてしまいます。
困難に立ち向かうことは大変でも、それを行わなければ紡ぐことができない未来。そんな玉虫色の未来を目指す彼らは果たしてどうなるのか。その結末をとくとご覧あれ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いろいろと重かった。
前回の事件が原因で葉桜は評議員候補の資格を失い、学は父親を"水車小屋"によって殺される。
ゴスロリのアポストリなんかも出てきたりしたけど、敵じゃなかったようでよかった。
いよいよ、学たちにも黒幕がわかって、ついに次は最終巻。どんな風に終わるのか期待。