【感想・ネタバレ】葉桜が来た夏のレビュー

突然空から降ってきた十字架の形をした構造物。そこから現れたのは、女性の姿をした異星人だった──。
舞台は日本、滋賀県の彦根。女性しかいない異星人であるアポストリが日本に現れてから十九年がたった時代の物語。人間とアポストリが共存している居留区に住んでいる南方学が、ある理由でアポストリを憎んでいるにもかかわらず、相手の一員である葉桜と”共棲”するところからストーリーは展開していきます。
お互いの立場、お互いへの感情、それぞれが交差しながら絡み合い、意識する存在へと変化していく様子はボーイ・ミーツ・ガールが好きな人にとっては垂涎モノ。丁寧な描写も相まって、一気に読み進めてしまいます。
困難に立ち向かうことは大変でも、それを行わなければ紡ぐことができない未来。そんな玉虫色の未来を目指す彼らは果たしてどうなるのか。その結末をとくとご覧あれ!

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Posted by ブクログ 2011年10月08日

落差のお陰で傑作に見える不思議。
SE!の人のデビュー作。ボーイミーツガールモノに政治的背景やシステムを組み込んであるところが高ポイント。深く読めば立ち位置とか配役とかの変化とかも考えられているのかな?終わりはもっと禍根が残った方が好みだけど、綺麗に纏まるから野暮は言うまい。どっち方向に進むのかわか...続きを読むらないけど最後まで読みたい。

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Posted by ブクログ 2013年07月15日

全5巻完結。
表紙の葉桜が凄い巨乳だが、中の話では特に胸が強調された表現は無い。
二人が難局を打開してゆく展開に熱くなるが、将来の悲しさも感じる話。

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Posted by ブクログ 2010年02月11日

あれですな、同じ電撃文庫の「彼女は帰星子女」に近いものを感じます。コメディタッチの「彼女は~」と比べるとだいぶシリアス分多めですけれど。


 《選考委員奨励賞》だったのは上記にあるように「異文化交流モノ」で既に似たモノがあったのがネックだったのかもしれませんが、正直第14回大賞の中では1,2を争...続きを読むう出来だったように思います。(私的対抗馬は「君のための物語」。)


 あえてケチをつけるならややボリューム不足なところでしょうか。もう少し長い時間読みたかった、とは贅沢な話ですが。
読みきりっぽい終わり方でしたし、第1巻とも銘打っておらず続編が出るのかどうかはわかりませんが、続きが出るならぜひ買いたいと思える良作でした。



 挿し絵の雰囲気もあいまって非常に爽やかな印象のボーイ・ミーツ・ガール。
あれほど鬱くはないですが「イリヤの空、UFOの夏」あたりが好きなら結構いけるかも?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月15日

滋賀県が舞台のSFラノベ。

母と妹をアポストリという異星人に殺されて、アポストリを憎む主人公がアポストリと共棲する話。

まさかあのキャラが…。なかなか楽しめた。2巻も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年06月06日

女性だけで構成された異星人が突如やってきてから、どれほど経ったか。
目の赤いのが特徴の異星人に母親を殺された主人公。
なのに、父親によって、憎むべき異星人と暮らす事になってしまった現実。

義務と言われればそれまで。
むしろ金を払っている人間に決定事項を言い渡されれば
それに従うしかないのが子供の辛...続きを読むい所。
しかも同居しなければいけないという状態ですし。
うっかり家出を決行したくなるような状態です。

憎んではいるものの、目の前に居れば情をかけてしまうのが『人間』です。
まぁ中にはそれでも放置する人もいますがw
それで言えば、主人公はそれほどひねくれてもいず
父親の思う様?

話としては…というか意外性はものすごく。
ミステリーでいえば、登場人物から手繰れば分かる、という状態。
味わわねば分からない部分に、やっと共感できる人と巡り合えて
それはそれで幸せだと思いますが…どうなのでしょう?w

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