あらすじ
「あんな恐ろしい話はきいたことがない」と皆が口々に言いながらも、誰も肝心の内容を教えてくれない怪談「牛の首」。一体何がそんなに恐ろしいのかと躍起になって尋ね回った私は、話の出所である作家を突き止めるが――。話を聞くと必ず不幸が訪れると言われ、都市伝説としても未だ語り継がれる名作「牛の首」のほか、「白い部屋」「安置所の碁打ち」など、恐ろしくも味わい深い作品を厳選して収録した珠玉のホラー短編集。
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Posted by ブクログ
なんてこった…こ、こんな…怖い話は聞いた事が
……ないッッ!!!(°∀°)ヒィィィィ
本作のタイトルにもなっている
表題作『牛の首』の話がヤバい!!
小松左京先生…恐るべしッッ!!ヒィィィΣ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶
ホラーな内容なのだが、SF作家というだけあって
ホラーSFを織り交ぜている短編集になっていました。
怖いと言うより奇妙な話感が強かったかなと…
しかし内容はかなり面白い!
すごいの一言!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
では内容に軽く触れていこうと思う。
『ツウ・ペア』
中々理不尽な因果…(; ・`д・´)ゴクリンコ
『安置所の碁打ち』
自分!朝起きたら死んでました!どうしよう!
とりあえず碁打つか…꜀( ˙꒳˙ ꜀)ウム
『十一人』
ある惑星で置いてけぼりをくらった。人々
しかしそこは正体不明ノ危険ノ兆候アリ……。
とりあえず!かんペエ〜( ^-^)/U☆U\(^-^ ) カンパイ
『怨霊の国』
ある世界とある世界の純愛ラブストーリー( ´͈ ᵕ `͈ )♡
『飢えた宇宙』
その宇宙船から次々と人が消えていく…
そこにはある陰謀が!!ヒィィィΣ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶
『白い部屋』
ある精神疾患患者の記録꜀( ˙꒳˙ ꜀)ウム
『猫の首』
怖い…怖い…トムとジェリー(; ・`д・´)ゴクリンコ
『黒いクレジット・カード』
限度額無制限!!ヒャホー!!(ノ≧ロ)ノ$カネモチ!
『空飛ぶ窓』
どーーこーーでーーもーーマーード!!
((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀)⸝o̗
『牛の首』
…こ、こんな、こ、怖い話…聞いた事ない…(°∀°)ヒィィィィ
『ハイネックの女』
まじか…UFO研究家の韮崎さんと同じ事言ってる
あながち、あの説は正しいのかもしれない。
( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン
『 夢からの脱走』
これは現実?夢?どっちなんだい!!
これはちょっと怖いな……( ・᷄-・᷅ )
『沼』
イヤミスッッ!!(¯―¯٥)
『葎生の宿』
三津田信三先生の迷家を超強化した感じ
ウケたwww。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
『生きている穴』
穴が…生きていた…壮大だ…⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
まぁ〜なんとも奇妙な〜話のオンパレード
SF作家ならではのホラー小説でした
引き続き前作『霧が晴れた時』を読む事にした
僕でした……読んで無かったんかい!!
(๑ ᵒ̴̶̷᷄ټ ᵒ̴̶̷᷄)ヘヘッ
Posted by ブクログ
恐怖小説と銘打ちながら、結構SF寄りというか、ほぼSFです。共に行間から世界観を立ち昇らせ、読者の想像力を100%喚起することに心血を注ぐ、SFとホラーという両ジャンルの親和性の高さを見せつける短編集です。
1960〜70年代に発表された古い作品ばかりですが、今読んでも本質的に古びていないのがさすが。
どの作品も、不条理極まりない展開をしつつ、最後にちゃんと理屈をつけているのが、SFテイストを感じさせる1番の要因だと思います。まぁ、その理屈自体がとんでもない作品も多いんですけど(笑)この振れ幅の広さこそ、まさにSF。
鴨のお気に入りは、「怨霊の国」「飢えた宇宙」「葎生の宿」。「怨霊の国」は、ホラー風味を前面に出しつつも、物語の骨格に「ゴルディアスの結び目」と同様の問題意識が貫かれています。「飢えた宇宙」は、宇宙×SF×吸血鬼というぶっ飛んだ三題噺ながら、最終的には「あー、なるほど・・・」と納得してしまうこの力技よヽ( ´ー`)ノ「葎生の宿」は、とてもリリカルでセンチメンタルな結末なのですが、そこに至るまでの展開が破壊力あり過ぎて、最後の詩情がどこかに吹っ飛んでしまう、という(笑)いろんな意味で、SF者にこそ読んでほしい作品集ですし、ジャンル関係なく「面白い本が読みたい!」という読書子にも、ぜひオススメです!
Posted by ブクログ
“恐ろしくてとても口には出来ない”伝説の怪談「牛の首」他、恐怖と幻想の色濃い15編を収録。
「SFならあらゆる表現が可能」と考えていた著者とあってか、宇宙が舞台の「十一人」「飢えた宇宙」は勿論のこと、収録作の殆んどがSF色が強い。他作家の作品、特に昨今なら現象だけを描写して説明を加えないような不条理な展開でも何かしらの説明なり解釈を加える(但しそれらもトンデモ系なのだが)のもこの作家の味というところか。ちょくちょく艶系な描写が混じってくるのは、収録作が執筆された昭和40年代頃、この手のSF系小説(&発表媒体)の主な読者層が成人男性だったが故の読者サービス、なのかな。
◆印象に残った作品
・朝目覚めた時に自分が死んでいたことを知った初老男の困惑「安置所の碁打ち」はある意味、知らぬ間にゾンビとなってしまった者の悲哀を描いたとも言えるか。
・宇宙船内で乗組員が1人ずつ消えて行く、SFホラーではお馴染みのモチーフ「飢えた宇宙」は、あのモンスターを登場させて“合理的謎解き”にしてしまう力技(悲惨なオチもそこに繋がる)が何とも良い。
・朝、門柱の上に乗った猫の生首というショッキングな描写で始まる「猫の首」。徐々に露わになるディストピアの姿。ちなみに表題作とは何の繋がりもない。
・「牛の首」恐ろしくてとても内容を記すことが出来ない。
・隣室の冴えない青年と同棲し始めたという和風美女「ハイネックの女」。こちらは日本のあの妖怪を昭和の都会に引っ張り出した。
・真冬の寒村の空き地に現れた“窓”に映る熱帯の砂浜と海と真夏の空……「空飛ぶ窓」は不条理で恐ろしいながらもどこか物悲しい。時空に影響を及ぼすほどの個人の強い思い(憧れや怨み)というのも小松作品で度々用いられる。
・道に迷い車も故障した男は廃村のある空き家で暖を取ろうとする「葎生(むぐらふ)の宿」は、“迷い家”テーマかあるいは「浅茅が宿」系のしんみりした話と思いきや、クライマックス前の展開は唖然として爆笑しそうになる……結末まで読めば確かにしんみりするのだが。
・自宅の地下室に穴が開いたと語る同僚。しかも穴は成長し増殖していた(「生きている穴」)。四次元空間に繋がっているような謎の穴。その出現理由を語り手の言葉で一応の解釈は語られているものの、その真相は不明なまま。建物のみならず人や空間にも穴が開いていく様はグロテスクながらなにかシュール。「霧が晴れた時」「夜が明けたら」の系統に連なる作品。