あらすじ
感染症の最前線で働く、WHOのメディカル・オフィサー、佐伯志帆子。世界中を飛び回るその凛々しい姿は、後進の医師や医学部に通う一人娘の憧れの的であった。だが仕事を離れた彼女は、奔放に恋を楽しむ、どうしようもなく妖艶な女――。医術の神・アスクレピオスに、数多の男たちに、狂おしいほど求められる美しき女神が、本当に愛したのは……。林真理子が初めて挑んだ医療小説。
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半ばから急展開、不安定な成功者
気になって手にした。半分より前は読みが遅く
途中で読むのをやめてしばらくたった。
ふたたび読み始めて、半ばころから大きな展開。
かわいそうで、読んでいられないことが起こって、
その後おさまるけれど、対立が隠れているだけ。?
そこに至る過去の環境。その複雑さは改善せず、
世代を超えて続いていくようだ。
理想とその実現にうそはない。冷静果断大胆。
が、人類愛も男好きも、愛情の欠如という
土壌の上に花開く。
この著作のための取材に協力された方たちは
こんなに巨大な不安定を抱えてはいないだろうが、
ここにはずいぶんと危うい綱渡りを成功させている
大物が描かれている。
(不安定とか、男好きとかいう言い方も
自分の見地からの意見にすぎない。)
Posted by ブクログ
WHOで活躍する主人公の世間とは隔絶した生活。周囲には神がかったとでも言える妖艶さにも映り、憧れ崇められる。やりたいことをやる人はタフで頑張れるとも感じた。2018.5.10