【感想・ネタバレ】プライドのレビュー

あらすじ

電子書籍版オリジナル特典! 書き下ろし最新刊『当確師』の試し読み付き!

確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。
※当電子版には新潮文庫『プライド』所収の作品のほか、巻末に真山仁『当確師』(2015年秋刊行・中央公論新社)の試読版を収録しています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

真山仁、初体験。
本来、緻密な取材や自らの実験検証を通して書く社会派小説家である著者が、本作は記事のスクラップと想像力だけで書き上げた短編集らしい。(浅川芳裕氏の解説)
私にとって初作品なので、その他作品との違いがよくわからないが、作者の鋭い着眼点と問題意識がいかんなく発揮された名作だと思う。(明らかに、事業仕分けの蓮舫議員や不二家や雪印乳業などの期限切れ原材料不正使用などがモデル)
では、短編集なので以下勝手にランク付してみる。寸評は評価A以上の作品のみ。
【S=傑作、A=秀作、B=並、C=駄作 】

♦「一俵の重み」A カロリーベース基準の食料自給率算出の問題提起と日本人の主食である米の増産と海外輸出への前途多難
♦「医は…」B+
♦「絹の道」A+ かつての国の基幹産業だった絹の復権を目指すシルクロード
♦「プライド」B+
♦「暴言大臣」B+
♦「ミツバチが消えた夏」S 原因はニコチノイド系農薬説が濃厚だが、農家に支えられる農水省の既得権益が少数の養蜂家の声を潰す
♦「歴史的瞬間」B

雑誌「農業経営者」副編集長の浅川芳裕氏の解説も素晴らしい。

作者の、農産物(特に米)は非効率な兼業農家への所得補償をやめ海外輸出を目指す先進農家への支援を行い、国家的輸出産業とすべきだという意見には大賛成。
現政権の様に、自然気候に左右される米の減反補償をして、不作が続けば米価がさらに上がり国民生活に大打撃を与えるのは危険すぎる。それより、増産推奨して国内米価を安定させ(必要なら所得補償してでも)、余剰分はバッファとして輸出米として活用すれば備蓄米も安定し、食糧安全保障上も理に適う。
解説の浅川芳裕氏は、作者の「米(輸出)は兵器と同じ位の国益だと思う」という講演での発言に対して「米が国益でなくなる、米に官僚や政治家の介入がなくなる日こそ、日本農業が健全化する」と解説で述べる。であれば、農協は今のままでいいのかという問いも期待したい。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「一俵の重み」のような、いい意味での「プライド」を主題にした短編集ばかりかと思ったらそういう訳でもなかった。とはいえ、タイトルにもなっている「プライド」を始め、全体的に面白かった。
「暴言大臣」やショートショート的な「歴史的瞬間」など、ブラックな話もなかなか秀逸。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○「ハゲタカ」シリーズで有名となった、元新聞記者出身の作家、真山氏の作品・短編集。
○社会問題(特に「食」に関わる問題)をテーマに、各短編ごとの主人公や登場人物それぞれの「プライド」の観点から話しを構築。
○この短編の一部を、「黙示」という長編で再構成しており、本編を読んでから「黙示」を読めば良かったと、少し後悔。ただ、それでもおもしろい内容。
○短編のため、複線や説明が足りないと感じる部分もあるが、著者の視点がよく分かるもの。長編に期待したい。

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2013年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

農業問題に切り込んだ短編小説の集合体。昨日も、ラジオで、農薬とミツバチの関係についてのコメントがありました。都会=不健康、農村=健康は全くの間違い。地方ほど、物が言えない風習が残っている(偏見かな)。
農村≒農薬、これが人体にどれだけの悪影響があるか。しかし、閉鎖社会。。必要悪は、いつかはただの悪になる。談合同様。

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2013年03月28日

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