あらすじ
むかし写真誌のレイアウター、今は文筆業のおれは、ふと手にした古い雑誌の記事に惹きつけられる。その二人組は愛してやまないアルバムと一番好きな曲が自分と一致し、片割れはかつてのおれと同じくダブル・ベース弾きだった。彼女たち=ソラシドの断片を掻き集め、おれは紡いでゆく――。クラフト・エヴィング商會の物語作者が描く、失われたものの小説。
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Posted by ブクログ
「オレ」という一人称の篤弘さんはこれまで以上に気取りがなくて親しみやすい兄ぃなのです。
1986年と今を行ったり来たりしながらまた素晴らしい音楽を聴かせてくれました。(実際。ネットなどで音楽を捜しながら聞いて読んで・・・)
この本もまた大事な一冊となりました。
Posted by ブクログ
吉田さんの小説は、静かに静かに始まる
そして、どこか変わった人たち、建物から
物語が動き出していくのが心地よい
1986年、渋谷区と世田谷区の間の
松見坂の上にある「空中の長屋」
まずいコーヒー、「ザ・ビートルズ」
エレファントという名のダブル・ベース
現在の「オレ」と年の離れた妹「0(オウ)」が
過去を探していく
不思議だけど、心地よく
たくさんの音楽が聴こえてくるような小説
極上の読書の時間を過ごすことが出来ました