【感想・ネタバレ】ソラシドのレビュー

あらすじ

むかし写真誌のレイアウター、今は文筆業のおれは、ふと手にした古い雑誌の記事に惹きつけられる。その二人組は愛してやまないアルバムと一番好きな曲が自分と一致し、片割れはかつてのおれと同じくダブル・ベース弾きだった。彼女たち=ソラシドの断片を掻き集め、おれは紡いでゆく――。クラフト・エヴィング商會の物語作者が描く、失われたものの小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「オレ」という一人称の篤弘さんはこれまで以上に気取りがなくて親しみやすい兄ぃなのです。
1986年と今を行ったり来たりしながらまた素晴らしい音楽を聴かせてくれました。(実際。ネットなどで音楽を捜しながら聞いて読んで・・・)
この本もまた大事な一冊となりました。

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2015年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉田さんの小説は、静かに静かに始まる
そして、どこか変わった人たち、建物から
物語が動き出していくのが心地よい
1986年、渋谷区と世田谷区の間の
松見坂の上にある「空中の長屋」
まずいコーヒー、「ザ・ビートルズ」
エレファントという名のダブル・ベース
現在の「オレ」と年の離れた妹「0(オウ)」が
過去を探していく
不思議だけど、心地よく
たくさんの音楽が聴こえてくるような小説
極上の読書の時間を過ごすことが出来ました

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2015年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「新潮」の連載でちょいちょい読んでいたのだが、
これは一冊の本の方が楽しめた。

相変わらずの心地よい空気感のある作品。
ただ、「ソラシド」という名前しかわからないミュージシャンを探し求める、とゆーストーリー上、
ちょっとミステリーチックでもあり、いい意味でずっと緊張感、みたいなものが作品を通してある。
彼女たちが今どうなっているのか、という疑問を
登場人物たちと同じように、持ちながら読み進める。

妹との関係にどーもラブっぽさを感じてしまったのだが、
よく考えたら血、繋がってるんだよなー。

冬の音楽。
聴きたいです。

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2015年07月09日

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