【感想・ネタバレ】ミシェル 城館の人 第三部 精神の祝祭のレビュー

あらすじ

【和辻哲郎文化賞受賞作】「エセー」刊行後、ミシェルは持病に苦しみながらも国外に旅立ち、見聞を広めていく。精神は未知のもの、新奇なものに触れさらに昂揚した。再びモンテーニュの城館へ帰着するや、推薦されてボルドー市長となる。国情不安定、ペストの流行といった困難を極める中、人間的英知はいっそうの高まりをみた。偉大な思想家の魂を跡づける長編、ここに完結。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エセーを読んで断片的には理解できても(そしてまたその断片がまた一々興味深いのだが)モンテーニュという人のトータルな把握に困難を覚えた一読者として、本書は単に有用であるというよりも、なくてはならない副読本だ。
特に最終巻である本書で扱う晩年に至っての思想形成こそエセーをエセーたらしめている精髄だというのが著者の立場であり、モンテーニュ自身の生涯に対する詳細な検証に裏付けられている。

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2014年03月08日

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